呪いの首輪と隠せぬ恥じらい
分かりやすい無表情系
「‥‥‥‥」
「‥‥‥‥」
とあるダンジョン探検の帰り道。
俺と彼女は黙々と解呪屋に向かっていた。
踏破自体は成功したけれど、それを喜びながら帰る気分にはとてもなれなかった。
「そ、その‥‥大丈夫か‥‥?」
その理由は、彼女にかかった呪い。
ダンジョンに仕掛けられた罠に彼女はかかり、呪いの首輪をつけられた。
そしてその首輪により、彼女は服を身に着けることができなくなってしまった。
‥‥いくら幼馴染とはいえ、異性の裸を前に、俺はとても冷静にはいられなかった。
「かかっちゃったものはしょうがないし‥‥解呪屋さんに行かなきゃ」
一方彼女は対照的に、顔はいつもと同じ、無表情。
いつもと変わりないな‥‥それもどうなんだ?
そんなことをちょっと思っていたら。
‥‥竜の血を引く彼女の尻尾と翼が、真っ赤に染まっている。
というかめちゃくちゃ揺れている。
‥‥恥ずかしいよな。そりゃそうだ。
「まあ、騒ぎになるといけないから‥‥なるべく隠れていこっか」
提案する間も、彼女の尻尾と翼はせわしなく動いていた。
「そ、そう、だな‥‥その、別に、無理しなくていいぞ‥‥?」
「‥‥‥‥」
彼女からの返事は無く、俺にくるりと背を向けた。
その尻尾は、やっぱり真っ赤に染まっていた。
ミニ資料~普段の様子~
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