【ネタバレあり】シンエヴァ見てきました
シンエヴァを見てきたので、個人的な感想を書き留めます。
ネタバレがありますので、ご注意ください。
はじめに
シン・エヴァンゲリオンは個人的に欲しかったもの、
知りたかった事を、かなりの精度で射抜いてくれた、
そんな感じです。
8年前(!?)にQを見たときはショックでした。
唐突な時間の変化はもちろん、多くのキャラの行動
の意味が解らなかったからです。
『説明をしない事にも意味があるのでは?』
と考えられるようになるまで、かなりの時間が必要でした。
なので、シンエヴァを見る前に大きな不安だったのは、
- Qの物語の先が描かれたとして、はたして理解できるのか?
- 理解できたとして、納得して受け止められるのか?
ということでした。
そんな心配は、
3/8の0時に公開された冒頭12分で少し薄れました。
事前情報でシンエヴァは2.5時間の大作。
にもかかわらず、Qのラストから続くアスカ・レイ・シンジの徘徊パートが
スタッフロールと共に進んだからです。
冒頭のスタッフロールは長くないはず、終われば次の展開になるはずです。
予想通りでした。
劇場でその続きを見てまずは安心しました。
家庭、農業、配給、サードインパクト後の日常をじっくり描くパート。
そして黒波の急速な成長……。
一つ一つが丁寧に描かれるからこそ、ヴィレの活動理由にも、
シンジの再起にも繋がる予感がしました。
でもそれはつまり、
『この日常がこのまま続くわけではない』ということでもあります。
ここで終われば、何もしない系主人公として、
その地位を不動のものにしたでしょうけど、そうならなくてよかった……
いや、ずっと見ていたいぐらいの日常でしたけど!
『守る』ため
ヴィレに戻るアスカと、共に行くと決断したシンジ。
決意と共に立ち直ったシンジは、急速に大人になっていきました。
一方で、ネルフ=ゲンドウパパの動きも活発化。
ヴィレ側はファイナルインパクト阻止に向けて、事態は待ったなしです。
激しい戦いと共に、ヴィレクルーの内面が描かれますが、
特にミサトさんとリツコさんが素晴らしくて……。
あ、でもQの時にDSSチョーカーの操作役、
リツコさんじゃなくてほんと良かった。
続いて冬月、そしてゲンドウパパの内面も描かれ、
拗らせた人だなぁというのも含めて、それぞれのエピソードに納得。
演出面で、ちょっと待てぃ!と思うところもありましたが、
一つ一つに決着をつけてくれて、本当に良かった。
TVアニメ、そして旧劇場版からずっと
お話の結末よりも、決着が見たかったのです。
しかも納得できる決着でしたから、満足感たっぷり。
紆余曲折あったであろう制作を成し遂げてくださった事への、
感謝の気持ちでいっぱいです。
これまで、心のどこかにずっとありつづけたエヴァ。
かつてはシンジ君に、どこか自分を重ねていたと思います。
でも今日は、シンジ君を応援し、レイにポカポカし、アスカやマリを応援し、
ミサトさんやリツコさんに共感し、ゲンドウもちょっぴり応援していました。
そんな変化を面白く思いつつ、
初日に3回見た(?!)感想を終えたいと思います。