【小説】JKリフレ♪”クール系塩対応女子”即おち♪わからせ!脱童貞!から結婚しちゃうお話(3)
春か…
電車や街では、リクルートスーツの集団や、ピカピカの制服姿の学生が溢れている季節。
なのに俺は疲れていた。
毎年、同じことの繰り返し。
春の楽しさは、花粉症のせいでちっとも味わえていない。
恋人も…いない。
友人に薦められて買った仮想通貨は、今は入金はできるけど出金はできないと言われ、更に落ち込んだ。
こういう時は何をしてもダメだ。
今の俺には気分転換が必要だ。
普段なら絶対にしないような、いつもと違う事をして気持ちを変えたい。
でも、遊び慣れていない俺にとって、夜の街はただ怖いだけだ。
怪しい呼び込み、ぼったくりの噂のあるメイド喫茶、狭くて汚いガールズバー…
どこに行ったって、金を毟られて、ただ嫌な気持ちになるだけなのはわかっていた。
結局、俺は、仮想通貨を推薦してきた悪友に頼ることにした。
彼は、ある有名JKリフレ店にハマっているらしく、紹介割引クーポンをくれた。
JKリフレ店【ラブ・エステティック】…
有名店なだけあって、料金は高かった。
WEBの予約ページは、ほぼすべての時間が予約でいっぱい。
今夜の俺は、誰でもいいから、慰めてほしい、という気分。
唯一、予約できる「美咲」というリフレ嬢を指名した。
顔写真、スルーサイズ、日記はNGで、できるプレーはおまかせコースのみ。
この娘に予約を入れる方が珍しいだろう。
かなりの地雷臭がする。
でも俺は、どうでもいいというか、投げやりな気持ちになっていたからか、逆にこれだけ塩対応なプロフィールの女の子に、興味を持っていた。
もしとんでもない地雷だったら、悪友に文句を言ってやろう。
それくらいの軽い気持ちで、俺は【ラブ・エステティック】を訪れたのだった。
お店は、有名繁華街駅から徒歩十分。
オフィス街の片隅、雑居ビルのワンフロアに入っている。
俺のような人間は場違いで、他の客は全て一流企業のサラリーマンやエリートビジネスマンばかり。
俺は緊張しながら受付を済ませ、待合室で待った。
順番が来てボーイに案内された部屋は…
なんか、思ってたのと違った。
もっと、ピンクとか、白でふわふわした部屋を想像していたのに、通されたのは、黒と茶色を基調にしたシックな内装の部屋だった。
ちょっと豪華なビジネスホテルの部屋って感じ。
そして…
部屋には誰もいなかった。
ここで待っていればいいのかな。
少し緊張が解けた俺は、ベッドに座ってほっと一息いれる。
ベッドの前に置かれた鏡に自分が映っている。
ここでこれから…妄想するとドキドキしてきた。