うなぎと蜜夜に抱かれて
静寂に滴る欲望
夫が単身赴任となって、もうすぐ一年が経とうとしていた。志乃は専業主婦として、家事に追われながらも自由な時間を持て余す毎日を過ごしていた。最初の数ヶ月こそ解放感があったものの、今ではその静けさがむしろ空虚で、淋しさのようなものがじわりと胸の奥を占めていた。
そんな志乃の生活に唯一、変化を与えてくれる存在がいた。
娘・美羽の家庭教師、裕也――二十一歳の大学生。
端整な顔立ちに控えめな笑み、そしてすらりとした体躯。無造作にまとめた髪からは石鹸の香りがふわりと漂い、Tシャツの下に透ける肩や胸板の厚みが、男としての若々しい存在感をいやでも放っていた。
「こんにちは、失礼します」
午後五時、いつものようにチャイムが鳴り、裕也が玄関に現れた。美羽の部屋へ向かう後ろ姿を、志乃はキッチンの戸口から無意識に見送っていた。薄いグレーの短パン越しに揺れる尻と、その奥にぶらさがっているであろうもの――。
(あの奥に……あの子の、ペニスがあるのよね)
そんなことを思い描いてしまった自分に、志乃は慌てて首を振った。けれど一度意識してしまったら、もう止まらなかった。
夕食の支度を終え、美羽と裕也の会話が微かに聞こえるダイニングで、志乃はそっと自室へと足を運んだ。部屋のカーテンを引き、柔らかな照明だけを点ける。鏡に映る自分の姿は、まだ女としての艶を残している――そう、見えた。
「……裕也くん」
誰にも聞かれないよう、小さく囁く。その声とともに、志乃は寝具の上に腰を下ろし、足を大きく開く。スカートの奥で、ショーツ越しに指先が湿り始めた布地を撫でると、愛液がじわりと滲んでいた。
(あのペニス、長くて……太そう……)
そう想像するだけで、志乃の膣は脈打ち、熱を持ち始める。ショーツを脇にずらし、中指と薬指をそっと沈めていくと、熟れた膣がぬめりを含んで出迎えてくる。
「ん……あ……」
指の腹でラビアをなぞり、クリトリスを優しく擦る。ビクンと腰が跳ね、膣奥がぎゅうと締まる。頭の中は、短パンの奥で勃起した裕也のペニスに貫かれる妄想でいっぱいだった。
(我慢汁、いっぱい溜めて……志乃の中に……)
想像の中の裕也が、亀頭で乳首を擦ってくる。乳輪ごと吸い上げられ、ちゅくちゅくと舐められている感覚に、志乃はひときわ甘い声を漏らした。
「だめ……もう、逝っちゃう……」
身体をくの字に折り曲げるようにして震えると、熱い逝き潮がとろりと指の隙間から溢れ出る。ひとつの絶頂に、志乃の胸は早鐘のように高鳴っていた。
息を整えながら、志乃はひとりごちた。
「……こんなの、知られたらどうなっちゃうのかしら」
だが、そんな背徳感すらも、彼女にとっては甘い刺激になっていた。
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