凛の新たな人生 第12章 音声コマンド奉仕核
【第12章:音声コマンド奉仕核】
「凛。」
そのたった一音で、
凛の体温が、わずかに跳ねた。
呼ばれた、というより「起動された」。
由春の声質、リズム、息の混じり具合まで、
すべてが快楽のスイッチとして凛に刷り込まれている。
──ピクン。
膣の奥がひとつ、静かに痙攣する。
「凛、ペニスって言ってみな」
耳元で囁かれたその一言に、
凛の喉が、反射的に反応した。
「……ぺ、に……っ、すぅ……」
ろれつは甘く溶け、
舌がその言葉を運びながら、自分の膣の奥がぬるぬると反応していくのを感じた。
「じゃあ今度は、“入れて”って言ってみて」
「……い、いれ……てぇ……」
たった二音。
だがその言葉を口にした瞬間、
凛の膣が自動的に締まり、尿道の奥がじんと熱くなった。
──“言葉”が、身体を動かしている。
いや、違う。
言葉が“身体に命令している”のではなく、
言葉と身体が完全に接続された神経回路そのものになっている。
「凛、潮」
由春がそれだけ言った。
──ビュッ!
反応速度は0.3秒。
膣口がきゅっと締まり、
その直後、スプリンクラーのように膣から潮が噴き出した。
意識の介在はなかった。
それは条件反射でも反射神経でもなく、
“言語信号が中枢神経を直接操作した結果”だった。
由春は微笑む。
「いいね。もう、君には“言葉”しか必要ない。
言葉が命令であり、快楽であり、支配だ。
そして──君の存在理由だ」
凛の唇が、微かに開き、
濡れたままの喉が、音を求めて震える。
「……もっ……と、くだ、さい……」
それは祈りでも、願いでもない。
脳内麻薬が求める音のパターンだった。
「じゃあ次は、“凛、失禁”」
──ジョロロ……
尿意はなかった。
だが命令を受けた瞬間、膀胱が“排泄状態”に移行した。
それは理性の敗北ではなく、
「自己というハードのアップデート完了」だった。
凛は今、名前・音・命令のいずれにも反応して発情し、
言葉ひとつで絶頂と排泄が起こる──
“言語トリガー型奉仕核”としての完成態に、到達していた。