M男の根底にあるものって何だろう
『夕暮れを背に -Dusk at Her Back-』 を作るとき、一番こだわったのが
「M男の根っこにある欲求って、結局なんなのか?」
という部分でした。
もっと罵倒されたい
負けたい、踏まれたい
このへんの感情って、表面だけなぞると
「痛いのが好きなんでしょ?」
で終わっちゃいますし
恐らく第3者目線でM男の生態系って大方そのように思われているのではないかと思うのですが
作っていて表現したかったことは
「ちゃんと頑張ってきたからこそ、全部ゆだねて楽になりたい」
というM男ならではの欲求があるということでした。
仕事で失敗できない
家庭や周囲の期待に応えないといけない
男だから負けてはいけない
そうやって張りつめてきた人ほど、
心のどこかで
「弱さもかっこ悪さも全て裸にされてバレてしまっても、『それでいいよ』って言われたい」
「自分で決めるのをやめて、すべて委ねて楽になりたい」
という欲求が溜まっていく。
この“理解されながら支配されたい”感覚を、どうゲームの構造に落とすか、が今回のテーマでした。
「理解されながら支配される」デザイン
具体的にゲーム内に落とし込んだ内容としては
ただの罵倒やご褒美エロじゃなくて、
「追い詰められるホラー」と「理解される快感」をセットで味わわせること
です。
選択肢として「負け」を認めるまで進まないイベント
暗い屋敷を逃げまわるホラー要素
そこに、今作声優である姫宮あまなさんの 共感+マウント取りまくり台詞 を乗せる
「怖い」「理不尽だ」「早く出たい」
と思いながらも、精神的に支配されることを前提に
「このお姉さんだけは、本音の自分を全部分かってくれている」
という感覚に落ちていくように作っています。
M男って結局、
「勝たなきゃいけない自分」と
「負けて楽になりたい自分」
の板挟みになってる人が多いと思っていて、
このゲームでは、ホラーの恐怖でまず防波堤を壊してから、
「ほら、本当は全部捨てたいんでしょう?」
とお姉さんに言語化されてしまう作りにしています。
. 『夕暮れを背に -Dusk at Her Back-』という実験 そんなコンセプトで作ったのが、今回の作品です。
換言すれば、M男はみんな頑張り屋なのだと思います。
ですので本作をプレイする中で、女の子に支配されて徹底的に気持ちを地の底まで落としてほしい。
そのあとに自然と再浮上するような感覚でまた日常生活をM男の皆様が頑張れますように!
と、そんな思いを込めています。
そんなこんなで、本作はかなりクセのある作品になったと思っています。
次作はビジュアルやシチュエーションについて、幅広いユーザーの方々に受け入れてもらえるように企画を進めています。