作品紹介「ダンシング・クレイジーズ」

ライターの「今俊郎」様による作品紹介記事です。
今回は9月にダウンロード配信がスタートした『ダンシング・クレイジーズ』です。
これからもこのような感じで次々作品紹介をして行きたいと思います。
ご意見、ご感想はラジオまでお寄せください。


2000年にデビューしてから18年間、様々なタイプのゲームをリリースしてきたソフトハウスキャラ。それぞれに魅力のあるゲームだからこそ、ファンひとりひとりの「お気に入りの1本」という作品があるだろう。
そんな中でも、ソフトハウスキャラの代表作ともいえる『巣作りドラゴン』に並んでファンの指示の高い作品のひとつとして、『ダンシング・クレイジーズ』の名前を上げるファンは少なくないだろう。


『ダンシング・クレイジーズ』は2005年9月30日に発売された、ソフトハウスキャラ10本目となる作品。2001年に発売された『真昼に踊る犯罪者』(こちらも人気作なので、もしもプレイしていない人がいたらぜひ遊んでほしい)と同じ世界を舞台にしたSLGタイトルである。
その舞台となるのは現代日本の加来山府。溺愛するひとり娘と暮らす平凡なサラリーマン・伊奈瀬晶には裏の顔があった。元殺し屋で、今は非合法の賞金稼ぎ。そんな彼が求めているのは平和で平凡な毎日なのだが、なぜか彼の前にはトラブルが立て続けにやってきて……というストーリーだ。


ゲームとしての流れはさほど複雑なものはない。基本は情報を集めて賞金首を捕まえること。ゲームを進めていくと、より高難易度のミッションが出てくるわけだが、それをクリアするためにたくさんの支援者と契約して仲間を増やしていくことになる。もちろん支援者を訓練して強化することも大事。そしていざ戦闘!となるわけだが、ここで重要になってくるのが陣形だ。様々な陣形が用意されている中、相手に合わせて最適な陣形を選んで戦闘に突入するわけだが、ここをないがしろにすると戦闘結果まで左右されてしまうというもの。さらに賞金を株式投資で資金を増やして装備を買い整えたりと、かなり遊びごたえのあるゲームになっている。
なお、この株式投資ミニゲームにはソフトハウスキャラの過去作品に登場してきた会社や、当時実際に取引のあった会社も登場するので、ぜひ探してみてほしい。
もちろんゲーム展開は波乱万丈。こちらが賞金首を狩るだけでなく、時には賞金首が逆襲してきたり、さらには主人公が昔属していた組織が動き出したりと、かなりハードボイルドな展開も楽しめる。

さらにはソフトハウスキャラらしく、全イベントを回収するためには周回プレイが必要なだけでなく、特定の条件を満たして周回をすることでしか、開放されないイベントもある。特に出題者(クエスチョン)が登場する周回ではかなりハードなシナリオが用意されているので、遊びつくすのにはかなり腰を据えてプレイする必要がある1本だ。もちろんラスボスまで周回プレイなしでたどり着くこともできるが、正直その状態で勝利することはかなり難しいと言わざるを得ない。このあたりもやり込みにこだわるソフトハウスキャラらしいと言えるだろう。


登場する女性キャラも豊富。攻略ヒロインはリンテール、女王蜂、刃、秋村美雪の4人だが、それ以外にも魅力的な女性キャラが敵にも見方にも登場する。
エッチシーンに関しては作品イメージもあって、拘束プレイや後背位など、ハードなシチュエーションなものが多い。ゲーム攻略を満喫しながらエロも楽しめる。そのあたりはソフトハウスキャラのファンを裏切らない構成になっていると言えるだろう。
さらに本作に多数収録された番外編シナリオの中では、攻略ヒロイン以外の女性キャラのエッチシーンも収録。こうしたおまけも、『ダンシング・クレイジーズ』の人気の隠れた要素かもしれない。
キャラクターと言えば、『真昼に踊る犯罪者』のヒロインはもちろん、『うえはぁす 〜お姫様は今日も危険でした〜』から主人公のエリオットとヒロインのクリス姫も『ダンシング・クレイジーズ』には登場する。しかもクリス姫は本編になかったキャラボイスつきと、当時もソフトハウスキャラのファンの中で話題になっていた。



さらにこのゲームの隠れたおすすめポイントはゲーム以外の部分にも存在する。例えば主題歌の「DEATH RATE OF LOVE~死の薔薇の為に」を歌っているのは、『涼宮ハルヒの憂鬱』や『らき☆すた』、『アイドルマスター』『ラブ・ライブ!』など、数々のアニメ作品の主題歌に参加している畑亜貴さんなのだ。これはぜひとも聴いておいてほしい。
さらにソフトハウスキャラ作品としては唯一ED曲が入っているあたり、ゲームソング好きにもうれしい1本と言えるだろう。

そんな『ダンシング・クレイジーズ』が、2018年9月からDLsiteでダウンロード配信がスタート。店頭で買えなくなって忸怩たる思いをしていたファンには、これ以上の朗報はないだろう。パッケージ版に収録されていたおまけムービーもちゃんと入っているので、未プレイという人は、ぜひぜひこの機会に『ダンシング・クレイジーズ』をプレイしてみてほしい。



ダウンロード配信はこちらからどうぞ。


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