はる May/09/2025 21:47

凛の新たな人生 第13章 命令と恥辱の境界

【第13章:命令と恥辱の境界】

──ジョロロ……
自分の意思ではない。
ただ、命令されたから排泄した。
その行為の余韻が膣の奥に残っている中、
由春は微笑みながら言った。
「ちゃんとおしっこ漏らせて、えらいね」
その言葉が、
凛の脳にそっと落とされた瞬間──
──ビクッ。
凛の背筋が跳ね、
下腹部から脳天へと、甘い閃光が走る。
「ぁああっ……あぁ……っ!」
褒められた。
悦ばれた。
それだけで、膣が締まり、
全身がぶるぶると震え始めた。
これが、報酬。
これが、幸福。
これが、凛の存在価値。
「凛、しゃがめ」
その言葉が落ちた瞬間、
膝は自然に曲がり、身体は床に沈んでいた。
脳は命令を受けていない。
命令を受けたのは、神経そのものだった。
身体が、音に反応して自動的に従う。
もはや「従う」という概念もない。
ただ、「応じる」というシステムだけがある。
「凛、オナニー」
由春の低い声が再び指令を伝えた。
凛は、しゃがんだ姿勢のまま、
震える指先で、自分の股間に触れる。
指が濡れた陰部に触れた瞬間──
膣が収縮し、尿道がぴくつき、
また全身に震えが走る。
羞恥心?
あったかもしれない。
でも今の凛には、羞恥すら報酬に変換される。
膝を床につき、
肩を揺らしながら、自分の指で自己刺激を続ける。
「凛」
「はい……っ」
「もっと奥を擦れ」
「は、いっ……ああっ……っ」
その行為が、快感というより“祈り”に近くなっていく。
けれど──
そのときだった。
腹部の奥、膀胱のさらに先、
内臓がぎゅうっと収縮した。
まだ残っていた液体が、
膣と尿道の間でせめぎ合いながら、出口を探し始める。
凛の顔がひくつき、歯を食いしばった。
「ぁ……や、やだ……っ」
小さな拒絶が口から漏れる。
だが、止まらない。止まれるわけがない。
──この身体は、“命令のために存在している”。
羞恥の境界がにじみ、
“人として許されない一線”がぼやけていく。
そして──
凛は泣いた。
何かを保とうとする最後の名残が、
涙腺から、ぬるく温かいものを流した。
その顔を見て、由春はゆっくりと頷いた。
「泣いてもいいよ。全部、俺が許すから。
 そのかわり、凛は全部、俺のものな」
凛は、もう言葉を返さなかった。
代わりに、濡れた指が股間を撫で続け、
その全身は、“命令される器”として静かに震えていた。
だが、それは“足りない”。
──本当は、もっと欲しい。
──自分の中の「空白」を、誰かに、彼に、埋めてもらいたい。
そして──凛は、自ら口を開いた。
「……お、くに……っ」
最初の一語で、膣がきゅんと震える。
まだ言い切っていないのに、身体が反応している。
「……おく、に……ち、んぽ……くだ、さい……」
言った瞬間、
羞恥が脳を突き抜け、快感と混ざって火花を散らした。
言葉にした。
自分の口で、欲望を形にした。
それが、彼への服従であり、自分の存在の肯定だった。
「ふふ……言えたな、凛」
由春の声が、
“報酬”として耳から脳へと染み込む。
その言葉を聞いた瞬間──
凛の指先がもう一度膣の奥を擦り上げ、
子宮口の手前、ポルチオがぐにゅりと震えた。
「っひ……ん、ぅぅうああっ!!」
──ビシャアアッ!
膣口から潮が噴き出し、
凛の身体が反り返る。
快感の閃光に包まれ、涙が自然とあふれてくる。
でも彼女は泣いていない。
それは自己の核心を曝け出した者にだけ与えられる、名誉の涙だった。
言えた。
望めた。
“凛”という名前のままで──
快楽の奥に、たどり着けた。

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