CHARONオンリー2同人誌の感想置き場 (漫画)
CHARIBオンリー2で購入した同人誌たちのレビューというか感想を書き連ねていきます。感情に任せて書いてます。
1. CARROT PANDORA BOX様
虚像の幸福王国
作者 えむ様(@black_yryr)
こちらはsteamで発売されたバーチャル★ハッピーランドを原作とする二次創作漫画。同作品に登場する、メインキャラのハピネとヨハネの過去の妄想となっている。以下、原作と同人誌のネタバレを含みます。
良かったところ
・新たな着火剤
まずはハピネの過去の設定が挙げられる。多くの人がハピネをハピランに元からいる住人と考えると思う。でもこの作品では現実からハピネが入国した設定となっている。この発想はとても斬新だと感じた。えむ様のように「現実で受け入れられない設定」でも良いし、ラフレシアのまつりちゃんのように「明るく振る舞い続ける裏で壊れつつある設定」でも良い。多くの二次創作者が新たな妄想を広げる着火剤となったのではないかと。
・丁寧な描写
現実で苦悩するハピネが丁寧に描かれていく。孤立、周囲からの心無き暴言、失望と落胆の眼差し、虚ろに彷徨い歩くハピネ。そして嘘でもいいからと胡散臭いハピランの案内に縋りつく。原作にも負けず劣らずの辛いシーンに読者は心が揺れ動くと思う。というか原作にこのシーン無かったっけ?え、入ってない?まあつまりは、そのぐらいハピネの内面を丁寧に描き魅力的に仕立て上げてるって話。
・原作との比較
原作のハピネはとにかく騒ぎ立てまくる。この同人誌のように反動でそうなったっとしたら?とても筋の通った妄想でうなってしまった。
あとハピネは現実世界に出ることは可能だが、最後のシーン以外出てこない。この同人誌の設定と絡めると、憎しみのあまり現実世界の空気が毒になってると推察できる。原作と比較すればするほど、良さが溢れてくる。設定と話の組立と原作への理解度がとても高くて好き。
・ヨハネの設定
キリスト教関連の名前→中東→紛争地域のシスターの連想で設定したと思われる。とても斬新で好き。戦火の中で怯えるヨハネの顔に興奮するし、最後の展開はSFな雰囲気が少しあってとても格好いい。この設定で描いてくれてありがとうございます。
感想
同人誌を読んで思ったのは、この設定のハピネとヨハネが顔を合わせた瞬間が気になりすぎる!!!!!!!ということ。幻想的な世界を目にしたヨハネの心情、戦争の傷跡を抱えたヨハネがハピネに振り回され困惑する場面、幸せの虚像を捨ててでも過酷な現実に戻りたがるヨハネの決意。考えただけでも脳汁があふれる!
16Pでえむ様の考えるバーチャル★ハッピーランドに引き込まれてしまっていた。次もハピランの妄想本を出されるのであれば絶対に買う。そのぐらい買ってよかった!!
2.憎悪(白夜の犬)様
アタシは神様になる
作者 とろサーモン様(@ritsukipurple)
イベントのたびに面白い記事を書かれている方の本。原作布教がコンセプトでフリーゲームの好きなシーンの周辺を肉付けした感じの1P漫画が18人分ある。真っ黒な背景と儀式的なデザインとなぎさの表情がとても格好いい表紙。
このサークル名を名乗るのは恥ずかしいらしく、来年から変えるらしい。
良かったところ
・変わりゆく表情
フリーゲームでは立ち絵とセリフだけなので、漫画によって表情が肉付けされよりキャラの魅力や病み、辛い背景がパワーアップしている。メ○ガキは憎悪を掻き立て、悲運はより深い底へ落ち、狂気は恐怖として突き刺さる。天候が如く変わるヒロイン達の表情に心を揺れ動かされる。天気といっても雷雨と暴風と霰と豪雨で休まる時は無いのだが。
・原作と違う表情
死にゆく乙女の最後をより華やかになるような演出が施されている。病み顔で驚かし心をえぐってくる原作に対し、アレンジが加わったこの同人誌では幸せな微笑み、裏切りへの嘆き、諦観、と様々な表情を浮かべる。終幕を目前に色どりを見せる彼女たち。原作でどのように踊るのであろうか?そんな興味を抱かせてくれる。生は最高の死を演出するための舞台装置ということを教えてくれる。
キャラついて
・りかな
そうするしかなくて仕方のなかった子だから、詐欺を行ったことへのわずかな後悔と諦めを抱かせてもいいかもしれない。本質は悪性ではなく普通の子だった。堕ちるしかなかったことへの悲しみを抱きながら、泣きながら過去と本心の告白という雰囲気が刺さる。それはそれ、これはこれ。だから原作通り突き飛ばされて死んでね❤
・しほり
浮気されたことが原因で感情が不安定な子。過去のトラウマが呼び起こされて泣いて、自分の理想で悦に浸り笑みを浮かべ、愛する人がいなくなることへ絶望して、まるで落ち着かない空模様。暴風雨と豪雨と雷雨。制御不能な感情の果てにたどり着くは黄泉へのハネムーンだね。めでたしめでたし。
・あやの
復讐に飲まれた子、喪失感で血濡れで泣き狂うのが刺さる。憧れが反転して憎悪に。そして報復したところで何も戻らないことへの悲壮に飲み込まれ、崩れ落ちそうな感じが本当にいい。本当にあやのちゃんは可哀想で可愛い。
アクキーについて
こちらは〇M〇RI風のドット絵アクキー。とてもかわいいし、ドット絵もすごくきれいに描かれている。この子達と一緒にピクニックに行きたくなる。このドット絵のゲームとかあったらすごく楽しそう。本当にクオリティが高い作品で大満足!
この作者様は昨年バジルとオーブリーのアクキーを作った。ということでせっかくだから並べてあげた。
ちっさくて可愛いね。