KLV Canvas & 性DEC 2021/01/31 11:48

くらびすた、シンセ職人への道

(前置き)シンセサイザーとは

これを説明しないことには置いてけぼりを食らう読者も多いと思うので…

シンセサイザーとは、電子的/デジタルな手法を用いて任意の音を合成する装置です。
テクノとかトランスとかEDMとかなんかこうソッチ系のジャンルの音楽を形作る要の楽器です。ロックにおけるエレキギターみたいなポジション。
あるいは小室哲哉や浅倉大介、sat、中田ヤスタカのスタジオやライブやMVを見ると映っている、あのツマミがやたらたくさん並んだ鍵盤楽器(鍵盤ついてないこともあるけど)ですね。

最近のレコーディングスタジオや音楽ソフトも、シンセサイザー関係の技術/規格――例えばMIDIとか、の応用で構築されています。なおくらびすたはMIDI検定1級持ちです。それなりにシンセを使えることをメーカー団体から認めてもらっています。

くらびすたはシンセを好き…というか、自分の体の一部のように思っています。まるでチンポのようです。自分のチンポなので、たいてい思ったように動かせますし、いじると気持ちいいですし、愛着もありますし、これから逃れることはできないというサダメを感じてもいます。

Blue Bird Laboratory

この秋「ぬきたし」にたいへん感銘を受けた、という話は前にもしましたね。
その「ぬきたし」の感想会を週1とかでやっていた音楽友達のめかおんくんと一緒に、シンセサイザーユニット(※)を立ち上げました。

2作目OPや登場人物にかかわる「青い鳥」から名前を戴き、作中に出てくるスローガン「No Love No Sex(NLNS)」をもじった「No Logic No Sound(NLNS)」をモットーとしています。

その最初のリリースとして、人気EDMシンセ「Serum」用のプリセットを発表しました。

Blue Bird Laboratory's Serum Discovery: Neumo

絵描きさん的にいえばブラシを配布する感じです。シンセを便利に、カッコよく、あるいは美しく、無駄のない手順で使えるように組んだ「状態」をファイルとして保存して詰め合わせたものです。

プリセットを巡って…僕らもシンセに最初から入っているものをよく使います。たまに既存のもので足りないときは自分で作ります。あと、やはり技術を持っているからには全部自前でやりたい気持ちもあります。過激な人だと「プリセ厨はカエレ」などと宣います。

それはそうとして、憧れのアーティストが直々に出しているから使いたい、とか、僕らみたいなマニアになると「あの【シンセ職人】が作ったプリセットなら楽しく使えそう」とか、そういった視点も出てきますね。

何にせよ、くらびすた(とめかおんくん)が腕によりをかけて作ったシンセサウンドとやらがどういうものか、どうぞ聴いてみてくださいな。

https://www.youtube.com/watch?v=JDSaqj1qr58

※シンセサイザーユニット … 当人たちでさえ耳慣れない概念です。ざっくり「せっかくシンセ観の近い者同士でつるんでいるのだから、シンセ関係で面白いことができたら」というイメージですかね

SerumでTR-808

そのSerumで、Roland TR-808の音を再現しようという企画?を始めました。きっかけはこの本です。シンセサイザーを作ったエンジニアさんの話が載っています。これを読むとちょこちょこ音作りのレシピも載っているので、勉強を兼ねて真似しているのです。


TR-808<ヤオヤ>を作った神々 - Amazon

※Roland TR-808 … 有名なドラムマシンのひとつです。ドラムマシンとは、ドラムを模した音が鳴るシンセサイザーと、それがパート別に複数合わさったものを操縦する演奏部(シーケンサー)がセットになった装置です。808由来の音はHip-Hop/Trapといった楽曲に必ずといっていいほど入っています

片方がSerumで、もう片方がRoland謹製のソフトウェア音源です。

https://twitter.com/Klavistr/status/1352317457092861953

https://twitter.com/Klavistr/status/1352317488508227585

それなりの割合の人が騙されてくれたのでホクホクしました、というおはなし。

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