【小ネタ】キスしないと出られない部屋に閉じ込められたはなし

よくある【○○しないと出られない部屋】に各作品のキャラクターたちが閉じ込められたらどうするか？というネタ、ツイッターに投稿したもの＋αです。

前提条件は
・ビジネスホテルの一室
・多分閉じ込めた側がモニターして判定している（不思議パワーではなく人力）
・「キスした」と判定されたらドアの鍵を開けてもらえます
・鍵が開いた後の脱出は好きなタイミングでどうぞ
としておきます。

ユウト君とポチさんの場合

ユウト「ポチさんが一緒なら焦る必要はないですね～。ベッドもありますし～ゴロゴロのんびりしましょう」
ポチさん「そうだね」
ユウト「あ、でもずっとキス出来ないのはちょっと寂しいので…晩ご飯が出なかったらキスして帰りましょうね。そうだ、お風呂一緒に入ります？」
（いそいそと服を脱ぐポチさん）
ポチさん「わん！」

美味しい晩ご飯が出たので、一晩イチャイチャして翌朝帰りました。

実沢先輩と愛島の場合

実沢「…しゃーない、やるか。おい愛島」
愛島「…いやです」
実沢「は？　なんで？」
愛島「僕は先輩が『キスしたくなっちゃった❤』って時にして欲しいのであって、こういう状況だから仕方なくするみたいなのは」
実沢「うるせー黙れ」

結局夜中までやるのやらないのギャーギャー言い合って結論は出ず、就寝。
翌朝目覚めたらドアは開いてました。どうしてでしょうね？

実沢「…開いてる？」
愛島「僕は別に何もしてないですけど。先輩は…」
実沢「やってない」
愛島「なんでしょうね、タイムオーバーとか？」
実沢「さあ、知らないけど…まあ出られるなら出るか」
愛島「そうですねー。あ、先輩！　お腹空きません？」
実沢「何か食って帰る？」
愛島「牛丼屋さん行きましょう」
実沢「別にいいんだけどさ、お前牛丼屋でいつもカレー食ってんじゃん。じゃあカレー屋でよくね？」
愛島「違うんですよ、『牛丼屋さんのカレー』と『カレー屋さんのカレー』は。分かります？」
実沢「はいはい…」

アキト君とＡさんの場合

アキト「キスしたら出られるってことは、誰かが観察して判定してるってことでしょ？　つまり、逆に…逆にね？『しても出られない、ギリギリでキス判定ではないライン』ってのがあるはずじゃん？　てなわけで、早速検証していきたいと思いまーす！
やー、こんなこと（誰かがモニターして判定している）に気づけちゃう俺すごい頭いいじゃん。まじ天才の発想」

Ａさん「？？？」

アキト「んーと、手にキスとかほっぺにキスとかでも、キスはキスじゃん？　でも、手にキスして鍵が開くのかっつーと…ほらほら、無理でしょ？
つまり、判定人の中で『これはキスですわ。合格～！』っていうのと『こんなものキスとは呼べーん！出直してこい』ってのがあるわけじゃん。その境界線ってどこなのかなー気になるなー、よし検証してみよう！　ってわけ。アンダスタン？」

Ａさん（わかるようなわからないような）

アキト「秒で脱出しちゃったら視聴者だってつまんないじゃん？　配信者としてはエンターテイメントを提供しないと、ね？　てなわけで、リスナー諸君はコメントよろしくぅ❤」

度々脱線しつつ、一晩中視聴者とＡさんと戯れながら検証してたみたいです。

槇野先生と瀬川君と百合谷君の場合

槇野「むむむ…封印されし扉を開けるために誰と誰が口づけを交わすのか…それが問題だ」
瀬川「そんなん誰でもいーじゃん。適当にチュッてすれば開くんでしょ」
槇野「バッカ！　キッスで鍵を開ける大事な役目なんだぞ？　『適当にチュッ』なんてできるか！　なあ百合谷！」
ユリ「そ、そうですね…？」
槇野「瀬川のナマイキな唇を奪うか、百合谷に大人のキスを教えてあげるか…ぐぬぬ、決まらない！　あ～！　決められませんぞ～！」

瀬川「ユリ、ちょっと来て」
ユリ「なあに？」
瀬川「槇野先生、多分ずっとあの調子だよな」
ユリ「うん…楽しそうだね」
瀬川「俺、早く帰ってゲームしたい」
ユリ「僕も…」
瀬川「キ…ドア開ける役って誰でも良いみたいだし、その…先生とじゃなくても良いわけだろ？」
ユリ「…じゃあ、する？」
瀬川「う…早く帰りたいし、ドア開けるためだから！」
ユリ「うん」

槇野「よーし！　これがホントの最終回！　スーパーアルティメットファイナルエクストリーム最終『誰とキッスするのか』決定あみだくじだ！　ど・ち・ら・に・し・よ・う・か・な…うむ、右が瀬川、左が百合谷…っと。あたりに到達した方とキスしよう！　それでいいよな、瀬川、百合谷…あれ？」

いつの間にかドアは開いており、二人ともいませんでした。
何があったんでしょうね？