月宮魅艶 2019/07/24 00:47

<アダルト小説>若様の性長日記!・7

目まぐるしく月日が流れ、気付けば夏になっていた。

すっかりスーツも着慣れて、仕事も何とか一人でこなせるようになった。

それでも他の秘書達を頼ることも多く、まだ半人前だった。

そんな時に、梢さんから呼び出された。

会社の秘書室に行くと、外に出ることを言われた。

そのまま梢さんの運転する車で、とあるホテルに連れてかれた。

「梢さん、今日も何かパーティーでもあるんですか?」

この頃には敬語を使うのはオレの方で、梢さん達はくだけた口調になっていた。

「ううん。今日は特別なの」

梢さんの含み笑いに、何故か悪寒が走った。

ホテルに着くなり、最上階のロイヤルスイートルームに向かった。

「親父が待っているんですか?」

「いいえ。予約したのはあたしだし、使うのは若様よ」

「オレ?」

何かホテルの部屋を使う用事があっただろうか?

オレは必死に思い出そうとした。

けれど思い当たることはなく、首を傾げた。

「思い当たらないんですけど…」

「まあコレを見て」

梢さんはカバンからファイルを取り出した。

それを受け取り、中に眼を通す。

ファイルには女性達の写真が貼り付けてあった。

10代に見える女の子から、それこそ60代ぐらいの女性まで。

全身のと、顔がアップの2種類の写真があり、けれどプロフィールなどは一切無かった。

「ウチの会社の登録社員達ですか?」

「まあそうね。主に夜の担当ね」

夜…という言葉に、思わず頭痛がする。

でもファイルを渡されたということは、仕事の意味があるのだろう。

「この女性達の顔を、覚えろということですか?」

それなら会社内でも良かった気がするが…。

「えっ! 覚えられるの? ざっと50人近くいるわよ?」

「覚えろと言われれば、ある程度は覚えられますが…」

記憶力がいい、というよりは、集中力には自信がある。

「うん、まあ覚えてくれるなら、それに越したことはないんだけど…」

そういう梢さんは、どこか歯切れが悪い。

目線も泳いでいる。様子が変だ。

「ねぇ、若様。どの娘が好み?」

「好み?」

おかしなことを聞くもんだ。

社員に対し、好みも何もないだろうに。

「そう。実はね、この中にいる女性達に、若様の相手をしてもらうことになっているの」

…その言葉を理解するのに、2分ほどかかった。

「…はい?」

「はじめて出社した時のこと、覚えてる?」

「忘れたことは一日たりともありません」

あんな衝撃的な日、忘れたくても忘れられない。

「うん。それでね、社長があたしに若様の教育を任せたでしょ?」

「ええ…」

「それが性教育も入っているの。若様にもっと女を知ってもらいたいのよ」

……そこは理解したくない。

「そっそりゃあオレはあんまり、その、女性を知りませんが、こんな形でですか?」

オレはファイルと梢さんの顔を交互に見た。

「ええ。彼女達は慣れているし、きっと良い先生になってくれるわよ」

「えっ…でも、年齢結構バラバラですよね?」

さっきも思ったが、10代から60代までそろっている。

60代になると、母より上だ。

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