家庭教師の先生から不純な性教育を受ける話♡
テストなんて無くなればいいのに、なんて思ったことはあるけれど……テスト期間が待ち遠しいと思うようになるなんて、思わなかった。
「千恵、なんか最近楽しそうだよね」
「えっ、そ、そうかな?」
友人からもそう言われる始末。照れを隠すため食べていたポテトを一気に口に放り込んだ。
「勉強ばっかのテスト前になんでそんなに楽しそうにしてるのさ」
「……勉強ばっかりだから、かも」
「ええ~? 物好きだね」
信じられないというように肩を竦めた友人。そりゃあそうだ。わたしだって信じられない。勉強が楽しくなるなんて。
でも、そんなことが、あったのだ。
――――――
「千恵ちゃん、じゃあこの間の続きから行こうか」
「は、はいっ」
姿勢を正せばくすくすと笑みをこぼす先生。家庭教師として来てくれた奏太さんはとても優しいひとだ。
勉強が苦手だったわたしにも根気強く教えてくれて、勉強が楽しくなるきっかけを作ってくれた。……奏太さんに喜んで欲しいから勉強を頑張っている、という部分も、あるだろうけれど。恥ずかしいからそれを伝えることはまだしない。
「うんうん、千恵ちゃん頑張ってるね」
「あ、ありがとうございます」
「復習もしっかりして来てくれるし、ミスも少なくなってる。これは、僕ももうすぐいらなくなるかな?」
「そんな! 奏太先生のお陰なので……まだまだ、先生に頼るところたくさんあります」
「そうかな? そうだと嬉しいなあ」
へにゃりと笑みを浮かべる奏太さん。その優しい笑顔が好きだった。ひとを安心させるような、柔らかな笑顔。
きっと奏太さんはモテるんだろうな、という思考が頭を掠めた。奏太さんは大学生、ともだちもいるだろうし、気になるひとだっているかもしれない。
もし奏太さんが忙しくなって、家庭教師として来なくなったら……ちょっと寂しいかもしれない。いや、すごく寂しい。
でも、それも仕方がないんだろう。ただの家庭教師と生徒なんだから。
「そうだ。今度のテストで目標点を取れたら、ご褒美を用意しようか」
「ご褒美ですか?」
「そう、ご褒美。なにか欲しいものとかあるかな。……あんまり高かったら、ちょっと用意できるか分からないけどね」
「うーん……」
奏太さんからのご褒美、と考えるとすごく嬉しい。けれど、咄嗟には出てこないものだった。
欲しいもの、と考えると今出てくるものがない。……もの、としては。
「その……」
「うん」
「奏太先生と、遊びに行きたい……です」
「えっ」
ぱちぱちと奏太さんの目が瞬く。言ってしまった。言ってから心臓がばくばくと高鳴る。今まで生きてきて一番緊張しているかもしれなかった。
俯いて、奏太さんの言葉を待った。一瞬にも感じたし、すごく時間が経ったようにも思える時間の後、奏太さんが口を開いた。
「それでいいなら……いいよ。でも、本当にそんなことでいいのかい?」
「は、はい。先生と、お出かけしてみたくて」
「そっかあ。……えへ、そっか。わかったよ。じゃあ、次のテストで目標点取れたら一緒に遊ぼうね」
「はい! ありがとうございます」
奏太さんの言葉に気持ちが一気に上向いた。テストを頑張る原動力ができたみたいで、すごく嬉しい。気持ちも新たにノートに向かい合う。頑張って、奏太さんと一緒に遊びに行くんだ。
――――――
「うん! 文句無し、頑張りました!」
「やったあ!」
喜びの声を上げた。奏太さんも嬉しそうに目を細めている。テストの結果はばっちりで、むしろ目標点より高く点を取れた。ご褒美の威力、恐るべし。
ぱちぱち、拍手をし合って今の喜びを分かち合う。
「じゃあ、ご褒美だね。本当に僕と遊ぶのでいいのかな。もっといいものあると思うけど」
「わたしは奏太先生と遊びたいですよ」
「そっか。……じゃあお言葉に甘えようかな」
奏太さんはほんわりと笑った。少し頬が赤らんでいて、なんだか可愛い。
「どこで遊びたいとか、リクエストあるかい? もしあるなら叶えたいけど」
「えっ、うーん……実はそこを考えてなくて……」
「ふふ、そうだったの?」
くすくすと笑い合った。
「そうだね、僕が考えてみようか。連絡先を教えるから、また相談しよう」
「いいんですか?」
「待ち合わせにも連絡先がないと大変だよ。はい、僕の連絡先はこれね」
奏太さんはさらさらと付箋紙にペンを走らせて、わたしに手渡す。走り書きのIDに、少しどきどきした。
「ありがとうございます」
「ううん、僕も楽しみだから」
ふわふわした心地だった。奏太さんとお出かけ、連絡先までもらって、なんだか……。
「デートみたい」
「僕はそのつもりだけれどね?」
「えっ?」
思わず奏太さんの顔を見れば、彼は変わらずふわふわと笑っていた。
――――――
「どうしよう……」
待ち合わせは駅前。心臓はばくばくと爆発しそうなくらいに鳴っている。
デート……らしい。今から奏太さんとするのは。確かに、そうかもしれない。男女のお出かけをすべてそう言うものか、わからないけれど。
デートって、好き合っている男女がすることではないだろうか。
「おまたせ、千恵ちゃん」
「奏太先生……!」
考え込んでいると、奏太さんがわたしの肩をぽん、と叩いた。いつもと少し雰囲気が違う私服に、照れが増していく。
「ふふ、なんだか照れるね」
「は、はい……」
言葉が思った通りに出てこない。奏太さんの顔を見ることが、テストより何より難しいことのように思えた。
「じゃ、行こうか。ふふ、エスコート出来るように頑張るね」
「は、はい……! 奏太先生」
「あ、あと、……今日は先生と生徒じゃないから、奏太先生はやめてみようか」
「えっ、あ、……はい。奏太さん」
「うん、……えへへ」
頬が微かに赤らんだ奏太さんを見て、わたしも赤面するしか無かった。
――――――
駅近くのショッピングモールで、ウィンドウショッピング。可愛い小物を見つけてはしゃぐわたしを優しい眼差しで見守ってくれる奏太さんに、照れが止まらない。
いつもなら素直に見上げられる奏太さんの顔だが、今日はなんだか見るのが難しかった。
どうにも照れが隠せない。デートだって意識してしまったからかもしれない。……そう思っているって、奏太さんに言われてしまったからかもしれない。
「そんなに緊張しなくていいんだよ?」
「は、はいっ」
雰囲気の良いカフェに立ち寄って、ゆっくりお茶をする。向かい合わせに座っているのに、わたしは奏太さんの顔がどうしても見れなくて、少し俯きがち。
わたしは楽しく過ごしているけれど、奏太さんはこれで楽しいのだろうか……。
「大丈夫?」
「あ……! はい、えっと……」
奏太さんに聞かれて、口ごもった。直接聞いていいものだろうか。でも、奏太さんは優しいから、「楽しいよ」なんて言ってくれるのではないか。それを気遣いと受け取ってしまうだろう自分がいる。
どうするのが正解なのだろう。お勉強ではわからない正解があるのだと、妙なくらい実感できた。
「うーん」
奏太さんは何やら考え込んでいる。わたしが悩ませてしまっている気がして、少し縮こまった。
おでかけ、もっと楽しいものだと思っていた。考え込むことは止まらない。
「よし、じゃあ」
奏太さんはいい案が浮かんだという顔をしていた。
「『休憩』しようか」
――――――
『休憩』と言われ、連れて行かれたのは古びたホテルだった。
最初こそ休憩にホテル……!? と驚いたものだが、ホテルの外の看板には確かに『休憩』の字があった…そういうのもあるのかとまたひとつ学んだ気持ちだった。
外観からは思えない装飾過多な妙にきらびやかな部屋に通されて、わたしはなんだか落ち着かずに部屋の中を見ている。
「ゆっくりしてていいんだよ?」
「あっ、そ、そうですね」
ベッドに腰掛ける奏太さんはくすくすと笑っている。なんだか居心地がいいような悪いような、不思議な気持ちになった。
「千恵ちゃん。こっち」
奏太さんはとんとん、と自分の横を叩く。おそらくは「ここに座って」という意味だろう。……ほ、本当にいいのだろうか。わからないまま、恐る恐るそこに腰掛ける。
「ん、いい子」
奏太さんはふわふわと笑みを浮かべてる。どうしようもなくそれがまぶしくて、わたしは奏太さんの顔が見られなくなった。
「いい子だね。ただ、警戒心ってものは持った方がいいんじゃないかな」
「警戒心……?」
「そう、警戒心。本当はね、付き合ってもいない男女でこんなところに来るもんじゃないんだ」
奏太さんの顔が見られない。だって、なんだかいつもの奏太さんとは違う。
するり。奏太さんの手がわたしの太腿を伝う。
「あっ……」
「僕は千恵ちゃんのこと好きだけど、千恵ちゃんも僕のことが好きだと思っていいんだよね?」
言葉が出てこない。
「ねえ、そうだと思っていいんだよね。そう、思うよ?」
奏太さんのもう片手が、わたしの顎をそっと包む。そうして、無理矢理に奏太さんの方を向かされた。
思わず目をつむった。それがいけなかったのかもしれない。
唇にかすかにかさついたあたたかいものが押し付けられた。目を開けることはできなかったが、それが奏太さんの唇であることは間違えることなくわかった。
奏太さんにキス、されている。
されるがままになっていたが、唇に濡れたものが入り込もうとして、驚いて目を開けた。目を閉じた奏太さんの顔が目の前にある。
入り込もうとしているのは、奏太さんの舌だ。恐る恐る、少し口に入れた力を抜く。奏太さんの舌が、わたしの口内をゆるりと撫でまわしに回っていく。
ぐちゅ♡くちゅ♡れろ♡れろ♡ぐちゅ♡ぐちゅ♡くちゅ♡
口の中を撫でられて、はしたない水音が静かな部屋を満たす。
わからないけれど、わからないけれど……♡
からだの中がふわふわと熱くなっていくのを感じている。わからないけれど、この感覚がいけないことのような気がして、また目をぎゅっ♡と閉じた♡
「可愛いね、千恵ちゃん……♡」
ようやく唇が離され、奏太さんの唇とわたしの唇の間につう……♡と銀色の糸が引いた♡
はあ♡はあ♡と荒い息を吐くわたしを見る奏太さんの目は獲物を見る肉食動物のよう……♡
とす♡とベッドに押し倒される。わたしの上に覆いかぶさった奏太さんはもう普段のふわふわとした物腰柔らかな奏太さんではなかった。
「千恵ちゃんが無防備なのが悪いんだよ……♡僕がどれだけ我慢して、「良い先生」をしていたのか、知らないだろう?」
また奏太さんの唇でわたしの唇が塞がれる。今度は最初から舌が入ってきた♡それは、嫌なのに♡わからない感覚が来るから、嫌なのに……♡
ちゅ♡ちゅぱ♡ちゅく♡ちゅく♡ぐちゅ♡ぐちゅ♡じゅぱ♡くちゅ……♡
舌の裏のあたりを撫でられるたびにぞわぞわ♡とした感覚が腰のあたりに走る♡それがどうしようもないくらいにはしたない気がして、わたしは手をぎゅ♡と握りしめて耐えるしかない♡
「悪い子だね、千恵ちゃん♡」
「ぁ……♡」
唇が解放され、また息をする。悪い子だって言われたときも、腰のあたりにぞく♡と震えが走った気がした♡わたしはどうしてしまったのだろう。こんなの、おかしいのに……♡
戸惑いを覆い隠すくらいに、このままでいい、このままがいい♡と叫ぶわたしのなかの何かがいる♡どうして♡わたし、こんなの知らない♡
「悪い子な千恵ちゃんにはお仕置きが必要……だね。大丈夫だよ。怖がらなくてもいいんだ……♡」
「ひゃ、あ、……♡」
唇が離れ、また息ができるようになった。しかし、それをさせないとでもいうように、奏太さんはわたしのからだに沿わせた手を動かした。
するすると着ていたワンピースがたくし上げられる。せっかく奏太さんとのデートだって、一生懸命に選んだワンピース♡
そうして彼の手は下着に到達する。飾り気のない白いブラのホックを簡単に外して、奏太さんはわたしの胸に手を這わせた♡
「きゃ……♡」
「ふふ、かわいいね……♡」
「ぁ、ひい、そ、それっ……♡」
胸を捏ね、先端のつぼみをかり♡かり♡とひっかく♡その度にわたしは息と小さな声を漏らしていく……♡
「これ、きもちいいだろう? もっとやってあげる♡」
「や、ゃだ……♡かなた、せんせ♡これ……♡」
「もう、「先生」にはなれないかなあ♡こんなことして、先生に戻るなんてできるはずないだろ♡」
かり♡かり♡すっかり乳首も硬くなって、奏太さんはゆる、と口元に笑みを。それがなんだかいつもの奏太さんの笑顔にも見えて、不思議な感覚と、ぞくぞく♡とした快感が走った♡
もう、先生じゃないなんて、嫌なのに♡
「もうこんなに硬くしちゃって……♡悪い子だね♡でも、そんな千恵ちゃんも好きだよ♡」
怖い気持ちと、気持ちいい感覚と、好きと言われて嬉しい気持ちがごちゃ混ぜになって、もう何がなんだかわからない♡
「ね、千恵ちゃん♡もっと気持ちよくなりたいよね……♡」
悪魔のささやきのようだった。答えてしまったら、もう、戻れない気がする。大好きだった先生と、なにもしらない生徒には♡
でも……♡
わたしは頷いていた♡もう戻れなくても、奏太さんと一緒にいたいと、思ってしまった……♡
「ふふ、悪い子の千恵ちゃんのお願い、叶えてあげるね♡」
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