バイオハザード7は『End of Zoe』が一番面白かった!
バイオハザード7をクリアしたのだが、
DLC『End of Zoe』が、ゲームとして 一番面白かった話。
パンチでB.O.W.と戦うスタイル
メインウェポンは、まさかの“拳”。
ゾンビ作品では接触そのものがタブーであるにもかかわらず、それを正面から覆す背徳的なバトルスタイルがたまらなく面白い。
右・左の概念があり、特定の攻撃からコンボに派生する。
敵の攻撃をガードで受ける点は本編と同じだが、戦闘デザインはまるで別物だった。
パンチ、ジャブやストレート、ガード。
攻撃、防御、敵の数と距離、
など駆け引きがありながら戦う様は、FPS版格ゲー。
楽しかった。
さすが、ストリートファイターの会社でもある。
また、ゲームの特徴として、主人公のジョーは、いわゆる攻撃力特化のステ振りであり、紙装甲なので囲まれたすぐ負けるという。
ある種のソウルライク的なデザインでもあった。
ワニ、オメ―はだめだ。
バイオハザード7の中で、ゲームとして1番面白かった。
8年越しのプレイで気づいた“賞味期限”
世界的なヒットを起こしたビックタイトルなのであるが、私はVR版をいつかプレイしようとしてVRを手に入れることができず。
そのまま時が約8年過ぎ去り、今更VRをプレイしても古いということで、ついにPS5でグロテスクverを、普通にプレイしたわけだ。
現在のセールではバイオ7は1000円を下回る。
お得だと思う一方で、「現在において妥当な価格だな」とも感じた。
理由は単純で、ゲーム体験の価値は時間とともに低下するからだ。
PS5タイトルが並ぶ今、PS4基準で作られたバイオ7は、明確に“昔のゲーム”になっていた。
ゲームにおいて、1番賞味期限が早いのが "グラフィック"ではないだろうか
もう少し細かく分解すると、最新技術を駆使したグラフィックの賞味期限は短い。
最新技術は、他に類するものが無いから価値がある。
つまり、相対的価値に依存しており、時代が進み、“かつて最新だった技術”は、すぐに前時代的な遺物になる。
特にフォトリアルな表現技術は、現実という最高位が存在しているため、如何に現実に近いかの評価軸になってしまう。
技術進歩が停滞しない限り生モノのような賞味期限の短さになる。
最も劣化が早いのは“フォトリアル”ということになる
そして、最新技術のフォトリアルな表現によってホラー体験を演出していたバイオハザード7だが……当時、最初に出た体験版が一番怖かった。
ゲームデザインの古さも目立つ
PS4の時の体験版は、あんなに怖くてリアルだったのに。
今現在、もう1度同じシーンを体験すると、
(なんか荒いな……、フォトリアルな顔にカツラ被っているみたい。モーションも、少しチープを感じる)
夢が覚めたような体験になっていた。
全体的なゲーム進行も、アレを取ってこいコレを持ってこいの繰り返しで、移動速度がどえらい遅いのも相まって、普通に面倒だった。
※これは、私の勝手な予想なのだが……。
グラフィックにリソースを割きすぎて、ゲーム部分がそぎ落とされたのではないかと感じた。
特に、移動速度の遅さ。
ホラー演出という建前の元、重すぎるグラフィック処理の対応策だったのでは?
ゲームによって、一度に読み込める範囲や速度に限界があるから、それに対応した移動速度になる。
移動速度が速すぎると、処理が追い付かない。
バイオ7の移動速度の遅さは、デザインされているというより対処療法という印象が否めない。
特に、各ステージの端から端まで何回も往復するのが、非常に面倒だった点は、もうちょっとどうにかならんかったのかと思うことが多かった。
ホラーなら、面倒とか飽きは大敵なはずなのだが、対策がとても緩くように見える。
謎解きも“原点回帰”というより“昔の煩わしさ”が前面に出ていた。
いわゆるお使いクエストを連発されている感覚だった。
戦闘に関しても、戦っても旨味(うまあじ)がないのに、やたら閉所で敵が出現して、ほぼ強○戦闘状態。
閉所ゆえに、避けて通ることが難しく。
防御してもさらに足が遅くなる。
複数体の敵がいれば、防御しても、防御で足が止まり囲まれて、脱出できずにジリ貧で負ける。
みたいな状況が繰り広げられる。
さらには、各ステージに鬼ごっこしてくる敵がいて……。
リソース管理に関しても、バイオ4を体験している手前。
各ステージに配置されたトータルで入手できるアイテムに上限があるタイプのリソース管理を今更やってもなあ……。
などなど。
フォトリアルなグラフィックなのに、昔のゲームデザインが面倒さもそのまま出てきたみたいな、アンバランスさを感じてしまった。
※個人の感想です。
ストーリーテリングは良かった!
ネタバレになるので、ここでは詳細を伏せる。
ウィンターズ家の物語としては、しっかりと惹きこまれる内容であり。
最後の方で明かされる出来事はワクワクできた。
ヴィレッジのための助走としては、とても良かったと思う。
そして、イーサンという主人公は、ヴィレッジ+DLCで完成となる。
バイオハザード7は、ウィンターズ家物語という点においては必須のゲームであるのは間違いない。
ホラーゲームとしてのバイオハザード7
体験版でミームとなった、ファミパンおじさんだったが。
実際プレイしてみると、恐怖の対象というより、とんちき愉快おじさんになっていた。
バイオ7は「お化け屋敷的な驚かせ方」と「ホラーゲームとしての恐怖演出」の境界が曖昧で揺れていた。
そこにフォトリアル表現の古さが加わり、結果として全体がコミカルに見えてしまう。
しかし。
バイオハザード7は、一人称視点のホラーを多くの人に普及させ純然たる偉大な功績があるのは確かだろう。
バイオ7があったからこそ、チラズアートさんの登場や、インディーズホラーの台頭によって、様々なホラー表現が受け入れられるようになったのではないだろう。
ホラーゲームの歴史においては、非常に重要なターニングポイントであることは間違いない。
しかし、一方で。
時代を経た時、古臭いという体験は、ホラーゲームにおいて非常に大きな課題にもなるのではないかと思った。
バイオハザード7は、最新のグラフィックという即効性を理解した上で発売されたのかもしれない。
そして、本編があったからDLCが輝いた
だからこそ、『End of Zoe』がとても素晴らしかったし。
後世において、もっと評価されるべきゲーム作品だ。
ちなみに、別のDLC『Not A Hero』は、全体的にDOOMオマージュだったのだが、ゲーム全体の速度が遅すぎるため、快感のないDOOMっぽいゲームだった
バイオハザード7は、全体を通してお使いクエストを強○する進行なのに、移動速度も相まって戦闘スピードが遅いので、面倒と感じる部分が多かった。
だが、移動速度の遅くても、格闘攻撃になると体験が様変わりしたのだ。
個人的には、PS2ソフト『GOD HAND』※1の精神的続編ではないかと疑うほどに面白かった。
「フォトリアルなグラフィックが不朽であるためには」
フォトリアルなグラフィックは、まさに実写のようだ。
と、PS2時代からずっと言われてきたことだが。
今、PS2の映像を見返せば、昔の古い技術映像に見えてしまう。
私も『スター・ウォーズ エピソード1/ ファントム・メナス』を映画館で見た当時は、なんて素晴らしいCGグラフィックスなのだと感動したが、時が経ってから見返すと、PS2みたいなグラフィックだなという感想になってしまっていた。
フォトリアルなグラフィックそのものは相対的価値しかないが、不朽であるためには、背景が必要なのではないだろうか。
つまり、グラフィックは手段であり、何を表現したか。
私は、フォトリアルでありながら、不朽の価値を持つゲームの代表例に、
『メタルギアソリッド4』を出したい。
当時は、ムービーゲーという批判もあり、ゲームプレイに物足りなさがあるのも確かだが……。
メタルギアシリーズが持つ物語、メッセージ性。
そして、何よりも。
伝説の英雄「ソリッド・スネーク」の完結編を描く作品として『メタルギアソリッド4』以外、存在しえない。
メタルギアというゲームシリーズにおいて、象徴となったスネークが物語の幕を閉じるという体験を、『メタルギアソリッド4』というゲームの他において、想像できない。
唯一無二の作品であることは間違いないはずだ。
この体験は、メタルギアのシリーズファンのための作品であり、ゲームシリーズ作品において、最高峰の解答例だろう。
余談
サブマシンガンのリロードモーション、イイね!
ちょっと、腕が骨折しているの昔のゲーム故の、ご愛嬌。
注釈
※1
『GOD HAND』は、クローバースタジオ(『大神』を開発)が企画・開発、カプコンから発売された、PS2ソフト。
かなりシビアな3Dアクションゲームであり、攻撃技を自由に組み合わせることができる。
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『End of Zoe』のどうでもいいネタバレ話と、バイオ7の本編のネタバレ話も少々
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