はる May/10/2025 21:23

凛の新たな人生 第15章 満たされる器

【第15章:満たされる器】

「……休憩」
そう言って、由春はベッドに横たわり、スマートフォンを手に取った。
いつものことだ。
指先で画面を滑らせながらも、彼の身体は、そこに確かに存在していた。
その“存在”──
特に、下腹部に静かに横たわる陰茎に、凛の視線が吸い寄せられる。
そこにはもう、勃起はなかった。
眠っているような静けさ。
だが、それこそが凛にとって、自分の存在理由を確かめる対象だった。
彼女は音を立てずに移動し、
ベッドの端に膝をつく。
そして、静かにその陰茎へと唇を近づけた。
──ちゅ。
唇が先端に触れた瞬間、
柔らかい皮膚の感触に、凛の喉が微かに震えた。
そのまま口を開き、
萎えている陰茎を、
舌と口腔内全体で丁寧に、礼拝するように包み込む。
「……おチンポ、大好き……」
その呟きは誰に向けたものでもなかった。
彼女自身の中に刻まれた誓いの言葉だった。
舌先が亀頭の裏をやさしく撫でるたびに、
陰茎がじわりと熱を帯び、皮膚の下に脈が走り始める。
──ぴくっ。
勃起が始まる。
それは、凛にとって「自分が意味を持った」証拠だった。
陰茎が硬さを増し、口内の空間を圧迫してくる。
それが嬉しくて、愛しくて、凛は頬張るように吸いついた。
──くちゅ、ぴちゅ……
口腔内の圧で亀頭を刺激し、
ついにそれは、鋼鉄のように屹立した。
凛は、顔を上げた。
そこにあるのは、祈りの対象ではない。
自分の奥を満たすために存在する“鍵”だった。
彼女は無言でまたがる。
両手で陰茎を導き、
膣口をそっと押し広げながら──
──ずぶっ……
ぬるん、と音を立てて、
陰茎が膣内に吸い込まれていく。
「あ……ぁ……」
満たされる。
奥まで、完全に、根元まで。
膣壁が陰茎を包み込む。
そのまま、子宮口の手前まで圧が届く。
まるで“空洞だった自分”が、ようやく内側から形を持ったかのような感覚。
凛は腰を上下には動かさなかった。
代わりに、尻を円を描くようにゆっくりと回す。
──くちゅ……ずりゅ……ぬちゅ
亀頭がポルチオの表面を擦るたび、
子宮がひくひくと反応し、
脳が白く染まっていく。
凛の口から漏れるのは、
もう言葉ではなかった。
「あぅ……あぐっ……ぅ、……ぎもぢ……いぃいっ……」
その呻きは、
人間の女性というより、
発情した雌が“本能の波に飲まれている”ときの音だった。
けれど、そこにあったのは、愛と感謝と悦びの融合だった。
「奥にちんぽ、入れてくれて……ありがとうございます……っ」
その呟きは、
宗教儀式のような重さと、
子どもが母に抱きつくような甘さを同時に含んでいた。
「もう……抜かないでください……」
懇願は、
快感を止めないためだけではない。
“満たされている自分”を失いたくないという、
心の底からの叫びだった。

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