『Mouthwashing』を完走した感想
結末を見届けました
https://x.com/johoomoku/status/2046943275534418157
以前話題になっていたので、今ようやくプレイしてみた
雰囲気づくりや演出は、ホラーゲームとしてよく出来ていると感じた。
物語は、極限状態の中で露わになる“汚い人間ドラマ”と、その狂気を描くタイプのものだ。
グロテスクな世界観の構築は面白く、途中で挟まれるカートゥーン調(昔のディズニー風のアニメーション)など、小道具的な演出もよく機能していた。
ホラーとしても中々よくて、特に追われる場面のノイズ演出や音響は秀逸だった。
一人称視点を最大限に活かしている。
みたいな。
ゲームという手段
一本道の物語だが、重要な場面の決定的な動作だけはプレイヤーに操作させるという、インタラクティブ性を利用した表現になっている。
ビジュアル面のグロテスク表現は素晴らしく、途中で挟まれるミニゲームの中における演出も印象的で、良かった。
”演出”は良かったが……。
ミニゲームや細かい操作部分は説明不足が先行し、面倒くささが勝ってしまう。
結果として、プレイ中に飽きが生じ、物語への没入が途切れる箇所が多かった。
そしてこのゲームは、プレイ後に知り合いや配信者の反応を見る“コミュニケーションツール”としての側面も強いように感じた。
ゲームとしても物語としても、私自身はそこまで刺さらなかったが、「他の人はどう反応するのだろう」という興味は確かに喚起される。
これは邪推だが。
SNSマーケティングを前提にした設計なのでは、という疑念すら残った。
ゲーム外の意図がゲーム内に置き去りにされ、作品としての完結性が弱い。
欠けた部分を他者との交流で補わせるような構造で、行間を読む楽しさ別物の釣り餌のような空白を感じてしまう。
という個人的な感想ね。
物語の陰鬱さよりも、ゲーム構造そのものにモヤっとした、というのが率直な感想だ。
表現のためのゲーム
ゲームを“遊ばせる”のではなく、“表現の手段として用いる”こと自体は否定しない。
例えば、建築デザイナー作った『Manifold Garden』が、ゲームをアートを表現する延長線上のような体験を作り出している。
実際にプレイしたが、パズルとしても気持ちよく、映像体験としても優れていた。
表現は多様であっていいし、刺さる人には深く刺さり、刺さらない人には刺さらない。
インディーゲームの良さは、特定の誰かに深く刺さる所にもある。
以前「Toby Fox」氏が語った。
クリエイターの輝きが、プレイヤーの心を焼くようになる強さが魅力の1つだ。
https://www.youtube.com/watch?v=E5XXbd5NvuQ
※なお、プロパガンダは論外する
『Mouthwashing』はプレイヤーによって大きく分かれそう
※言及するには慎重な言葉がネタバレ話題はひとまず保留。
多くの人に高評価を得ているらしく、登場人物の関係性や物語がコアにあると言われている。
……らしいのだ。
私が受け取った物語の印象は、“整えられたキモさ”とでも言うべきもの。
興味深い内容ではあったし、高評価の理由も理解できる。ただ、私にとっては熱量が生まれるタイプの物語ではなかった。
熱量が生まれなかった理由は、物語が陰鬱だからではない。
ゲームが想定している“ターゲット層”から外れているような疎外感。
主人公とプレイヤーを意図的に乖離させる表現とは別の、もっとゲームの外にある部分からの距離感を覚えたからだ。
私見だが、社会人になる前後の層に向けたメッセージ性が強いように感じた。
特に、ブラック企業の末路をショーケースとして見せられているような、机上の空論的なブラック企業あるあるを並べた印象が強かった。
まとめると、なんだかんだ言ったが、私にはあまり刺さらなかった。
その程度の感触だ。
ネタバレを含む感想や細かい私見は、フォロー限定の方で少し語ろうと思う。
からっぽの表記、いいね👍
Exclusive to users above "Follower"Free
『Mouthwashing』のネタバレ注意!
Free