統精学園

人里離れた場所に校舎を構える全寮制の学び舎『統精学園』
訳あってその学園に入学することになった詩乃。
年老いた父と二人で暮らす彼女は貧しい暮らしに苦しみ進学なんて無理だと思っていた。進路希望に何も書かなかったら教師に統精学園を進められる。
その学園に入学する女子は学費が掛からない上に家族の生活を保障してくれるという。国が建てた学園だから安心だと太鼓判を押される。
それならと進学を決める詩乃。
しかしその学園の実態は男子が多額の学費を払い、女子を養う学園だった。
女子は男子の奴○であり、校則によって女子が男子に逆らうことが禁止されていた。
入学して初めてその学園が普通ではないと感じた詩乃。
逃げようにも学園は辺境にある監獄のようなところで子供が逃げられるようになっていないし、何より父のことがありその選択肢は選べなかった。
詩乃以外にもそこに入学した女子は逃げられない理由があった。
彼女たちは男子たちの玩具として数年を過ごすことになるのであった。