斎藤さとー 2024/07/14 16:45

第2話

第2話「盗撮されていた恥辱の日々!!ぜったいに知られてはいけない日の全てを撮った動画を見られながら、竜華キサキは悪党の性奴○へと墜ちてゆく」




ジャラァッ…!!!!!!!

薄暗い部屋に、鎖の音が鳴り響く。

キサキが連れてこられたのは、窓の無い真四角の部屋だった。

キサキは腕をを1本ずつ天井から伸びる鎖でバンザイの形に拘束された。

薄暗くよく見えないが、目の前には60インチを越える巨大な液晶モニターが壁に取り付けられている。

部屋の端には白いシーツが敷かれたダブルベッドが置かれている

そして妙なのは、薄暗い間接照明だけで部屋は照らされ

そして何より監禁部屋なのに、中でアロマが炊かれている事だ。

だが、すぐにキサキは気付いた。

これは先生の部屋で炊かれているのと同じ香りのアロマだった。

日によってはキサキは先生の自宅で抱かれる事もあり、この香りの中、たっぷり先生に可愛がってもらっていた思い出のアロマなのだ。

そしてこの間接照明もそう。先生の部屋にあるのと同じだ。いつもこの明かりの中で抱かれて来たのだ。

ベッドもそうだ。先生のと同じだ。

あのベッドの上で、キサキは先生に全てを捧げてきたのだ。

この監禁部屋が意図的に先生の部屋に…

いや、セフレとのヤリ部屋に似せてある事に気付いたキサキは、

次第に抱かれた夜の事を思い出し、身体が熱くなってゆく。

ジャックへの殺意に満ちていた心にスキマが空き、そこに先生への想いと夜の快感の記憶が入り込む。

(くっ…!!こやつら、一体どういうつもりでこんなっ…!!!!!!!)

頭からそれを振り払おうともそれが出来ない。

先生に何度も抱かれて来たセフレの一人として、この「先生の部屋にいる」という感覚は、

どうしょうもなくキサキの官能のスイッチを入れてしまい、それを戻す事は出来なかった。

(ハアッ…♥♥ハアッ…♥♥

ハアッ…!!♥♥ハアッ…!!♥♥)

次第に吐息まで熱を帯びるキサキ。

ほんの数分前まで、先生に抱かれる為にシャワーを浴び

乳首がすぐに浮き出る様な、薄い生地のチャイナドレスを身にまとい

脱がされる為だけにシルクのパンティを履くような

一人のセフレとしての感性が、この危機的状況の中で戻りつつあった。

(くそっ…妾ともあろう者が…!!

しっかりせい!!先生が殺されるかもしれんのだぞ!!!!!!)

ガチャ…

後ろにあるドアからジャックが入ってきた。

勿論何も身にまとってはいない。

筋骨隆々のたくましい身体を誇るように

全裸でセフレとのヤリ部屋に入って来る。

一瞬ジャックに振り返り、すぐに興味なさげに前を向くキサキ。

「クックック…せっかくお待ちかねが来たってのに、つれねぇ態度だな?ええ…?」

「フン、小賢しい…

仲間の復讐などと言いながら、結局この程度か下らん…

さっさと終わらせろ…

呆れて物も言えんわ小悪党が…」

「まあそう言うな…ただテメェを○すだけだと思ってんのか?

コッチはコッチで計画してんだよ…時間をかけて色々となぁ…

クックック…!!」

「なんじゃと…?」

「数時間前に俺らがテメェの男をさらったとでも思ってんのか?

2日前さ…あの動画を撮影したのはな…

俺達が練りにねった楽しいパーティー、せいぜい楽しむんだな…」

ブウンッ…!!

モニターが付く。

怪訝そうな顔でモニターに目をやるキサキ。

そしてそこにそこに映ったのはそう…

先生の自宅の寝室…

セフレとのヤリ部屋だった。

「な、なんじゃこれは…?」

次の瞬間、キサキは心臓が喉から飛び出そうな程の衝撃を受けた。

映像は奥に入り口の扉が。

手前にベッドが映っている。

その入り口を開け、入ってきたのはそう

先生とキサキの二人だった…!!

「なっ…!!!!!!!!!!!!」

身を震わせながら、絶句するキサキ。

背広姿の先生と、いつものチャイナドレス姿のキサキが、カメラの前で向き合う。

先生は背広を脱ぎ、それをクローゼットにしまう間、

顔を耳まで真っ赤にしながら、うつむいてモジモジしているキサキ。

そしてワイシャツとスラックス姿になった先生はキサキと向き合い、

穏やかな表情でこう切り出した。

「で…




話って何かな…?」






「わぁああああああああああああああああああああああああああああっっっ!!!!!!!!!!!!!!!!」

突如大パニックを起こすキサキ。

顔を真っ赤にしながら、羞恥で瞳を潤ませながら

『玄龍門』の会長としての誇りも

配下から誇り高き門主様と慕われている立場もかなぐり捨て

まるで癇癪を起こした幼児の様に、半べそをかきながら大声で

恥も外聞も無く敵の前で泣き叫んだ。

「やっ、止めんか消せぇえええええっ!!!!!!!!!!!!!!!!

流すなっ!!止めろっ!!!!!!!

頼むから止めてくれぇえええええええっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

先生の発した言葉でキサキは全てを察した。

これはキサキの人生最大の汚点

誇り高き門主様である事をかなぐり捨て、あろう事か一人の男に溺れ

「セフレにして下さい」と頭を下げてお願いに行った

絶対に人に知られてはいけない日の

ありのままを撮影した盗撮動画だった。

「何故じゃっ!!!!!何故こんな物がぁ!!!!!!!!!

止めてくれっ!!!!!!!!

頼むこの通りじゃぁああああああっ!!!!!!!!!!!!!!」

停止ボタンを押され、停止する動画。

背後でジャックがリモコンを片手に、ヘラヘラ笑う。

「クックック…何だようるせーな静かにしろよ門主様よぉ!?

今、超お宝激レア映像の上映会の最中だぜ?」

「黙れぇっ!!!!!!!

何故こんな物がっ!!!!!!

きっ、貴様らの仕業かぁっ!!!!!!!」

半べそをかきながら泣き叫ぶキサキ。

既にその姿に、山海経高級中学校の生徒会、『玄龍門』の会長の誇り高き姿はどこにも無かった。

ジャックは心底嬉しそうに語りだす。

「クックック…何だよ急に馬鹿になったのか?

こんな悪趣味はモン盗撮するの、テメェの惚れたセンセェとかいうゲス野郎以外どこにいんだよ、えぇっ!?」

「なっ、なんじゃと!?」

「クックック…ゲス野郎に惚れた女ってのは皆こうだ。

どいつもこいつも都合の良い馬鹿に成り下がっちまう…

いいか?このセンセェとかいう下衆はな、自宅のヤリ部屋に隠しカメラをあちこちに仕込んで、それを24時間毎日回し続け、セフレとヤッてるのを全部盗撮してやがったんだよ…!!

そんなに意外か?

年端も行かねぇ10代半ばの未成年の女を、どいつもこいつもセフレとして受け入れるようなクルクルパーだぞ!?

倫理の欠片もねぇような下衆と知ってて、テメェもセフレの一人に加わったんじゃねぇのかよ?ああっ!?

それとも何か?

テメェの中じゃコイツは、ちょっとスケベだけど憎めないスーパーヒーローみたいなモンとして認識してやがったのか?

もしそうなら、テメェの都合の良いように現実捻じ曲げすぎだぜ…

どうだ、俺の言ってる事に異論でもあるのか?

もしあんなら言ってみろ!!!!」

「くっ…!!!!!!!!!!」

言葉を失うキサキ。

その通りだった。

キサキをさらって監禁部屋に閉じ込めるような悪党から「ゲス野郎」呼ばわりされる、それがキサキの愛した男の本性だった。

それを誰より理解した上で、キサキは先生に溺れ、初恋に溺れ

先生の持つ反社会的性質に目をつむり続けたのだ。

年端もいかない少女を次々とセフレにし、自宅で肉体関係を結ぶ人間がマトモであるハズが無い。

そんな事はセフレになる前の調査の段階で分かっていた。

分かっていたのに

キサキは止まれなかった。

愛した男の少年の様な笑顔に

命がけで生徒を守るために闘う男の姿に

キサキは骨抜きにされたのだ。

全てを忘れ、ただのひと山いくらの都合の良いセフレに自ら成り下がったのだ。

一筋の涙がキサキからこぼれ落ちる。

人生に、これほどに惨めな瞬間があるだろうか。

(殺してくれ…!!!!!!!!)

心の底からキサキはそう願ったが、その願いは叶わなかった。

ジャックはキサキの隣に来ると、ヘラヘラと顔を覗き込みながら言った。

「さぁ続きだ…モニターを見な…!!

テメェの惨めな恥ずかしい動画を一緒に楽しもうじゃねぇか…!!!!!!!」

だが、キサキは悔しそうに目をつむり、ジャックから顔を背け、言った。

「だっ、黙れ!!誰が見るか!!!!!

もういいっ!!!!!!!!

早く殺せぇっ!!!!!!!!!!」

「クックック…殺して欲しいか?欲しいだろうなぁ?

だがダメだ…俺ァ言ったよなぁ?

なぶり殺しが優しく思えるくらいの酷い目に合わせてやるってよ…!!!!!」

ギリッ…!!!!!!!

目を潤ませながらジャックを睨みつけるキサキ。

「だっ、黙れ…たとえ殺されてもこんな物…!!!!!!!」

キサキの言葉を遮り、ジャックはキサキの耳元でそっと囁く。

「命令だ…!!モニターを食い入るように見つめ続けろ…!!!

絶対にモニターから

目を離すな…!!!!!!!!」

次の瞬間、キサキの目は停止状態のモニターへと向き、そのまま目線も顔も、一切動かせなくなってしまった。

「!!!!!!????????

なっ…なんじゃこれは!!!!!!

どうしてっ…!!!!!!!」

「クックック…さっきテメェに飲ませた薬なぁ…アレは一人の人間を命令なら何でも聞く操り人形に変えちまう、非合法薬物よ…!!!!!!!

効果は5時間…!!!!!!!

その間、テメェは俺の奴○だキサキ…!!!!!!!!!」

「なっ…馬鹿なっ…!!!!!!

嘘じゃっ…こんな事がぁっ!!!!!」

動かない。

動かせない。

身体から目線から何から何まで、ほんの1ミリも動かせないキサキ。

目をつむろうにも、0.1秒以上目をつむっていられない。

しかも一度まばたきすると、5秒もの間、まばたきすら出来ないのだ。

ジャックが囁く。

「準備万端だなァ?セフレのキサキちゃんよォ…!!

さぁ、じっくり見せてもらうぜ…

テメェの生き恥動画見ながら

死にたくなる程の羞恥と屈辱にまみれながら

どんな顔でワンワン涙を流して

その門主様としてのお高いプライドが、

どう粉々に崩壊してゆくのかを

特等席で見物させてもらうぜ…!!!」

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