サキュバスのおやつ2 ~異世界転生した先でもサキュバスに唾責めキス責め臭い責めされて…
前作はこちらです
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=23046398
でも前作を読まなくても楽しめます!
◇◆◇◆ 1 ◇◆◇◆
「ぅぅ…………?」
(……あれ……? ここは……?)
眩しい光が顔に当たり、アサヒは目を覚ました。
辺りを見回すと、どうやらここは日の光の当たる寝室のようであった。
しかし、そこは彼の記憶にあるどの風景にも一致しない部屋である。
「ぁ……あぅぅ……?」
(ここ、どこ……? というか、僕は……あれ……?)
まだ頭がぼんやりとしており、思考が定まらない。
こうして目を覚ますまでの記憶が曖昧だ。
なぜか体も思うように動かない。
ガチャリ、と音を立ててドアが開く。
そこからは大柄な体格の女性が現れた。
「あらぁ、お昼寝は終わりですか? 気持ち良く眠れましたか? ぼっちゃま」
「ふゃ……ぅぅ……?」
現れた女性は40代くらいの歳だろうか、西洋風の顔立ちで、服装も日本的ではない、まるで中世が舞台のファンジー作品に出てくる登場人物かのようだ。
年相応の肌質ではあるが、顔の造形はかなり整っていて、間違いなくかなりの美人と言える見た目である。
こちらに向けて親し気に微笑んでくる淑女の顔にもしかし、アサヒは全く覚えがない。
「よいしょっと……んふふ♥」
「ふやぁっ!? ぁ……ぁぅう……!?」
(な、何で……えっ!? これ、どういうこと!?)
すっ、とごく自然な動きで、アサヒはその女性に抱き上げられてしまった。
小柄とはいえ小学生であるはずの自身を腕の力だけで軽々と抱き上げたこの女性は一体何者なのか……と驚愕したところで、アサヒはようやく自身の体の異常に気づく。
目に映る手が、足が、腹が……どれも小さく、短く、そして信じられない程に幼い。
幼児どころか、乳幼児と言える見た目に縮んでしまっており、驚いた自身の口から零れた音は言葉未満の"喃語”だった。
(ぼ、僕……赤ちゃんになっちゃってる……!? これって……もしかして……)
”転生”
創作物の中でしばしば見られる、死んだもしくは気絶した人物が、元々とは異なる場所、時代、もしくは世界にて新たに生まれなおす事を指す。
自身はそのような状況に陥っているのではないか。
そのような馬鹿げた思考に説得力を持たせたのは、徐々に蘇ってきた自身の記憶であった。
地球の、日本という国で平和に暮らしていた自分はある日、妖しく恐ろしい魔物──サキュバスの女王に襲われた。
不思議な空間へと拉致された後に、この世の天国と地獄を同時に味わわされながら魂を吸いつくされ────
「うッ……うぁッ……あぅぁぁぁ…………!!」
(ぼ、僕……やっぱり死んじゃったんだ……お母さん、お父さん……もう会えないんだ……)
「あらあら、どうしましたかぁ? 急にビックリしちゃったかしら?」
もはや取り返しのつかない現状を認識し、ポロポロと止めどなく涙が溢れてくる。
悲しくて悔しくて、寂しくて堪らなかった。
アニメの主人公のように、「新しい世界で心機一転!」などという楽観的な感情は全く浮かばなかった。
「んふふ……泣き顔もかわいいわねぇ♥」
「うぅっ……うぇぇ……えぁあぇぇ……!!」
「おーよしよし♥ 泣かないでぇ…………れぇろっ♥♥」
「…………ひゃうっ!?」
アサヒを抱きしめてあやしていた女性が、不意に顔を近づけ、アサヒの涙をベロリと舐め上げた。
熱くぬめる粘肉の感触が頬を撫で、口に戻っていく舌先から細く唾液の糸が伸びる。
突然の行為にアサヒは酷く驚き、目を見開いて固まってしまった。
「んふぅぅ……美味しいわぁぁん……♥ まだダメなのにぃ、我慢できなくなっちゃうぅぅ♥♥ でも、ちょっとくらいは……いいですよねぇ?」
「ひゃ……あぅ…………!?」
「ん、うぅぅぅ……♥♥」
「……………ッ!?」
一瞬だけ躊躇を見せた後、大柄な女性は唇を窄めて突き出し、そのまま顔をアサヒに向けて近づけ始める。
タコのように大げさ唇を突き出した顔はどんな美人のものでも醜く、隙間から漏れる生暖かい空気は酷く濃厚な唾の悪臭を放っていた。
母親よりも高齢と思われる初対面の女性から強引にキスを迫られる。
それは精神が小学生であるアサヒにとって明確な嫌悪感を湧きたたせるものであるはずだが…………
しかし、なぜかアサヒは彼女の唇から目が離せなくなってしまった。
「んぅぅううう~~~~~~~♥♥♥♥」
「…………ッッ!!??」
自身の顔を目掛けて迫る巨大な唇の動きが、まるでスローモーション再生のようにゆっくりと感じられる。
リップグロスを塗っているのか、それとも唾液で濡らしているのか、やけに艶やかな肉厚の唇が喋るたびにプルプルと弾け、アサヒの視線を釘付けにした。
顔の動きに合わせてその大きな唇が開き、細く糸を引く唾液が見えると、アサヒの思考が更に熱を帯びていく。
理性が顔を背けようとさせるが、本能が、煩悩じみた感情が、まるで吸い寄せられるかのように視線を唇へと誘う。
そして、女の唇が巨大なキスマークを貼り付けようとする寸前で────ガチャリ、と部屋のドアが開いた。
「あぁ、モイラ、あなたが泣き止ませてくれてたのね、ありがとう」
「いえいえ奥様、これも私のお仕事の一つですから」
「うふふ、いつも助かっているわ。 ほぉらアルス、お待たせ。 ママとご飯の時間よぉ」
「あ……ぁぅ…………」
現れたのはとても美しい女性だった。
ふわりとやわらかな手つきでアサヒを抱き上げて頬ずりし、親愛を込めた言葉を囁く。
初めて出会った女性であるはずだが、この女性が自身の"今の”母親であり、自身が"今は”アルスという名前であるという事はすんなりと理解できた。
不思議なもので、自身に対して深い愛情を示す"母親”の姿を見ると、その身を貫く程だった寂しさや悲しさが温かく溶かされていくのをアサヒは感じていた。
状況的に出産直後というわけではないはずなので、アサヒの記憶が呼び起こされる前にこの体が経験した記憶も混ざり合っているのかもしれない。
それに、身体相応に思考力も幼くなっているのかもしれない。
母親の腕に抱かれて、安心したように目を細めるアサヒは、モイラと呼ばれた先ほどの大柄な女性が、背後で妖しい視線を自身に向けている事には気づかなかった。
◇◆◇◆ 2 ◇◆◇◆
「こんばんわぁぁ……♥♥」
「ぅ……ぁぅぅ…………!」
(ま、また来た……あのおばさんだ……)
アサヒが目覚めてから何日か経った日の深夜、モイラが寝室を訪れた。
モイラはどうやらこの家に以前から雇われている家政婦であり、両親とも懇意にしているようだ。
家政婦を雇うほどの大きな屋敷という事もあり、モイラは日中は忙しそうに家中を駆け回っているが、深夜になると毎日──恐らくアサヒが”この世界”に目覚めるよりも前からだろう──この寝室に現れるのであった。
「んふふ、んふふふふふふ……♥♥」
「やぅぅ……うゃああ…………!!」
小さな手足を動かして拒絶の反応を示すアサヒを無視し、モイラがいやらしい笑みを浮かべながら彼をベッドから抱き上げる。
隣ではアサヒの母親が眠っているが、ドアを開ける音やベッドが軋む音が響いても、母親は一向に目覚める気配が無い。
アサヒを抱き上げたモイラが興奮した様子で舌を出し、喉の奥から熱い吐息を吹きかける。
「はぁあ……はぁああ……んはぁあああ……♥♥♥」
「うっ……ぅぅ……うゅぅぅ……!!」
(うぅっ、く、臭い……熱くてべちゃっとした空気が……気持ち悪いぃぃ……!!)
アサヒにとっての地獄の一夜が、今日もまた始まる。
「さぁぁ……ぼっちゃま、今晩もいっぱいチュッチュしましょうねぇぇ~~ん♥♥」
「ぁぅ……うゃあ…………やぁぁああっ……!!」
「んぅぅぅ~~~~~~~~ぶっっっぢゅううううううううううう♥♥♥♥♥」
「んみ゛ぅううううううううッッ!!!??」
ぶぢゅぢゅぢゅううううううううううううううううっっ♥♥♥♥♥♥
部屋中に響き渡るような湿った音を立てながら、モイラがアサヒの小さな口に接吻を施す。
否、それは"吸い込んでいる”や、"食べている”などの表現が適切かもしれない。
平均よりかなり大柄な女性と、1歳にも満たない赤ん坊。
圧倒的な体格差で行なわれる口づけは、受ける側の顔全体の皮膚を巻き込んで皺だらけにし、少しの呼吸を許さない程の明らかに一方的な搾取行為であった。
じゅっっぶぶぶぶぶぶぶぶぅうううううううううううう…………
…………………ぶっっっっぽぉおんっっ!!!!!
「ぶひゅっ、ぷぇっ……けひっ、けほっ!」
「~~~~~~~~ぷはぁああああああ♥♥♥♥ 美味しいわぁああああんっ♥♥♥♥」
便所の詰まりが取れたかのような汚らしい音が響いて巨大な唇が離れると、哀れな赤ん坊の顔は中心が真っ赤に充血し、白く泡立ったドロドロの唾液が口や鼻を覆っていた。
アサヒが未熟な肺活量で何とか咳き込めば、鼻や口からはブクブクと泡立った高粘度の液体が湧き出すようにして滴り落ちる。
これらが彼自身の唾や鼻水ではないという事は言うまでも無いだろう。
滴る粘液からは、大人でも思わず顔を背けてしまう程の濃厚な唾液臭が放たれていた。
「ぷぇっ、けへっ、う゛ッ、え゛ッ、えぇええええええん……!!」
「むふふっ♥♥♥ べっ、ろぉおおおおん……♥♥♥♥」
「ぷひゅうっ!! んぶっ……やぁああああっ……!!」
「べぇろべろべろべろぉっ♥♥♥♥ んれぇえろおおおおおおんっっ♥♥♥♥♥」
「ぶゅぅぅううううううううッッ!!!」
泣き喚くアサヒの様子を見て更に興奮したのか、モイラがアサヒの顔を顎から額まで舐め上げる。
モイラの大きな口からまろび出た舌はその大柄な体格に見合った分厚さで、アサヒの顔を端から端まで覆うくらいに広い幅を持っていた。
巨大で重厚な熱い舌がアサヒの顔を押しつぶし、そのまま顔の凹凸を均すかのようにズリズリと上下に何度も往復する。
舌の隙間から赤ん坊特有の騒音とも言える声が響き渡るが、隣の母親はいつも変わらず、気持ち良さげに寝息を立てているだけだ。
アサヒの──この世界におけるアルスの母親はそこまで眠りが深いのか。
母親でなく他の者達までもが、赤ん坊の泣き声を気にも留めない程の薄情なのか。
否、暗闇で淡いピンク色に輝くモイラの瞳を見るに、やはり何らかの魔法をかけられているのであろう。
普通ならば及びつかない馬鹿げた思考だが、アサヒにはそのピンク色の光に、そして彼女の唾液のニオイを嗅ぐたびに体の芯が熱くなるような感覚に強い既視感を覚えていた。
「っぷはぁあああ……♥♥♥ さぁああ~て、それじゃあこっちの方も吸っちゃうわねぇえん……♥♥♥」
「ぷひゅうっ!! けふっ、ごほっ……やぁっ! やぁああああっ……!!」
「むふふふふふふっ♥♥ ちっちゃいおててで暴れてもむぅ~~だっ♥♥ 大人しく赤ちゃんちんちんチュッチュさせてねぇ~~♥♥♥」
「やぁあああっ!! やぁあああああああっっ!!!」
(こ、この人、絶対に普通じゃないッ!! やっぱりこれって、前と、同じ……!!)
──――”サキュバス”。
それは大昔に生み出された創作上の存在であり、前の世界でアサヒの魂を吸い付くし、転生後にも残るような大きなトラウマを彼に植え付けた淫らなる悪魔である。
明かりの一切無い暗闇にピンク色の瞳を輝かせ、魔法を使って誰にも邪魔されないような状況を作り、獲物を快楽の虜にしながらその精を貪欲に啜る。
それが彼女達の忌まわしき生態である。
赤ん坊であるアサヒの全力の抵抗は、魔法を使うまでもなくあっけなく制され、一瞬でオムツを脱がされたアサヒの小さな小さな性器が露わになる。
「くふふっ♥♥ あはははははっ!! 嫌がってるふりして、今日もまたビンッビンにしてるじゃないかぁ? 赤ん坊の頃からコレなんて、アンタは本当に超がつく程の変態マセガキだねぇええっ!!」
「……~~~~~~~っ!!!」
モイラの小指よりも小さく細いアサヒの性器は、"今日も”真っ赤に腫れあがるように固く勃起している。
日中の丁寧な口調とは打って変わって、雇い主の息子に対するものとは思えない下品で無遠慮な口調で喋るモイラが、大笑いしながらアサヒをなじる。
性器と同じくらいに顔を真っ赤にしたアサヒは目をぎゅっと瞑って羞恥を耐え忍んだ。
いくら元の顔が整っていても、中年女性の唾の臭いなど、お世辞にも良い匂いと言えるはずがない。
そんなものを顔面に塗りたくられた状態で、女性の裸体を見せられたわけでも、手で触られたわけでもないのに、ペニスを全力で勃起させるなど、通常はあり得ないはずだった。
だが、転生前に唾液まみれの状態で一生分の精を搾り取られたアサヒの心には、魂には、"女性の唾”というものが確固たる興奮材料として刻みつけられてしまっていたのだ。
そして、ひとしきり揶揄を楽しんだモイラがまたもダラリと肉厚かつ幅広の舌を垂らし、アサヒの赤ちゃん勃起ペニスに向けて顔を近づけていく。
「んぇえっ…………んれぇええええええええ~~~~っっ♥♥♥♥♥」
「やぁぅうっ……うやぁあああああああっ……!!!」
べっっったぁああんっ♥♥♥♥
アサヒの赤ちゃんペニスよりも遥かに大きく、遥かに重たい粘肉が勢い良く叩きつけられ、アサヒは全身を震わせながら大きく身をよじった。
巨体のモイラの舌の圧力は凄まじく、アサヒの陰茎が睾丸もろとも擦り潰されてしまうかのようだった。
「んふふぅ♥♥ んぅうううええええええ……♥♥♥」
ずっ、ずずっ、ずずずっ…………
ずりずりっ、ずりずりぃっ…………
「んゃっ!!!??♥♥♥♥ あっ、ふゃあああああっ……!!!♥♥♥♥」
アサヒの股間を押し潰したまま、モイラの巨大な舌がゆっくりとした動きで前後に動く。
舌の動きに合わせて小さな赤ちゃんペニスが引っ張られ、押し広げられ、そこから伝わる熱を帯びた圧迫感にアサヒは激しく身震いした。
まるで歯磨き粉のチューブを潰して中身を搾り出すかのような、未精通の赤ちゃんペニスの奥から大切な"何か”を搾り出すかのような愛撫はしかし…………いつも途中で止められてしまう。
「…………んっ、ぷはぁああ♥♥♥…………ここまでかしらねぇ」
「ぁひっ……あぃぃ…………♥♥」
「あぁあん、もうっ、じれったいねぇ……早く”洗礼”の日が来ないかねぇ」
名残惜しそうにそう言うと、モイラは光る手をかざしてアサヒの体や寝具に残った染みを跡形もなく消し去り、部屋を出ていく。
翌朝、家族の前では何事も無かったかのように普段の家政婦として振る舞うのだ。
しかし、アサヒに対するモイラの凶行は夜だけに留まらない。
「んふふふっ♥♥ ほぉら、ぼっちゃま、ミルクの時間ですよぉ~?」
「んぅっ、うぃ゛っ……んぅぅぅ……!!」
「あらあら、いつのまにそんなに舌が肥えちゃったのかしら。 ぼっちゃまは将来、美食家になられるのかもしれませんねぇ」
「んぅぃい~~~っ……!!」
白々しくそのような事を言いながら、モイラがアサヒの口に押し付けている哺乳瓶の飲み口からは、アサヒのものではない猛烈な唾液臭が漂っている。
飲み口そのだけでなく、中身のミルクを口に含んだ際にも、何とも言えないネバネバとした感触を感じるのは、恐らく中にモイラの唾液が混ぜられているからだろう。
鼻にねっとりと重く纏わりつくかのような悪臭が、アサヒのトラウマと股間を刺激する。
不快ではあるが、赤ん坊がミルクを飲まなければ死んでしまうという事は子供のアサヒでも理解しているので、仕方なくそのネバついた唾ブレンドミルクを飲み干す。
「けへっ、けふぅっ! うぇ……ぇぇぇ…………」
「んふふ……イヤイヤ言いつつしっかり興奮してるじゃないか……アンタ本当にド変態のガキだねぇ……♥♥」
「ッッ!!? んゃぁあ~~!! やぁぁ~~!!」
耳元で熱い吐息を浴びせながら、モイラがアサヒを囁くように煽る。
既にペニスを真っ赤に充血させているアサヒは、図星を突かれつつも必死に"無垢な赤ん坊らしく”嫌がるふりをし続ける。
モイラという得体の知れない存在に、自身の転生の事実を知られるのはまずいとアサヒは考えていた。
「あらあらぼっちゃま、こんなに溢してしまって…………むふっ♥♥」
「ぁぅ……!? やっ……やぁぁ……!」
「…………んべぇええっろぉぉおお~~♥♥♥♥」
「んぶゃあああ~~~!!!♥♥」
びっっったぁぁああ~~~~~ん♥♥♥♥
少し周囲を見回した後、大口を開けたモイラが巨大な舌でアサヒの顔を押し潰す。
顔中が一瞬でミストサウナのような湿気と熱気に包み込まれ、隙間から必死に吸い込んだ空気は重苦しい唾液臭で汚染されている。
そしてそのまましばらくモイラの幅広の舌がアサヒの顔面を蹂躙した。
「んんんっ…………じゅるるぅうんっ♥♥ ぷはぁああ~~♥♥♥♥」
「ぷぇえっ! けへっ! けほっ! うぇっ、うぇええ──むぐっ!!?」
「ほぉら、じっとしてください。 フキフキしますからねぇ~♪」
「んぶぶっ、ぶぅぅっ、ぶぇぇっ……!!」
巨大な舌による顔面圧迫が終われば、顔中を覆う大量の唾液が少し湿った布巾で拭われていく。
しかし、この布巾にもモイラの唾が染み込まされているらしく、拭き終わった後もベタベタとした粘着質の不快な感触が残り、唾が乾いた直後の刺激的な悪臭が顔中から立ち上ることとなった。
「んぐぐぅう……! んんんぅう~~~!!!」
「んふふふふっ♥♥ ほぉら、飲んだ後はおねむの時間ですよぉ~~♪」
「んゅっ、んぅ……ぅぅぅ…………」
(うぅ、まただ……眠くなって……意識、が…………)
容赦のない唾責めにアサヒが大きく泣き喚こうとしたところで、モイラがアサヒの顔を大きな手で覆う。
手の平から淡いピンク色の光が放たれると、アサヒの意識はすぐに心地良い安眠へと誘われてしまった。
「……………もう少し、もう少しだわ……んふふ……楽しみねぇ……♥♥」
瞳の奥をピンク色に輝かせながら、モイラはアサヒのおむつ越しに勃起しているであろうペニスを凝視し、独り言をつぶやく。
頭の中はともかく、いくらなんでもまだ赤ん坊であるアサヒのペニスから精子が出るはずがない。
ゆえに、サキュバスであるモイラがアサヒに何を求めているのかは定かでは無い。
だが、"洗礼の日”────モイラがいつも待ち遠しそうに言うその日が来た時に、何か自身にとって取り返しがつかない事が起こるのではないか。
アサヒはほとんど動かせない赤ん坊の体で、戦々恐々とした日々を過ごしていった。
そしてついに、運命の日が訪れる。
「あぁ、アルス……ついに来たのね、洗礼の日が」
「だぅ……ぁぅぅ……」
「あなたは私たちの宝物……無事に、帰ってきてね……」
「あぶぅぅ……」
ある日の朝。
少し涙ぐんだ様子で、アサヒ──この世界におけるアルスの母親が告げ、アサヒを抱きしめて優しく口づけをする。
"洗礼の日”──赤ん坊の身では満足な情報収集ができなかったが、どうやらこの国の赤ん坊は皆、生まれてからしばらくすると、神の加護とやらを得るために教会へ一晩預けられるようだ。
”神の加護”というのが単なる宗教的な物なのか、この世界ならではの魔術的な物なのか、アサヒには定かでは無い。
しかし、母の様子を見る限り、やはり何らかの危険性を孕んだものであるという事が窺える。
「大丈夫ですよ奥様。 ぼっちゃまは私が見てきたどんな子よりも聡明で、力強い生命力を感じます。 きっと無事に洗礼を終えられます」
「モイラ……そうね、ありがとう…………!」
「奥様……」
「ぶぅぅ…………」
涙ぐんだ母親とモイラが強く抱き合う。
モイラの本性を知っているアサヒは、すぐにでもその母の背中に回されたモイラの腕を叩き落としてやりたいが、小さく未熟な体ではそれは叶わない。
まずはその避けられない洗礼の日とやらを何とか乗り越える。
そしてそのまま転生の事を悟られずに成長して、サキュバスであるモイラの誘惑を……何とか振り払い、彼女の本性を告発してやる、と。
アサヒは改めてそのように心に誓うのであった。
◇◆◇◆ 3 ◇◆◇◆
「着いたわよ、アルス」
「あゅぅぅ……ぅだぁぁ……」
「ああ、アルス……」
馬車に揺られたアサヒが連れて来られたのは、街の外れにある古めかしい教会だった。
どうやら今からここで"洗礼”とやらを受ける事になるようだ。
教会の大きな玄関扉が開くと、中からは一人の女性が歩み出た。
「本日はようこそ、おいでくださいました……。 そちらがアルス様ですね……?」
「はい……シスター・フローリア……この子を頼みます…どうか…どうか……!」
「あぅぁぅ……」
(フローリアさん……? すごく、きれいな人だ……)
必死に懇願をする母親に対し、フローリアと呼ばれた修道女が静かに微笑む。
黒と白で構成された修道服から覗く彼女の顔は息をのむ程に美しく、アサヒは思わず見惚れてしまう。
「ええ、承りました……。 ”洗礼”は時として人に試練を与えますが……大丈夫、その子ならば乗り越えられるでしょう。 私も心を込めて神に祈らせていただきます……」
「あぁ……ありがとうございます…ありがとうございます……」
前世でも日本の子供であったアサヒにとって、宗教というものはまだ理解が及ばないものであったが、少なくともこの母親を含め、この世界の人々は強固な宗教的思想を持っている事が窺えた。
これから一体何が行われるのか、アサヒの心に恐怖が募っていく。
「それでは、その子をこちらに……」
「は、はい……アルス…お願いよ…無事に帰ってきてね……」
「あぅぅ……?」
(お母さん……帰っちゃうの……?)
祈るような面持ちでアサヒの額に口づけをした後、母親はアルスをフローリアの腕の中へと預けた。
少しひんやりとした修道服と、やわらかなフローリアの腕に包み込まれ、アサヒは少し緊張しつつも大人しくしていた。
フローリアの体からは花のような香りが漂い、修道服越しに伝わる人肌の温かみがアサヒの心に安らぎをもたらす。
「それでは、また明日の朝に……」
「はい……アルス…朝になったらすぐに迎えにくるからね……それまで、我慢してね……」
「あぅぅ……うゆぅぅ……」
どうやら自分はこれから一晩、この教会で過ごす事になるようだ。
母親と離れるのは寂しくもあるが、フローリアから与えられる安らぎと、何より家政婦のモイラから一時でも離れられる事への安堵が、アサヒの心を落ち着けていた。
最後に頬と額へ口づけを施し、母親は馬車へ乗り込んでいく。
それをフローリアは深々とお辞儀をしながら見送った。
「…………じゅるり♥」
「あぅ……?」
ふと、何かを啜り上げるような水音が聴こえた気がして、アサヒはその眠たげな目をフローリアの顔へ向けた。
お辞儀をしている彼女の顔は後頭部しか見えず、アサヒはその音を気のせいとしてその場で忘れる事にした。
「ぁぅ……ぅにゅ…………ぅぅん…………」
(だめだ……すごく眠い……赤ちゃんの体だからかな……)
フローリアの体は温かく、とても良い匂いがする。
そこからもたらされる安らぎはもちろん母ほどではないが、モイラの本性を知って以降、日々を戦々恐々と暮らしていたアサヒにとっては十分すぎるくらいに心地良いものだった。
彼女の体に顔を埋めて甘い匂いを嗅いでいると、瞼がどんどんと重くなり、意識が遠のいていく。
「………………」
「…………じゅるり♥♥」
2度目に鳴らされた水音は、既に寝入ってしまったアサヒの耳には届かなかった。
ぺちゃ、ぺちゃ
ぴちゃ、ちゅるるる……
ちゅるろろろ……ぢゅるるるう……
「…………あぅ……?」
アサヒの目が覚めた時、周りは蝋燭の灯りに照らされた薄暗い空間になっていた。
地面より高いところに寝かされた自身の周りを、ゆらゆらと燃える蝋燭が囲んでいる。
ここは教会の中なのだろうか。
頭が重く、視界はぼんやりとしていて思考が定まらない。
ちゅるり……ぢゅるるるるっ♥♥
「ひゃうぅっ!!?」
「…………おや、起きてしまいましたか」
「あぅ……あぅぅ……!?」
突然、足に違和感を感じたアサヒの体がビクンと跳ねる。
足元の死角からぬるりと顔を出したのは、朝方と同じく透き通るような美しい顔に柔和な笑みを浮かべる、シスター・フローリアであった。
これが"洗礼”なのか?
一瞬そう考えたアサヒであったが、すぐにその考えを改める。
こんなものがまともな儀式であるはずがない。
なぜなら、先ほどから違和感を感じる自身の足には、赤く細長いヌメヌメとした物が這っている。
そしてそれは彼女の口の端から伸びる真っ赤な……蛇のように細長い異形の舌なのであった。
「うぁああうっ……!?」
(な、何、あの舌……バケモノ……!!?)
「ふむ……あと数時間は目覚めないはずだったのですが……聞いていた通り、赤ん坊とは思えない生命力ですね……」
「あぅ……!? ひゃぃぃ……!?」
思案顔のフローリアが何かを呟くたび、アサヒの小さな足に感じるヌメヌメとした感触が蠢く。
内腿を刺激するくすぐったさを、極めて不気味な不快感が塗り潰す。
異形の舌を持つフローリアの目は、やはりというべきか、淡いピンク色の光を帯びている。
嫌というほど脳裏に刻まれたその光────彼女もまた、サキュバスに違いない。
「こっそりと楽しむつもりでしたが、まぁ良いでしょう…………ふふっ、結界を張っているので、いくら泣き叫んでくださっても結構ですよ」
「ひゃぅうっ!? やぁあっ! やぁあああああっ!!」
「ああ……無力な赤ん坊が必死に上げる泣き声……いつ聞いても良いですねぇ……ふふふ……♥♥」
ちゅるる……ちゅるるるぅっ♥♥
「あっ、あっあっ……ひゃあああんっ!!??♥♥」
アサヒの太腿を這うように伸ばされていたフローリアの舌先が、ついに股間部へと辿り着いてしまった。
睾丸から亀頭までの裏筋を、尖った舌先で舐め上げられ、アサヒは小さな体をのけ反らせて呻いた。
堪らず足を暴れさせようとするが、アサヒの小さくて短い両足はフローリアの細腕によって簡単に押さえつけられてしまう。
そのままフローリアの細く尖った舌先がアサヒの股間を責め立てる。
ちゅるるっ♥♥
ちゅるるるるるっ♥♥
ぢゅるるるるるるるるるるっ♥♥♥♥
「あぁっ!!?? んあぁあああああああああっっ!!!!!♥♥♥♥♥♥」
細長いフローリアの舌先がアサヒの小さなペニスを舐め上げ、その鋭く尖らされた先端で掻くように刺激を与える。
普通の赤ん坊であれば泣いてしまう程の痛みが、サキュバス達に植え付けられた歪な性経験によって耐えがたい程の快感へと変換される。
アサヒはその小さな赤ん坊の体を震わせながら必死に快楽に抗おうとした。
しかし、修道服のサキュバスの攻勢はこの程度では終わらない。
「ふふ……♥♥」
ぺちょっ♥♥
「っっ!!??」
細長い舌先が亀頭を撫でる。
皮をかぶった入口をツンツンとノックする。
ずぶぶっ……ずるるるるぅぅっ♥♥♥
「あい゛ぃいいいいいいいいいっっ!!!????♥♥♥♥♥♥」
(ち、ちんちんが!!! 熱いぃいいいい!!???)
皮に隠れていたはずの敏感な亀頭が、火傷しそうな程の快感に晒される。
包皮をこじ開けるようにして内部に押し入った細長い舌先が、皮の裏の亀頭を直接舐めまわしたのだ。
未開拓の急所を土足で蹂躙されたような、熱を帯びた痛みと快感がアサヒの脳内で火花のように弾けた。
「あぁああああああああっ!!!!♥♥♥♥ やぁああ!! ふぁあああああああああっっ!!!!♥♥♥♥♥♥」
アサヒは大声で泣き叫びながら、激しく身をよじって快楽に抗う。
精通前の赤ん坊のペニスはここまでされても精子を吐き出す事は無いが、アサヒは本能的に、このままだと何か"出してはいけないモノ”が漏れ出してしまいそうな恐怖を感じていた、
精子だとか、小便だとか、そのような生理的なものではない。
もっと人間にとって根源的な、致命的な、例えば"魂”のような────
「ふふふ……まだ、大丈夫ですよね……もう少しくらいなら……♥」
ちゅるちゅる…………
にゅるぅっ♥♥
「ひぎぃいいいいいいっ!!??♥♥♥♥」
(お、お尻ぃいっ!!??)
亀頭をグルグルと舐めまわしていた細い舌先の感触が消えたかと思えば、次の瞬間にはその舌先の感触が────尻の出口をノックした。
小学生の性知識では理解不能の行為に、アサヒは頭を激しく混乱させる。
激しい羞恥と未知の感覚に、全身が沸騰するような感覚に陥り、アサヒは強引に不法侵入を試みようとする舌先を追い返すべく必死で尻の穴を引き締める。
「ふぎっ……い゛ぃぃぃぃ…………っ!!!!」
「ふふ、ふふふふ…………♥♥」
「いっ、あっ……やぁあああああああっ…………!!!」
しかし、それらは所詮、赤ん坊による儚い抵抗。
焦らすように肛門を舐めまわしていた舌の先端が更に細く、固く尖らされ、アサヒのまっさらな肛門を強引に貫こうとしたところで────
「おいおい、こそこそと何やってんだい、フローリア?」
「…………あら、ずいぶん早かったですね、モイラ」
「ひぐ……うっ……ぇ……?」
フローリアの背後から溌剌な声が響き、一瞬前までは確かに居なかったはずの大柄な女性────モイラが腕を組んで佇んでいた。
何も無いところから突然現れたモイラに一切驚く事無く、細舌を瞬時に口内へ戻したフローリアは澄ました様子で応対する。
果たして、危機は去ったのか。
泣きじゃくっていたアサヒは、まさかの救い主であるモイラへと目を向ける。
「ったく、相変わらず油断も隙もありゃしないよ。 いっつも抜け駆けするんだから」
「……お言葉ですが、モイラ。 この子には既にあなたのニオイがしっかりと、それはもうベッタリとこびり付いていましたよ。 抜け駆けはどちらですか」
「えっ? そ、それはまぁ……アタシは家政婦なんだから、育児の流れでキスしたりは仕方ないだろぉ?」
「はぁ、それでペニスにもキスを? 少し見ない内にニンゲンの育児方法もずいぶんと様変わりしましたね」
「うぐぐっ……ま、まぁ良いじゃないか! お互い様ってこったね!」
「ええ、お互い様、です。 不毛な争いはやめましょう」
「あっ、あっ……あぁぁ…………!?」
(だ、だめだ……こいつら、仲間だったんだ……!!)
しばしアサヒを放置し、以前から付き合いがあるかのように軽口を叩き合う二人。
それはモイラがアサヒではなく、フローリアにとっての援軍である事を表し、二体に増えた人外の淫魔によって、これからアサヒがより激しく蹂躙されるという未来を示していた。
「ぐふふ……さすがにアンタだって、まだ”抜いて”はいないだろ?」
「ええ、もちろん。 あなたの信頼を裏切りたくは無いですからね」
「はん、よく言うよ……まぁいいさ、それじゃ、早速いただくとするかねっ♥♥」
「ふふふ……楽しみですね……♥♥」
「あぅ……ぅぁぁぁ…………!!」
恐らく、助けは来ない。
アサヒはこれから、この幼児性愛の変態サキュバス二匹によってぐちゃぐちゃに犯し尽くされ、"また”魂を搾り尽くされてしまうのだろう。
あの時と違って、ここは出入口の無い異空間ではない。
女性二人を突き飛ばして、力の限り走り出せば逃げられるかもしれない。
しかし、今は無力な赤ん坊であるアサヒにそのような事ができるはずがない。
「う゛ぅううううーーー!!! あ゛ゃぁああああああああっっ!!!!」
「んふふふ……ジタバタしちゃって、かわいいねえ♥♥」
「ええ……本当に♥♥」
必死に泣き声を上げ、小さな手足を振るい、少しでも彼女らを遠ざけようとしているアサヒの顔が、大きな影に覆われる。
薄く目を開ければ、視界の大半を埋める程の巨大な唇が間近に迫っていた。
「ぶぅうっぢゅうううううううううううううう♥♥♥♥♥♥」
「ん゛むぅううううーーーーーーーーーっっ!!!!!!」
アサヒの顔にモイラの巨大な唇が落とされ、激しい口づけが行なわれる。
モイラの吸引力によってアサヒの顔の皮膚は中心に向かって引っ張られ、
アサヒの鼻と口は両方ともモイラの巨大な口内に呑み込まれている。
「ん゛ぅうううううーーー!!!! ん゛ぃいいいいーーーー!!!!」
(あ、熱い! 痛いぃぃ!! 顔、取れちゃうぅう!! 助けてぇええ!!)
家政婦の仮面を脱ぎ、本気を出したモイラの吸引は、熱や痛みすらを伴う程に猛烈なものであった。
肺の中の空気を根こそぎ奪われるかのような吸引の直後に、熱く濁った唾液が強○的に鼻と口に流し込まれる。
その凄まじい不快感に咳き込む事すら許されず、アサヒは無我夢中でモイラの唾液を口臭を飲み込み続けた。
「それではこちらも……んっ、ちゅるるるるるっ♥♥♥」
「ん゛んんぅううーーー!! ん゛んっ…………ぶぎぃぃっ!!!!????♥♥♥♥♥♥」
モイラのキスに必死に抗おうとしていたアサヒの肛門を、フローリアの細く尖った舌先が容赦なく貫いた。
排泄物の"出口”であるはずの肛門にぬめる軟体が逆流し、その凄まじい違和感にアサヒの意識が一瞬飛んでしまう。
そして次の瞬間には、排尿時にも似た未知の快感がアサヒの股間部を激しく突き上げた。
精通前の赤ちゃんペニスから、ほとんど水のような液体が潮のように噴き上がる。
「ふふふ……知っていましたか? 男の子はこの、"前立腺”を責められると……」
「ん゛ぅううぐぅうううう!!!♥♥♥ む゛ぅうううううっ!!!♥♥♥♥」
「気持ち良さと気持ち悪さで頭がおかしくなってしまうのですよ……♥♥」
尻の中に侵入した舌先が、睾丸の裏側をぐりぐりと刺激するたび、アサヒの全身を未知の衝撃が電撃のように駆け抜けた。
通常の絶頂よりも激しい快感が一気に押し寄せ、アサヒは激しく身をよじる
自身の肛門の内部を舐め上げられるなど、前世ですら小学生であるアサヒにとっては耐えがたい羞恥と屈辱である。
しかし、二匹のサキュバスに完全に押さえつけられているアサヒには、手で股間を隠す事も、太腿を閉じる事も、顔を背ける事も、何もできない。
今朝までは確かにアサヒの腸内に残っていたはずの排泄物はいつのまにか全て消え去っており、ジュボジュボと出し入れされる舌先にも汚物は欠片ほども付着していない。
相手の腸内を瞬時に清める魔法など、戦闘においては全く役に立たないが、自身の欲求のためにそのような魔法を編み出してしまうのがサキュバスという種族の度し難い生態であった。
「んぢゅぢゅぢゅぢゅ…………ぶはぁっ!!♥♥ アンタ毎回それ言うけどさぁ、こんな赤ん坊のガキが前立腺なんて知ってるわけないだろぉ?」
「……分かっていますよ。 ただの雰囲気作りです。 それに、こうやって、舌を入れた状態で、喋ると」
「あ゛ぃぃっ!!?♥♥ い゛ぁあっ!!♥♥ んぎぃいいっ!!!♥♥♥♥」
「ほら、この反応を見るのも好きなんですよ……♥♥」
「ははっ、こりゃ確かに傑作だわっ♥♥ そんじゃこっちも見てみなよ、ほらっ!」
「……うわっ、それはまた……そそりますねぇ……♥♥」
モイラがその大きな顔を横にずらせば、息も絶え絶えの様子のアサヒの顔が露わになる。
その顔は全面が白濁した唾液にまみれているだけでなく、鼻と口が真っ赤に充血して腫れあがっていた。
その体つきに相応しいモイラの吸引力によって、アサヒの顔に巨大なキスマークがつけられてしまっているのだった。
口紅ではなく、内出血を要因とするこの赤色は、もはや布で拭っただけでは取れないだろう。
たとえ一匹であってもアサヒにとって為すすべがないサキュバスが、二匹で容赦なくアサヒに襲い掛かる。
彼女らは互いの責めによる成果を自慢げに誇りながら、その後も競うようにアサヒを責め立てた。
それは本番の性行為のための前戯というより、もはやそれこそが彼女達の目的かのようにも思える激しさだった。
しかしもちろん、ヒトの”精”を糧とする淫魔である彼女らの目的が、その程度のものであるはずがない。
瞳のピンク色の輝きを徐々に強くさせながら、彼女達は示し合わせたように、同時にアサヒのペニスへと目を向けた。
「んちゅっ、ちゅぶぶぶっ……ぷはぁぁあ……♥♥ それじゃそろそろ、"抜く”かい?」
「ちゅるるるっ……ちゅぽっ♥♥ ふぅ……そうですね、名残惜しいですけれど」
「あ、ふひぃ……ひぎ、いぃ…………けほっ、こほっ…うぇぇぇ……」
二匹の容赦ない責めによって、既にアサヒは瀕死の状態だった。
激しい快感は幼すぎる体に多大な負担をかけ、酸欠で意識が朦朧としている。
やっとの思いで吸い込んだ空気は、二人の濃厚な唾液臭に汚染されており、息を吸うたびに湿った臭い空気が肺の奥に張り付けられていくかのようだ。
そしてやはり、その嫌悪すべきはずのニオイが、どうしようもなくアサヒのペニスを固く充血させていく。
「はぁ……この変態マセガキは今までよりかなり丈夫みたいだけど……まぁ、無理だよねぇ」
「ええ、ワタシ達二人が精を貪れば……やはり2回か、良くて3回くらいで死んでしまうでしょう」
「あーあ、アタシももっと他のヤツらみたいに何回も何回も、浴びるみたいに搾ってみたいよ」
「それはもちろんワタシもですが……仕方ありません。 ワタシ達の好むような幼い子供では、搾精に耐えられないのですから」
「だよねぇ……まっ、だからって毛が生えたチンコをしゃぶるのは死んでもゴメンだけどね」
「ええ本当に。 このツルツルの純粋無垢な"精”だからこそ、味わう価値があるのですよ」
「んふふっ……♥♥」
「ふふふふ……♥♥」
「ぁひゅ……ぁ……うぁぁぅ……」
(し、死んじゃう……ぼく、また死んじゃう……いやだ…誰か……助けてぇ……!)
サキュバス達の中でも特に異端である幼児性愛を持つこの二匹は、今までに何度も小さな子供を襲い、その精を魂ごと搾り尽くしてきた。
そして、特に良い生命力を持つ子供を見つけた時は、こうして二匹でささやかな宴を開くのであった。
長年の付き合いである友と語り合いし、酒の代わりに"稀にしか見つけられない上玉の子供の、そこから更に僅かにしか取れない”高級な精を飲み交わす。
二匹は不定期に催されるこの宴を何よりも楽しみにしていた。
「さぁて、それじゃ搾っちまうかねぇ……♥♥」
「ふふふ……お先にどうぞ。 ワタシはこのままもう少しお尻を責めたいので……♥」
「アンタも好きだねぇ。 あっ、でも最後の最後は譲っておくれよ? このちっちゃい体にアタシのデカいケツで思いっきり跨ってやるのが好きなんだ」
「またですか……まぁ、どうせ精を抜いたら死んでしまいますからね」
「ひぁ……あぁ……あぅぅああああ……!!」
(やだやだやだっ!! 死にたくない!! 助けてぇっ!! お母さんっ! お父さんっ! 誰かぁあっ!!!)
泣き叫ぶアサヒを尻目に、嬉々としてアサヒの搾り殺し方を話し合う二匹。
アサヒの命は風前の灯火であった。
誰でも良い、誰か、助けて。
友に、親に、そして神に必死に祈るアサヒを嘲笑うように、二匹のサキュバスがアサヒの下半身にそれぞれの舌を伸ばした────その時だった。
「────はぁいアナタたち、ちょっと待ちなさぁい♪」
「っ!?」
「あぁ……誰だいッ!?」
一人と二匹しかいなかったはずの空間に、新たな声が響き渡った。
今まさにアサヒを搾り殺そうとしていたサキュバス達が、背後へと驚愕の目を向ける。
「わ、ワタシの結界を易々と……? 何者──ひッ!?」
「なッ……ア、アンタ……いやっ、あなた、様は……!?」
「うふふ、うふふふふ……♥♥」
「ひぅ……あっ……あぁぁあああっ…………!!??」
人間に対して圧倒的に優位にあるはずの二匹のサキュバスが、怯えの混じった声を上げて後ずさる。
そして彼女達の背後にいたアサヒは、先ほどまでよりも更に激しくその身を震えさせ、魂の奥底に刻まれた恐怖に慄いていた。
「もう知ってそうだけど、一応名乗っておくわね。 私はアルマエルマ……自由で気まぐれな、ちょっとだけ強いサキュバスよ♪」
「ひっ、じょ、じょ、女王……!?」
「な、なぜ、ここに……わ、ワタシ達は、何も……!」
「いやぁん、そんなに怖がらないで? 別にあなた達をどうにかしようっていうわけじゃないわ。 ただ、ちょ~っと、その子、"アサヒ”くんの気配を感じたから来てみただけよ。 うふふ……久しぶり、ね♪ 前世ぶりかしら」
「あぅぅう……! うぁあやぁああああ……っ!!!♥♥」
(こ、こいつ、前の時、僕を殺したやつだ…! 僕を臭い唾でぐちゃぐちゃにして……命を全部吸ったやつだ……!!)
ピンクとも紫ともつかない不思議な色の長髪を靡かせながら、角の生えた絶世の美女がアサヒに妖しく微笑みかける。
たったそれだけでアサヒの背筋は凍り付き、にもかかわらずペニスは熱く煮立ちそうな程に充血し、血管がドクンドクンと波打ち始めた。
文字通り魂が枯れ尽くすまで精を搾り取られた記憶が、アサヒの魂の”器”にべっとりとこびり付いているのだ。
明確な死の恐怖が呼び起こされたアサヒ程ではないが、野良サキュバスの二匹もまた、自分達にとって雲の上の存在であるアルマエルマの登場にひたすら恐縮している。
「こ、このガ……こ、子供は、女王様のモノでしたか……そ、そうとは知らず……!」
「ま、まだ搾ってはおりませんし、ワタシ達はすぐに去りますので……ど、どうか、お許しを……!!」
「んもぅ、そういうのじゃないって言ってるでしょ? ただ、私も混ぜてもらいたいなーって思ったのよ。 いいかしら?」
「もも、もちろんで、ございますっ!」
「ど、どうぞっ! た、ただ、この子は見ての通り幼いので、じょ、女王様が搾るとなるとすぐに枯れてしまう、かと……」
「……えっ?」
「お、おいバカ! いえいえっ! もちろんアタシ達の事は気にせずに、女王様お一人でお召し上がりください……!」
「そ、そうですね……! ワタシ達は、そのっ、別の子供を……」
「あぁ、なるほどね。 うふふふ……えいっと♪」
「ふぁ……あぅぅ…………!!?」
「はい、これでもう大丈夫よ♪」
何か思いついた様子のアルマエルマが光る指先を向けると、アサヒの体が一瞬淡い光を帯び、全身に活力が満ちたかのような感覚がある。
まるでどこか別の次元から無限の活力が供給されているかのような……これならばサキュバス達に何度搾られても耐えられる気がする…………
「は、ぇ……?」
「す、すごい、この子の生命力が……む、無尽蔵に……!?」
「うふふ、せっかくなんだし、三人で仲良く搾りましょ♪」
何度搾られても、耐えられる。
三人に搾られても大丈夫。
果たして、それは本当に喜ぶべき事なのか…?
もしかして今、取り返しのつかない事になってしまったのではないか?
未だ混乱するアサヒに向かって舌なめずりをしながら、アルマエルマが続いて告げる。
「とりあえずは、そうねぇ…………100回くらいかしら?」
アサヒにとっての地獄は、まだ始まってすらいなかった。
"小説プラン" plans and above exclusive(s) Support amount:500 yen
続き 総文字数:約25000字
By purchasing this back issue, you can view the exclusive bonuses for Nov/2024. What is a back issue?
Support Cost: 500 yen