ファン作品【カミマイ】妄想12より『青い覚醒』

土日更新です…!

Σ(σ`・ω・´)σイイネ!等くださる方には
ほんとにほんとにありがとうございます…!

何の需要もない古ジャンルのお話なのですが…
元ネタは気にせずに今後の展開も含めて
楽しんでいただけますと嬉しいです…!
完結まで走ります…!

本日の更新のテキストは
日記ブログのこちらの記事でも読むことができます

★★★

ファン作品【カミマイ】妄想より
カミュー×マイクロトフ


(イラストは水堂とらくの個人HPより。2002.08.23掲載)

青い覚醒

水堂とらくファン作品・空の民草の民シリーズより


幻想水滸伝2【カミマイ】妄想12

カミュー×マイクロトフ

青い覚醒




重い、と一言口に出してしまえば、この拘束状態から抜け出せたかもしれない


マイクロトフの目醒めの時刻は早い

明けの鷄が鳴くまでに細胞が起床のシグナルを全身に送る


なぜこんな事態になっているのかわからなかったが、狭いベッドでさながら獣の親がわが子に寄り添うようにカミューが自分に密着した体勢で眠っている姿を見て、マイクロトフは唖然とした


カミューの顔が近い

間近にある男の少し甘みのある容貌に、反射的にマイクロトフは顔をしかめた


…狭い寝台に無理矢理収まって、全身が痛くならないのだろうか

そんなこと考えながら、マイクロトフは居心地がわるそうにわずかに身をずらした


昨夜は寒かったのだろうか

ということは、自分を布団代わりにしたのか?、との疑念が一瞬脳裏をよぎったが、かけたはずの毛布はカミューの寝床のシーツと一緒に無造作にまとめられていた

この状況に対する判断に迷いつつも、とりあえずマイクロトフは朝練の約束があったので青騎士たちが待つ中庭へ移動することにした

体をどかすようにしてカミューを自分のベッドの上に残し、相手を動かした拍子に乱れた自身の夜着の襟を正す

カミューの端正すぎる鼻筋からは規則正しい寝息が漏れ、存外よく鍛えられている肩や胸筋がゆっくりと揺れていた

熟睡できているらしい様を認め、マイクロトフは無意識に胸を撫で下ろした

さすがに蹴り飛ばして追い出す気になれなかったのは、あまり寝つきが良くないらしいカミューの体調を慮ってだ

さほど休眠は必要ないと男は豪語するが、疲れを感じていないわけではないだろう

それでなくとも赤騎士団は、ロックアックスで行っていた公務とは九十度違う任に就いている

現場での仕事は主に青騎士が担当していたのだから、同じような任務に交代制とはいえ内政担当だった頭脳派集団の彼らが当たるとなれば、過重労働だと訴えられても仕方がない

マチルダ騎士が屈強とは言わずとも逞しい部類であるのは騎士として当然だが、中には新たな体制に不慣れな者もいるだろう

カミューは環境の変化に苦心する部下たちに気を配りつつ、自らの職務もきっちりと遂行してきた

一方でカミュー自身の意思であるとはいえ、同盟軍への加入はマイクロトフに共感して従った形であるのは事実だ


カミューには借りがある

マイクロトフはそう考えた・・・


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