おもらし日記14
いつもあたたかいご支援ありがとうございます。
今週も月曜日が始まりました。
今日の千葉は穏やかに晴れています。
外に出る予定がないのであまり享受することはできませんが。
さて、今日は月曜日ということで同人誌の既刊を更新したいと思います。
少しでも楽しんでくれている人がいたら嬉しいです!
「ううっ、ちょっと、キツい、かなぁ……?」
今シーズン初めてのスクール水着に、美雪は顔をしかめてしまう。
去年も着ていたスクール水着のはずなのに……もしかして太った、のだろうか?
おっぱいのところと、それにおなかの部分が締めつけられているような気がした。
特におなかを締めつけられると、膀胱までも圧迫されることになる。
(こんなに水着がキツく感じられるだなんて)
じゅわわぁ……。
更衣室から出てプールサイドに向かう途中。
美雪は早くも股間が生温かくなるのを感じていた。
紺色のスクール水着の股布が、紺より暗い紺色へと染まっていく。
(うう~っ、やっぱりおトイレ、混んでるよ……っ)
プールに併設されいてるトイレに入ろうとするも、すでに女子トイレの入り口まで行列が延びてる有様だった。
こんな行列に並んでいたら、授業に遅刻してしまうのは目に見えている。
仕方がなくプールサイドに向かい――体育座りで授業が始まるのを待つことにするのだった。
☆
『それでは、今日は今シーズン初めてのプールの授業ということで、まずは水に慣れてもらうところから始めるぞー』
体育の女性教師(独身28歳)の指導の下、炎天下のプールの授業が始まった。
授業といっても、今日は水に慣れるのが目的なのでほとんど自由時間のようなものだ。
だけど、いくら自由時間とはいっても、ずっとプールサイドで休んでいるわけにもいかない。
また、授業が始まった直後だというのにトイレに行くというのは、なんだかとても恥ずかしいことのように思えた。
(せめて、少しだけプールに入って……それで五分くらい経ったらおトイレに行くことにしよう……!)
脳内でシミュレーションしつつ、美雪は片足をプールに――、
「ひっ」
しかし思っていたよりも冷たかった水に、美雪は脚を引っ込めてしまった。
こんなに冷たい水に浸かったが最後、尿意メーターは一気に限界にまで振り切ってしまうことだろう。
(どうしよう。こんなにプールが冷たいなんて!)
ただでさえ尿意を堪えているから、より一層冷たさを感じるのだろう。
だけど周りにいるクラスメートの女子たちは、競うようにプールへと入っていき、楽しそうな歓声を上げている。
美雪の尿意なんて知らずに、水をかけあったりしていた。
(みんなプールに入ってるのに……! 一人だけプールサイドにいたら、怪しまれちゃうよ!)
美雪は意を決すると、プールへとゆっくりと身体を沈めていくことにする。
「あっぅっ」
右足、左足、そしておまたがプールの水面に触れると、より一層冷たさが襲いかかってくる。
それでもここで凍りついているわけにもいかなかった。
こう言うのは、思い切りが大切なのだ。
「んっ、んんー!」
思い切って、肩まで一気にプールに浸かる。
おまた力を籠めているおかげで軽失禁することはなかったけど、それでも冷たさが消えてくれることはない。
(お願い、早くこの冷たさに慣れて……!)
じゅももももっ!
プールの端っこのほうは浅いから、腰くらいの水位で済んでくれる。
それでも冷たさに身体が驚いたとでもいうのだろうか?
ごまかしようのないおしっこをチビってしまい、スクール水着の股布の裏側がじんわりと生温かくなる。
「はぁ……、はぁ……、はぁぁ……っ」
キュンッ! キュンッ!
冷水に絞め上げられるように膀胱が痙攣する。
プールに入ってしまったことが誤りだったと知るのは、美雪がプールに入って一分も経っていないころのことだった。
(思ってたよりも、お水が冷たい……! お腹が冷えて……あああっ、だめっ)
じゅももももっ!
痙攣する膀胱から、勝手におしっこが漏れ出してくる。
お腹を冷やしてしまったことにより、更に尿意がこみ上げてきたのだ。
すぐにプールから上がろうとするも、それさえも美雪は躊躇せざるを得なかった。
(出れない……! プールから出ようとしたら! も、漏れそう……! 絶対に漏らしちゃう!)
もしもプールから上がろうとすれば、その拍子にお腹に力が入っておもらしをしてしまうに違いなかった。
もはや、美雪の尿意は重力にさえ屈しようとしていた。
「あっ、いや……」
ぢゅもももも!
プールから上がることができないと察すると、フッと意識が飛びかかっておまたから力が抜けていく。
それでも周りにいるクラスメートたちは、今シーズン初めてのプールに歓声を上げながら水を掛けあったりしている。
(いまなら……バレない……?)
ぢょわわわっ。
痙攣する膀胱に軽失禁を繰り返しながら、美雪は周囲を見渡す。
不幸中の幸いか、クラスメートたちはプールにテンションが上がっていて、誰も美雪のことなど気にしていないようだった。
(しちゃう……!? ほんとうに、しちゃうの……!?)
じゅわわっ、
じゅももももっ。
抑えきれない尿意を我慢しながらも、美雪は逡巡する。
だが、最初から残されている道は一つしかなかったのかもしれない。
冷たいプールに入った、その瞬間から……。
(もう、プールから上がれない……。おトイレも……行けない……。それに、プールのおトイレ、怖いし……!)
いまからプールを上がると、重力に耐えきれずに失禁してしまうことだろう。
それに例えトイレに辿り着くことができても、プールに併設されているトイレは電気がついていないから昼でも不気味な雰囲気を漂わせている。
極度の怖がりである美雪には、たった一人で踏み込んで行くにはツラい場所だった。
(プール……塩素で滅菌消毒、されてる、よね……?)
きっと塩素で消毒されているし、それにこのプールには恐らく延べ百人以上もの生徒たち入ることになるのだ。
その生徒たちを受け入れることができるプールで、一人分のおしっこなんて無いに等しい……に、違いない。
「ぁっ、ぁっ、ああっ」
じゅわ、じゅわわ……。
プールに浸かっている美雪は、ダメだと分かっていても尿道が生温かくなるのを感じていた。
少しずつ、少しずつ尿道がほどけていく。
みんなが入っているプールなのに。
ここまで読んでくれてありがとうございました!
もしも少しでも楽しんでくれている人がいたら嬉しいです。
この小説は同人誌『おもらし日記』と同じものです。
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