白魚白子 Oct/31/2024 21:44

虐げられた娘は逃げ出した先で深くて甘い愛を与えられる

新作のサンプルです


本文数、26000字
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『いいかい、静子。もうあのお山には入ってはいけないよ。あそこは神様が暮らしておられるからね』

 子どもの頃、母からそう言われたことを思い出しながら、静子(しずこ)は暗い山道を走っていた。
 いや、そこは山道と呼べるほどのものではない。
 なんとか人が通れそうなところをがむしゃらに進んでいるだけだ。
 しかし、人の手が入っていない山というのはとかく人に不便なもので、生い茂った草や木の根に覆われた地面は歩きづらく、気を抜けば足を取られて転んでしまいそうになる。
 それでも静子は立ち止まらないし、戻ることもしない。
 一度振り返る。遠くにいくつか小さな灯りが見えた。
 あれらはつい先程まで静子が暮らしていた村の灯りである。
 郷里を捨てることに何も思わないわけでもない。
 仮にも生まれ育った故郷であり、両親との思い出が詰まった地である。
 けれど、戻ることはないだろう。
 例えこのまま野垂れ死にしようとも、獣に襲われようとも、崖や川に落ちて死のうとも構わない。
 その覚悟で静子は禁忌の山とされるここに足を踏み入れたのだ。
 再度、前を向いて暗がりに進む。
 一歩進むごとに自分が幽世に近づいているのがわかる。
 それはすなわち、父と母の元に近づいているということだ。
 そう思えば、死への恐怖も和らぐ。
 ふと、静子の耳に水が流れ落ちる音が届いた。
 その音が妙に気にかかり、静子はそちらへと足を進める。
 やがてたどり着いたのは大きな滝だった。
 流れ落ちる轟音はまるで大地を震わせているかのようであり、滝壺に激しく打ち付けられた水しぶきは白い霧のように広がり、月の光を受けて淡く輝いている。
 幻想的な光景に思わず静子は目を奪われ、見入ってしまう。
 そのまま一歩、滝壺の方へと足を踏み出した。まるで誘われるように。
「あ……」
 そして、足が滑った。
 静子の体はぐらりと傾き、滝壺へゆっくりと吸い込まれていく。
(ああ、父様、母様……今、そちらに参ります)
 落ち行く中、静子は静かに目を閉じた。
 意識が途絶える寸前、誰かに抱きとめられたような気がしたのは死の恐怖が引き起こさせた錯覚だろうか。

 静子は庄屋の一人娘として生を受け、優しい両親の元それはそれは幸せな毎日を過ごしていた。
 しかし、一月ほど前にその両親は事故で亡くなったことでその幸せな毎日は終わりを告げる。
 最愛の両親を失い、打ちひしがれる静子にさらなる追い打ちがかけられてしまう。
 父の弟である叔父一家がやってきて、そのまま家を乗っ取ってしまったのだ。
 彼らは両親と静子の家を我が物顔で闊歩し、金になりそうなものは勝手に売りさばいて贅沢三昧。
 一方の静子は売れるものは勿論、自室すら取り上げられ、土間に押し込められて小間使いのようにこき使われた。
 それでも、他に行くところがなかったので生きるためになんとか耐えていたのだが、叔父の静子を見る目がなんだかひどく嫌らしいものに感じて、気を付けてはいたのだ。
 だからこそ、突然人気のない部屋に引きずり込まれそうになっても抵抗し、逃げ出すことができた。
 下卑た笑みを浮かべていた叔父は思わぬ静子からの反撃に面食らって呆然としていたが、すぐに怒りに顔を歪めて静子を追いかけて襲いかかってきたのだ。
 静子は必死に逃げた。けれど、助けを求める宛もなく、着の身着のまま逃げ出したので、遠くに行くことすらままならないだろう。
 ならば叔父のもとに戻るか。そんなこと、絶対に嫌だった。
 どうしようと途方に暮れる中、目に入ったのが神様が住むとされ誰も立ち入ってはいけないとされる山。
 あそこに行けば誰も自分を追ってはこないだろう。
 どうせ死ぬなら、あんな連中の手が届かない場所で、死体すら見つからない場所で死にたい。
 そう思って静子はその山に足を向けたのだ。

「う……んっ……」
 静子はゆっくりと目を開ける。
 ぼんやりとした視界の中、最初に目に入ったのは天井。
 一瞬、叔父たちに見つかって戻されたのかと思ったが、自分が寝かせられているのが布団だと気づいてその考えを否定する。
 あの人たちなら勝手に逃げ出した罰として物置かどこかに押し込むだろうから。
 起き上がって周りを確認すれば、広くて整頓されている部屋である。
 寝かされていた布団はふかふかで、両親が生きていた頃でさえこんなに寝心地の良い布団で寝たことはなかった。
「ここは……一体……」
 戸惑う静子の耳に、襖が開く音が届く。
「ああ、目が覚めたのか」
 振り向けば、一人の男性が部屋に入ってくるところだった。
 男性は静子より少し年上くらいであろうか。
 短く切りそろえられた黒髪に鋭い眼光を放つ眼差しは威圧感を与え、その眉間に寄せられたシワや引き結ばれた口が彼の近寄りがたさを増長させている。
 知らない男性、のはずである。しかし、どうしてだか静子は男性を知っているような気がした。
 誰だっただろうかと記憶を探るが、どうにも思い出すことができない。
 男性はそんな静子の困惑など気にすることなく、布団の側に腰を下ろすと「体はどうだ?」と聞いてくる。
「あ、えっと……大丈夫です。どこも痛くありません」
「そうか」
 ぶっきらぼうな物言いだが、なんだかそれが妙に安心する。
「その……貴方様が助けてくださったんですか? なんとお礼を言えばいいのか」
 あの滝壺に落ちて、どうやって助かったのかはわからないが目の前の人物が助けてくれたのだろう。
 そう思って静子は頭を下げた。
 そんな彼女を男性はじぃっと見つめる。
「感謝しているのか?」
「は、はい。それは、勿論……」
「……ならば、しばらくここに置いてやる代わりに掃除や炊事を頼めるか?」
 それは静子からしても願ってもない申し出だった。
 いつか結婚しても困らないようにと一通りの家事は母親から仕込まれているし、叔父たちに散々こき使われていたので腕は落ちていない。
「はい、喜んでやらせていただきます」
 静子の返事に男性は僅かながらに表情を緩ませる。
 その表情に何故か懐かしさを覚え、静子の胸が小さく疼いたような気がした。
「あの、私の名前は静子と申します。貴方様の名前はなんとおっしゃるのですか?」
 それを誤魔化すように問いかけると、男はゆっくりと口を開いた。
「俺の名は夜彦(よるひこ)という……よろしく頼むぞ」
 夜彦。その名前は静子の耳にとてもよく馴染んだ。


ここからR-18描写


「……怖いか?」
 そんな静子の様子に気づいた夜彦が、優しい声色で問いかけた。
 きっと、ここで静子が少しでも嫌がる素振りを見せれば彼はその手を離して彼女を部屋に戻るように促すだろう。
 そして、明日からも変わらず接してくるに違いない。
 それでも静子の中に拒否するという選択肢はなかった。不思議なものだ。叔父の時はあんなに嫌だったのに。
「……少しだけ。でも大丈夫です、覚悟はできていますから」
「そうか……」
 夜彦は小さく呟くと、静子を抱き寄せた。
「あっ……」
「大丈夫だ、何も怖いことはない」
 耳元で囁かれる声に、ぞくりと背筋が震える。
 そのまま布団に横たえられると、彼の大きな手が静子の頬を撫で、親指で唇をなぞっていく。
 その触れ方に何故かぞくりとした感覚が背を走る。それが恐怖によるものなのかそれとも別の何かなのか考える余裕もなく、夜彦の顔がゆっくりと近づいてきて唇が重なった。
 柔らかさと熱を同時に感じる口付けに、静子は眩暈にも似た感覚を覚える。
 唇が離れ、夜彦の吐息が肌にかかった。
 それが妙にくすぐったくて、そしてとても心地いい。
 夜彦の手が静子の寝間着の帯を解き、その肌を露わにする。
 肌の上を、夜彦の手がゆっくりと滑っていく。
 やがて彼の手が静子の胸元に触れると、彼女はびくりと体を強張らせた。
 夜彦はそんな静子の反応を見て小さく苦笑すると、宥めるように彼女の額に口づける。
「あっ……」
 やんわりと乳房を揉まれ、静子は小さく声を上げた。
 夜彦の手は止まることなく動き続け、静子の中にじわじわと熱を与えていく。
「んっ……あ……」
 夜彦の手の動きに合わせて、静子の唇から吐息が漏れる。
 静子の胸は決して大きいとは言えないものの形よく整っており、触り心地も良い。
 その感触を楽しんでいた夜彦だが、やがてその先端が僅かに硬くなり始めると、指先で掠るように触れた。
「あんっ……!」
 静子の口から一際大きな声が上がり、その体がびくりと跳ねる。
 夜彦はその反応を見て口元を緩めると、先端をつまむように刺激を与え始めた。
「あっ……だめ、ですっ……」
 静子は弱々しく夜彦の腕を掴むが、それは全く意味をなさないどころか夜彦の嗜虐心を煽っているだけである。
 やがて夜彦はもう片方の先端に吸い付き、舌で舐り始める。
「ああっ! あ、あ、やぁ……!」
 静子は頭を振り乱しながら夜彦に与えられる刺激から逃れようと試みるが、それを彼が許すはずもない。
「ん……ちゅ……」
「あ、だめっ……そんな、吸っちゃ……!」
 夜彦は執拗に静子の胸を攻め立て続ける。
 静子の体はどんどん熱を上げていき、下腹部が切なく疼き出すのを感じていた。
 夜彦は一旦胸から口を離すと、静子の顔を見た。
「あ……夜彦様ぁ……」
 静子はうっとりとした表情で夜彦を見つめている。
 その瞳は蕩けており、彼女が快楽に溺れていることを物語っていた。
 夜彦は再び静子の唇に己の唇を重ねると、舌を差し入れ彼女のそれと絡める。
「ん、ふ……」
 互いの唾液を交換し合うような深い口付けに、二人の思考は徐々に霞んでいき、ただ目の前にいる相手を求めること以外何も考えられなくなる。
 やがて夜彦の右手が静子の下肢へと伸びていき、その太腿を優しく撫で上げた。
「あ……んっ」
 の手はそのまま内股へと移動し、ゆっくりと撫で回す。
 その僅かな刺激にさえ、静子の口からは甘い吐息が漏れた。
 夜彦の掌はそのまま足の付け根へと向かい、やがてそこにたどり着くと彼女の秘部に触れる。
「あ……やぁっ……」
 そこはすでに湿っており、夜彦が少し触れただけでくちゅりと粘着質な音が部屋に響いた。
 夜彦は静子の秘部に触れながら、彼女の耳元で囁く。
「もう、こんなになっている」
「んっ……やっ……いわないで……ください……」
 羞恥に顔を赤らめる静子に、夜彦はそのまま耳元に唇を寄せた。
「可愛いな」と囁かれた瞬間、静子の中にぞくりとした感覚が走り、同時に下腹部がきゅんとなるのを感じた。
 夜彦はそんな反応を楽しむように何度も耳元や首筋などに口づけを落としていく。
 秘部の周りや入り口付近をなぞって強張った体を解きほぐしていき、ある程度緊張が解けてきたところで夜彦は静子にそっと囁くように尋ねる。
「静子、いいか……?」
 夜彦の問いに対し、静子は小さく頷いた。
「はい……」
 その返事を合図に、夜彦はゆっくりと指を挿入していく。
「あっ……う、ぐ……!」
 夜彦の太い指が静子の中に入ってくる。その異物感と痛みで静子は顔を歪めた。
「……痛むか?」
 夜彦の気遣いに静子は首を振って応える。
 正直、痛みはあるし異物感もすごいが我慢できないほどではない。それよりも何よりも、彼と一つになれることの方が重要だった。
 だから大丈夫なのだと伝えるように、彼女は夜彦の首に手を回しぎゅっと抱きつく。
「そうか……なら続けるぞ」
 そう言って夜彦は指を動かし始める。
 ゆっくりゆっくりと抜き差しを繰り返し、静子の中を広げていく。
 浅い呼吸を繰り返し、痛みを逃がそうとする静子だったが、それも徐々に収まっていき、代わりに別の感覚が彼女の中で生まれ始めていた。
「はぁ……あ……」
 静子の声色が変わり始めたことに気付き、夜彦は指の数を増やし動きを少し早めた。
「あっ、やっ……あんっ!」
 静子の口から甘い悲鳴が上がる。その声は次第に大きくなっていく。
 やがて彼女の中が十分に解れたことを確認すると、夜彦はゆっくりと指を引き抜いた。

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