濡れ透けの誘惑
運命の訪問
昼下がりの静けさを破るように、インターホンが鳴り響いた。寛子は軽く息を呑む。湧斗が来た。
数日前のことを思い出す。あの日、玄関のドアを開けた瞬間、目の前に立っていた青年に一瞬で心を奪われた。浄水器のセールスとして訪れた湧斗は、真っ直ぐな瞳と柔らかな笑みを浮かべ、寛子の胸の奥にしまい込んでいた何かを揺さぶった。彼の低く落ち着いた声で商品の説明を聞いている間も、その指先の動き、身のこなしの一つひとつが妙に色っぽく見えた。
「取り付けは後日になりますが、また伺ってもよろしいでしょうか?」
その言葉を聞いたとき、寛子は頷きながら内心では既にその日を待ち望んでいた。夫にすら感じなかったこのときめき──どうしてこんなに湧斗に惹かれてしまうのか、自分でも分からなかった。ただ、彼にもう一度会いたかった。
そして今日、ついにその日が来た。
寛子は朝から念入りにシャワーを浴び、何を着るか考えた末、無意識のうちに誘惑するような装いを選んでいた。ノーブラのタンクトップは、薄手の生地が胸に沿い、動くたびに乳首の形がはっきりと浮かび上がる。短パンはギリギリまで丈を攻め、太腿のラインを際立たせるデザイン。座ると、裾の隙間からショーツがわずかに見えてしまうほどだった。
この格好を見られたらどう思われるのか──そんな考えが頭をよぎるたびに、胸の奥が甘く疼いた。期待と罪悪感が入り混じりながらも、心のどこかで湧斗に「気づいてほしい」と願ってしまう自分がいた。
再びインターホンが鳴る。寛子は深呼吸し、ゆっくりとドアノブに手をかけた。
湧斗の姿を見た瞬間、鼓動が跳ね上がる。
「こんにちは。お約束の時間に伺いました。」
その穏やかな声に、寛子はかすかに震える唇で微笑んだ。
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