うま味調味料の秘密
しみ出す、うま味の日々
晴れた午後、車の助手席でシートベルトを締めながら、理乃はそっとスカートの裾を直した。ごく普通の、けれど丁寧にアイロンのかけられた白いブラウスに、淡いミントグリーンの膝丈スカート。新婚の妻として恥ずかしくないよう、清楚な装いを心掛けていた。
結婚してまだ数カ月。料理の腕を上げて夫を悦ばせたい一心で、理乃は週に一度のクッキングセミナーに通っていた。最初のうちは夫が送り迎えをしてくれていたが、一か月も経つと彼は家でゴロゴロと寝転ぶことが増え、代わりに義父の義雄が送迎を申し出てくれた。
義雄──夫の父であり、同じ家に暮らす義父。ハンドルを握るその横顔は、夫とは対照的に几帳面で穏やかな印象を持ち、どこか理乃に安心を与える存在だった。気配りのある言葉と物静かな佇まい。そんな彼との車内でのひとときは、回数を重ねるごとに心地よく、そしてどこかくすぐったいものへと変わっていった。
「今日のセミナー、何作るんだい?」
落ち着いた声が車内に響く。口調も紳士的で、どこか距離を保つような話しぶりが逆に理乃の心をくすぐる。
「今日はね、小籠包です」
理乃は微笑みながら応じた。とろんとした瞳で前を見つめる義雄。その横顔を、彼女はこっそりと盗み見る。夫には無い色気。さりげない仕草に宿る経験のにじみ出た男らしさ。
セミナーが始まるまでの車内には、静かな空気が流れる。窓を通して差し込む日差しが、理乃のふとももをゆっくりと温めていく。
義雄の目線が、ちらりと足元に落ちるのを、理乃は見逃さなかった。
「最近、足、焼けちゃったかも。送迎ありがたいです」
スカートを指で少しだけ持ち上げ、ふくらはぎを見せるように脚をずらす。義雄は慌てて視線を前に戻したが、その首筋にわずかな緊張が走っていた。
理乃は唇の端をわずかに吊り上げる。
──知ってる。わたしの脚、見てた。
セミナーを終え、車に戻ると、出来上がった料理の香りが紙袋から漂っていた。助手席で袋を膝に乗せたまま、理乃はふと義雄を見つめる。
「ねえ、義雄さん、試食、してくれますか?」
「え? いいのかい?」
「うん。今日は、頑張ったから……。ちゃんと、味わってみてほしくて」
紙袋からタッパーを取り出し、中の小籠包を一つ義雄の手にそっと渡す。
「中の肉汁が一気に流れ出るから、気をつけてくださいね」
義雄が指先で小籠包をつまみ、そっと皮に歯を立てる。ぷちっと小さな音を立てて皮が裂けた瞬間、熱を帯びた肉汁が中からとろりとあふれ出し、それを啜るように吸い込む。
肉汁を吸い上げるその唇が艶めき、喉がゆっくりと上下する様子に、理乃の膣がぴくりと反応した。
「ん……これは……たまらない味だな……」
その様子に、理乃の膣がひくりと反応した。皮を破るときのわずかな音、肉汁を啜る音、唇の艶、喉の動き──そのすべてが、なぜか彼女の下腹部をじんわりと刺激する。
「美味しいって、言ってもらえてよかった……」
料理を食べる義雄の唇が動くたびに、理乃の胸はじわりと熱くなる。
その日からだった。義雄の送迎が日課となり、試食係もまた、彼の役割になった。
そして理乃は、ふとした瞬間に気づいてしまった。義雄に食べてもらいたいと思っているのは、セミナーで作った料理なんかじゃない。彼に噛みしめてほしいのは、自分の唇であり、ふとももであり、そして膣の奥に秘めた柔らかな味そのものなのだと。
──義雄さん、ほんとうに味わってほしいのは……わたしの身体なの。
Exclusive to users above "Follower"Free
無料で公開している官能小説を全編ご覧いただけます。
Free
"Passion" plans and above exclusive(s) Support amount:500 yen
By purchasing this back issue, you can view the exclusive bonuses for Jul/2025. What is a back issue?
Support Cost: 500 yen