AMBER OWL 2018/12/17 19:45

琥梟週報 第8号 『 ドット絵講座SP-仕上げ・調整編 』

お世話になります、AMBER OWL主催のRMです。
予告どおり1週分お休みいただきました。スマブラ楽しい。

さて、本Ci-enページを開設して2ヶ月を迎えることが出来ました。
これもひとえに、記事への「いいね」やご支援・フォロー、あるいはTwitterでの反応により活力をくださった皆様のお陰様でございます。
改めて御礼申し上げます。

今回は「 第8号 『 ドット絵講座SP-仕上げ・調整編 』 」ということで、
引き続きドット絵の作成手順について、今週は最終回として仕上げの工程について書いてみます。
講座と名乗ってはみてますが個人的なメモ書きに近く、あんまり参考にはならないような内容でございますので、暇つぶしの読み物程度にご覧いただければと思います。

それとそれと、今週はフォロープラン限定特典に講座の題材として使っていた『メルクのドット絵』の衣装・肌色差分を置いておきましたので、よろしければ下の方からご覧いただければと思います。

というわけで、今週号も開始でございます。



それでは今週の内容がコチラです。

今週の目次

  • お知らせ
    - お題箱設置
    - ラスト・ストライク販売中
  • 作業週報
    - 絵の練習・美術解剖についての学習
  • ドット絵作成手順-4 『仕上げ・調整』
  • フォロープラン限定特典 『ドット絵差分』


お知らせ

毎度ながら、まずはお知らせからお許しくださいませ。

お題箱設置

Ci-enに書く内容のネタ切れ対策として、お題箱を設置しております。


▲お題箱はこちら

「こんなこと書いてみて!」といったリクエストや、匿名でのご意見・ご要望、
あるいはご質問などなど、是非こちらのお題箱からお寄せくださいませ。
お題箱へ頂いた内容につきましては、週報にご返信・ご対応いたします。

ラスト・ストライク販売中

拙作『ラスト・ストライク』が現在DLsite様にて販売中でございます。
ちょっとした時間に楽しめる爽快ふっ飛ばしアクションに仕上がっております。
エロもちょろっと。
無料体験版もございますので、こちらだけでも是非一度お楽しみいただければ幸いでございます。


▲DLsite作品ページへ

以上、コマーシャルでございました。




作業週報

続いて、この1週間なにをしてたのかといったお話でございます。

絵の練習・美術解剖についての学習

引き続き練習・学習を行っていた…わけですが進捗は芳しくないです。
スマブラにお熱を上げすぎてしまいましたね…。

いちおうの進捗としては、下肢の筋肉について学習を進めました。

正直に申し上げるとRMくんは脚を描くのがクッソ苦手です。
うまく形状が把握できておらず簡略化も「これだ!」という感じのものを掴めてません…。股のあたりとか膝周りとか足首周りとか、もうナニがなんだかよく分かりませんしね…。
来週はスケッチを行って脚の形状把握を行うか、そろそろ3Dでのモデリング作業に移ろうかと思ってます。






ドット絵作成手順-4 『仕上げ・調整』

さて、先週号に引きつづきドット絵作成手順のご紹介ということで、
ドット絵の作成手順と、関連する細かいtipsなんかを書いていこうかと思います。
念のため完成品のドット絵をコチラに貼っておきましょう。


▲完成予定がこちら

先週号では色を塗る手順をご紹介いたしました。
このあたりまで進んだわけですね。


▲先週号分での進捗がこちら

今週は形や塗りの最終的な修正と色の調整についての手順を書いていきます。

といっても、今回もやっぱり理論だったものではなく
RMはこうやって調整してます」程度のものなので、
参考になったりならなかったりすると思います。



1.塗りを修正する

さてさて、まずは塗りについて修正を行います。

修正箇所としては顔のあたりです。
目にハイライトが入ってなかったり、頬に朱が入っていなかったりで、なんだか生気がない感じになってしまってましたので、そのあたりをチャチャッと直しておきましょう。


▲ハイライトと頬の朱を追加、ちょっとだけ生気が出てきた

2.服を着せて修正する

続いて、これまで服と身体を分離させていたわけですが、これを合体させます。

矩形領域の選択」ツールで服のみを選択し、
スーッとスライドさせるように移動させて身体にかぶせます。
この際「背景色抜き」にチェックを入れておかないとかぶせた際に身体が背景色で塗りつぶされて消えてしまうので要注意。


▲服を選択して身体にかぶせる

うーん、どこかおかしいような…。
それもそのはず、身体の腰の傾きとズボンの腰回りの傾きが一致してません。
なんかズレて履いてるみたいになっちゃってるんですね。


▲傾きが一致していない

というわけで修正を行いましょう。
Ctrl+Zでもとの身体と服が分離している状態に戻し、ズボンの腰回りの角度を適正なものに修正します。ついでに細部もちょいちょい修正します。
修正したらもう一度身体にかぶせてチェックしてみましょう。


▲ズボンを修正したもの

ついでに、かぶせた直後そのままだと服から身体が溢れてしまっている箇所がありますので、ここも修正しておきます。
そのまま上から塗り直すか溢れた部分を削ればOKです。


▲身体が溢れてしまっている箇所を修正

今見てみると身体のバランスに怪しいところが多々ありますが、その当たりを修正しているとキリがないのでもうそのまま進めます。人生において最も重要なことは開き直りです。



3.色の修正を行う

形の修正が終わったところで、続いて色の修正を行っていきます。
まずは色修正の大まかなコツを羅列してみましょう。



色修正のコツ 1.良いモニターを使う

コツでもなんでもないですが重要なことです。

モニターによって発色が異なるため、安いモニターや古いモニターの場合は
暗い色がキレイに発色できなかったり、バックライトがきつすぎて明るい色が飛んでしまう場合が多々あります。

さほどモニターに詳しいわけではないので「このモニターがオススメ!」と例を挙げることはできないのですが、購入される場合はできれば店頭で現物の発色を見て検討するのが良かろうかと思います。



色修正のコツ 2.背景色を灰色にする

背景に塗られている色を灰色に変更します。
RGBそれぞれ120くらいにしておくと良かろうと思います。

理由についてですが、
これは「補色残像効果」という生理機能が我々の目に搭載されているためです。
同じ色を長時間見ていると視神経が非常に疲れてしまうため、視界のうち大部分を占める色については見えにくくするよう、反対の色を網膜上に作り出して自動で感度調整を行ってくれる機能ですね。

気の利いたありがたい機能では有るのですが、ドット絵を打つ上ではちょっとよろしくありません。一時的に色の感度が低くなってしまうわけですから、色の調整を行う上では困るわけですね。

それを少しでも和らげるため、キャンバス内の大部分を占める背景色については上記の通り灰色に変更します。
もちろん仕上げの工程だけでなく、最初から灰色にしておいても問題ありません。
むしろそっちのほうが良かろうかと思います。



色修正のコツ 3.一晩置く

ちょっとフザケているように思えますが、かなり真面目な話です。

ドット絵を長時間打っているととにかく目が疲れます。脳も疲れます。
ついでに上記の「補色残像効果」も発生します。
こんな状態では色に関して正常な判断を下すのは難しいものがあります。

このため、一通りうち終わって色の修正を行う段になったら、
目と脳を休ませる(というよりは感覚をリセットさせる)ために一晩寝てしまうというわけですね。

「一晩置けるほどの時間が無い」という場合には、アイマスクを付けて10分程度休憩することでも目はリセットできます。
ホットアイマスクを使うと目ン玉のケアも出来て良かろうかと思います。



色修正のコツ 4.明暗のグラデーションは明度よりも彩度と色相で

明度のみでグラデーションをかけていくと、どうしても全体が単調でくすんだ色合いになってしまいます。それを避けるために色相でのグラデーションを心がけるようにすると良かろうかと思います。

完成品の肌の色を例として、カラーピッカーで色相・彩度・明度の移動幅を見てみるとこんな感じになってます。


▲横軸の色相をずらすことを意識

暗い色になるほど彩度を落としつつ色相を黄側から青側へ移動させています。
肌用の色なので色相の移動幅はかなり狭くなっていますが、ピンク髪などの色を作る場合にはもっとゴリゴリと色相をずらしたりします。
明度も暗くしていますが



この彩度グラデーション、色相グラデーションについてはずらす方向や量によって色々なパターンが取れるため、なかなか研究し甲斐のあるものだと思います。
「肌色はこのグラデーションで!」とか「金髪はこのグラデーションで!」とか
鉄板パターンをいくつか持っておくとドット絵がうまくなった気分になれます。



色修正のコツ 5.全体が明るくなりすぎないよう意識する

光沢色に使うような明るい色をベースカラーとして使ってしまうと、そこからフチの暗い色までのグラデーション作成に苦労するハメになります。
全体が明るすぎると色の判別もしにくくなりますので、あまりオススメは出来ません。

目安としてはベースカラー(明)を中間くらいの明度で作り、残りの色を調整していくと良かろうかと思います。



実際の色修正手順

さて、上記のコツを踏まえつつ色の修正を行っていきます。

まずは肌の色ですが、ちょっと彩度が高く黄色に寄りすぎている感があります。
ついては、全体的に彩度をちょっとだけ落とし、ベースカラー(明)・ベースカラー・影色の色相を赤寄りにずらします。
ついでに背景色は灰色に変えておきましょう。




▲肌色の色相を赤にずらす

また、トップスやグローブに使っている赤色のうち、最も暗い色がやたらと暗くなってしまっているので明るめにしておきます。
また、乳首や頬の朱に使ったピンク色についても赤と同様に最も暗い色がやたらと暗いためこちらも明るめにしておきます。




▲赤とピンクの色を修正

これで色の修正も完了です。



仕上げ:足元に影を置く

最後に仕上げとして足元に丸い影を描いておきます。
これが有るだけで「そこに立ってる感」がガッツリ出ます。ドット絵小技。


▲丸い影を置く


あとはええ感じに原寸と拡大版を並べて完成です。。


▲完成!やったぜ。

おわりに

さてさて、4回に渡って講座という名の制作過程を書いてみました。
普段やってることをいざ文章にしてみると、これが難しいもんです。
書いて公開してる本人が言うのもなんですが、人に読ませるものかと言うとちょっとアレですねコレ…。

しかしながら、こうして文章にまとめていくと自分の限界を知ることが出来てなかなか良いものです。
文章を書く練習も兼ねて、また機会があれば書いてみようと思います。
その時はまたよろしくお願いいたします。




さてさて、今週の記事はこのあたりで。
御清覧くださいましてありがとうございました。

次週からですが、割とマジでネタがないので作業週報だけにしてしまおうかと思います。ご期待されている方がいらしたら申し訳ない…。
そんなこんなで、また来週もどうぞよろしくおねがいします。

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