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スクエニのゲームをやって音声作品について考えたこと

カマキリです。
新作の終末世界と放浪少女3をたくさんの方にお買い上げいただいて大変うれしく思っております。

今日はスクエニのRPGをやって思ったことがあったので自分のサークル活動と絡めてそれを書いていこうと思います。

スクエニさんを題材にすることでお叱りを受けるかもしれませんし、正直ファンの方でいい気持ちがしないかもしれませんのでそういうのが苦手な方はブラウザバックでお願いします。







現状のスクエニ

日本人なら誰もが知るゲーム会社でもはや説明も不要だとは思います。
ドラゴンクエストやファイナルファンタジーといった、わたしの世代ではJRPGの大塔を担って来た存在と言っても過言ではないです。

ただ、現状はもう悲惨なものでゲームを出してはようつべでネタにされたり炎上されたり散々です。
私もそこそこのファンでありますが、擁護する気など全くないです。
むしろ「本当にこれでちゃんと楽しく遊べると思った?」「なんでこんな初歩的なバグを取り除かないの?」と思う部分もあり、ユーザーに遊ばせることを目的としたゲームを出しているよりは、なかばリリースすることを目的としてゲームが生産されているのではないかという部分が透けて見えるのが辛い。という感じです。
これはあくまでわたしの意見なので他の方がどう思うかはまた別ですが、肯定的に見ておられる方はどれぐらいいるのかなあと思うところです。


昨日ゲームをクリアして感じたこと


もう7年以上の前のゲームですがセールになっていたので購入しました。

コマンド式のクロノトリガーを彷彿とさせる連携式の戦闘で、やっているうちには楽しいと感じる部分がありました。ただ全体を総括すると5点満点中の3.5点ぐらいになるのかなと思います。評価はマジで人によって分かれると思いますし自分のやってきたゲームによって割れるゲームだなと思いました。

どうしてもゲームをプレイしていて画面を見ればクロノトリガーが頭にちらつくし、ストーリーはFF10を思い出すし、正直既視感しかなかった。

それでいて既存のゲームを超えてくるものというのがあったかというと微妙で、それが如実に感じられたのがクリアしたときに得られる喜びみたいなのがあまりなかったんです。

始終通して出てくる鍵付きの宝箱をまた最初のダンジョンから回収しなくてはいけなかったり、料理を教えてくれる人が誰なのかノーヒントなど、不親切であったり初見じゃわからない要素などもあり、もう少しユーザーに寄り添ってほしい部分も散見されました。

決してクソゲーではないが、名作と呼べるには至らない作品でした。

それでも買うだろうという気持ち

こうして散々酷評しているのですが、「じゃあ同じような作品をスクエニが出したらお前はもう買わないのか?」と聞かれると「いや、多分買うだろう」という答えを出しました。

これは自分でも驚くべきことで、プレイをしてEDを迎えて「なんとも言えない虚無感」があったものの、「自分がやりたいものがちゃんと出てきた満足感」みたいなのがあったんですよね。

かなりレベルが低い次元でな話をしていると思われるかもしれないですし、実際そうなのかもしれないですが、自分がスクエニに対して求めているものは『コマンド式のキャラクターが戦闘で正当に成長していくRPG』であり、どうあがいてもそれは変えようがないんだなあと。それを満たしていれば他に気になる点があったとしても目を潰れる。

「求めているものがちゃんと出てくる」ということは当たり前のようで、当たり前じゃなかったりするので。

スクエニがどれだけボロクソに叩かれようと、わたしが求めている旧来のドラクエやFFのようなコマンド式RPGを作ってくれる限りはちゃんと応援したいという気持ちはあります。

自分のサークル作品も同じように思われているのかもなあ

正直全然微妙な部分もある。
でも買う。
それはこの作品でしか得られないなにかがあると期待しているから。だから応援したい。

私がスクエニのRPGで感じたようなそういう部分が音声作品業界でも同じようなことが起きているのかしら。
なんなら自分のサークル作品でも同じようなことが起きてるのかな?

いや、めっちゃ起きてる気がする・・・!

特に自分の書く話なんて好き嫌いがかなり分かれそうだし、結末納得いくようなものばかりじゃないだろうなと思うので…。

ユーザーさんからは「チームランドセルの新作は全体を通すと正直微妙だったけれど、まあやりたいことは分かったし、俺が求めていたこの部分はちゃんと説明文通り、期待値通りでよかった。だから次も買って応援したろっかなぁ」

という方も少なからずいらっしゃる気がしました。

自分は多少尖った作品を作る場合と、安定をとる場合があるのですが
いずれにせよ軸をぶらさないほうがいいなと今回の件を通じて思いました。


私たちユーザーがスクエニに求めるものがちゃんと伝われーという気持ちも、当サークルのユーザーさんがたのお気持ちも似たようなものだと思いますので、そこは大切にしていきたいです。


駄文失礼しました。
読んでくださった方ありがとうございます。

漫画作品の同人音声台本を作ってて思ったこと

こんばんは、カマキリです。
深夜4時に起きて思ったことを書いております。

先日漫画原作を音声作品化するということで台本を書く過程で得た気づきというのを書いていこうと思います。


漫画作品の音声化について

以前から漫画 X 音声作品というメディアミックスについては個人的に面白いと思っておりました。

音声作品ではジャケットイラストやそれを補うサブイラストで視覚映像を表現できないので、視聴者さんによりいろんなシーンをイメージを持っていただけるのかなと。
音声作品と漫画はお互いが視覚と聴覚の補完関係にあるので、それぞれの長所を生かせれば1つの作品として深みが増していくのかなと思いました。

正確には長所が重なってプラスになるばかりではなくちゃんとデメリットも存在するのですがそれはそれとして、今回のような企画を実行するにいたった理由についてお話します。


私の普段の仕事のスタイルとしてかなり自由度が高く作品を作ることができています。
それは自分原作でオリジナルで作れているから特に何をやっても誰からも何も言われないものです。

なのでオリジナルを続けていてもまったく問題ないのですが、たまには違うことをやりたくなることがあります。

音声作品のシナリオを書いていると、ほぼほぼ自分のスタイル、自分の好みのシチュエーションばかりになってしまうのでいろんな縛りや制約がある中でもきちんと作品を仕上げることをしてみたかったのが1つ。

それと私がこの仕事をする上でもっといろんな人に対して敬意を払うということを学ばないといけないと思ったのが1つです。

声優さんの声の特性や演技の良さをしっかり理解して生かしたり、絵師さんのイラストを活用させていただくうえでどう伝えたりするのが良いのかなど、どうしても人と関わらざるを得ないのですが、長く続けていけばいくほど「人を理解するということ」、「他人に敬意を払うこと」が大事なのだと痛感しています。

それは自由気ままに仕事をしているだけでは決して身につくものではないと思いました。
だからこそ漫画の音声作品化が今の私には合っていると思いました。

他人が作った作品があり、その作品にはファンがいて、
作者様もファンの方のどちらも大事にした作品にしないと私自身が痛い目に合う。

自分が炎上しないために、生き残るためにはちゃんとそのことを肝に銘じて仕事をしないといかんだろうなと思いながら、一心不乱に自分の為だけに台本をせっせと書いていました。

一生懸命書いたものとはいえ、燃える可能性はいくらでもあるとは思っていますので生き残りたいです…。ほんと。

ただ今回音声作品する漫画は自分の大学生の友人とご飯に行って、その友人も見ていたぐらい有名な作品だったので、音声作品化の1作目に選ぶ作品ではなかったですね。。。


漫画の音声作品化で苦労したこと

音声作品化にあたり私が取り組んだ過程についてお話します。

まずは漫画原作をいっぱい読むこと。とりあえずその作品をひたすら読みました

次に作品の台詞で音声作品の台本に入れたい台詞を抜粋することです。
これはメモ帳に書いておいて後で台本に加えられるようにしておきました。
コピペじゃねぇか!と思われるかもしれませんが、視聴者がファンの方を想定して作ってますのでこれは絶対に必要なことなのだと思いながら書き写しましたね。


その次に台本を書く作業です。

私はプロットなどを考えず、とりあえずヒロインの子をイメージしながら台詞をいきなり書いていく形で台本を作っていきます。

ただ今回は悩みに悩みました。
どのシーンから始めていいか?どこから書くのが適切なのか?

漫画の冒頭から? 

いやいや、そんなことをしたら寝かしつけるまでの時間が長すぎる。

そもそも主人公さん(男)の台詞がない状態、イラストもない状態でこのやりとりを成立させるのは絶対無理だ。

原作通りに再現しようとすると、主人公さん(男)の台詞を女の子にオウム返し的に言わせないといけないのでどうしても会話の不自然さが生まれて没入感が失われてしまいます。

今回音声作品化したのは全年齢の漫画化作品で、日常ものの ほのぼのラブコメ作品だったのですが、台本書いてて思ったのが「思ったよりも台本に入れることができるシーンや台詞が少ない」ということでした。

一方的に女の子が視聴者に対して語り掛けることを前提とする音声作品ですから、
漫画全体の3割ぐらいしか原作の台詞を台本には書き入れることができませんでした。


もう1つ書いてて申し訳ないなと思ったのは、上で述べたような事情のせいで原作とは異なるシーンで同じ台詞を喋っていることでした。

原作だと屋上の上で喋っていたのに、アニメだとなぜか主人公の家にすり替わってしゃべっていたとか、そういうやつです。

原作のファンの方が絶対怒るやつですね。

これは作る側になって初めてわかったのですが、
大人の事情(というか、メディアの都合)でそうせざるを得ませんでした。

「あぁ、俺怒られるんだろうなぁ…燃えるんだろうなぁ…」と思いましたが不可抗力なので申し訳ないですがそういうものだと思ってくださいとしか言いようがないです。


悩んだ末に今回は初手、原作台詞のコピペでした。

もうここ!と直感で決めてスタートするしかないなと腹をくくりました。


台本を書いてる途中に思ったこと

書いてる途中はプレッシャーはあるものの、

「あれ、意外と楽しいぞ、ってかいつも以上にすらすらと書けるやん!」というのが感想でした。

腹をくくってしまうとなんとでもなるというか、いつも以上に女の子のイメージが漫画を何回か読んだおかげでしっかりとしているから、思ったよりも書きやすいし楽しかったです。
後で気づくんですがこれは完全に罠でした。


あまりにも書きやすくてシナリオを書くこと自体は何も問題がなかったのですが、作中の中で耳かきをするシーンが全くなかったものでどこかで追加する必要があるなと思っていました。
本編にないものをアフターストーリーで追加すると荒れるだろうな~とは思いつつも結局そのシーンは追加することにしました。全年齢であれば耳かきはできれば抑えておきたいです。

ついでに温泉に行って誤って混浴のお風呂に入ってしまうというシーンを追加したものを書いてはどうかなと思ったので、当サークルの相談役であるヨシさんに相談したところ絶対NGだ!という回答が返ってきました。

その女の子を脱がせてはいけない!ということでした。

普段R-18音声のシナリオを書きまくっている私としては「え!ダメなの?お風呂でちゃんと水着を着せてるのにダメなの!?」というサイコパスぶりを発揮しておりましたが、言われて自分はヤバいことをやろうとしていたんだと気づきました。

こういうときに相談する相手がいるというのは本当にありがたい話です。

というかヨシさんの音声作品収録のコンサル力の高さに驚きました。

え、あなたサークル主じゃないのか!?と思わされるぐらいに全体的に自分では気づかなかったような視点を与えてくれました。冗談抜きでこの人コンサルできるなと思いました。


シナリオを原作者さまに見ていただいたときの話

私が今回一番勉強になったというか、気づきを与えられたのが原作者様に台本を見ていただいたときのことでした。

シナリオ自体は我ながら良くできていたと思っています。
それなりに自信がありました。自己評価するなら87点ぐらいはあったと思います。

原作者様からもよく作品について見られていて、驚きましたとのコメントをいただいております。

原作者様の監修のもとで作品を完成させるという話でしたので台本提出後に気になった部分について修正案をいただいたのですが、だいたい10か所前後あったかなと思います。


その修正案を見ているうちに感じたことがあります。というか反省点ですね。

キャラクターの台詞は違和感なく作ったつもりだったんですが、その子が言いそうなことを言っているだけで原作者様が使う表現とは乖離があったんだと気づきました。

これは当たり前の話ですが、私はその人ではないので絶対キャラクターの乖離が起きます。

それ自体はどうしょうもないのですが問題なのは私が「書ける!書けるぞぉ!」と得意になっていたことです。先ほど言っていた「罠」にあたる部分です。

二次創作も7年ぐらいやっていた経験がありますので、台本自体はなんとなくでできてしまうのですが書けるだけでは全然意味がないんですねえ。


私が台本を見直した時には違和感がなかった台詞でも、原作者様から見たときには違和感があり、しかもその修正案の台詞の方がしっくりくるので差は明らかでした。

作品を作る上での私の態度に問題があったのです。

この企画において「絶対に自分は作者様への敬意を最大限に払うんだ」と何度も言い聞かせていたのですが、上に述べたようにお風呂シーンを追加しようとしたり、台詞に乖離が生まれたりでライターとして人間としての未熟さを感じた次第です。

改めて自分が作ったシナリオ・台本を評価すると62点ぐらいなのかなと思います。(作者様の修正が入ったものとは違い、もっと高いです)

これは私が好きな言葉なんですが、尊敬のもともとの語源は Re-Spect (再度 観察する)(ものごとをよく見る)という意味であり、対象に対して敬意を示すとか、憧れを抱くという意味ではない。
その人の本来の姿を見た上でありのままの姿を受け入れることこそが、尊敬という言葉の意味をあらわしています。

敬意も大事ですが、この「よく見る」「受け入れる」ということが自分には足りていなかった。だから最終的な自分の台本の評価は62点としました。

もしこの視点が足りていたら作者様に感じ取られる違和感はもっと少ないものであったに違いないでしょう。

今回は自分にとってとても有意義な体験となりました。


この機会を与えてくださった作者様、
作品を紹介してくださった16bitさん、
私の未熟な台本にいろいろ知恵を貸してくださったヨシさん

ありがとうございました。

これから頑張っていい作品に仕上げていきたいと思います。

感想が嬉しかったって話

チームランドセル カマキリです。

新作の終末世界と放浪少女3のたくさんのご支援ありがとうございます。
サークル要望フォームで本作の希望が1,2番目に多かったので作らせていただきました。
本当に本作を好きになってくださった方がいたんだなと3を出してから実感しました。

作品のコメントが嬉しかったっていう話

今回は本作のコメントをいただいたお話をしたいと思います。
コメントというのはDLSiteさんのレビューとは別にサークルに送ることができる感想フォームみたいな枠が設けられておりましてそちらにきたものです。

お名前はわからないので、どこのどなたかは存じ上げませんがありがとうございます。
深夜に見てうるっとしました。

他にも素敵なコメントやレビューを書いてくださった方がいて皆様に感謝を申し上げたいと思います。


上のコメントの何が嬉しかったかというと作品に対する期待感というか大切にしてもらっている感じが本当に伝わってきたからです。

個人的にはトラック3に詰め込んだので全トラック聞いていただきたいのですが、自分もゲームが終わる直前のラスボスの前で止めてしまうことがあるのでお気持ちがわかるものでした。FF6とかED前で止めてましたね。

まだまだ未熟で自分にはもったいないと思いましたが、最高の誉め言葉でした。
ありがとうございます。


終末世界と放浪少女3

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