はる Jun/19/2025 20:48

紗耶の初めて 第23話

第23話 快楽の主導権

騎乗位の体勢のまま、紗耶の腰が再びわずかに動き始めた。
絶頂の名残で、内腿と下腹部は震えていたが、それでも彼女の身体は止まらなかった。
膣が、自ら求めるようにぎゅうっと収縮する。
「……ん、っ……んぅ……っ……」
紗耶の喉がかすかに鳴った。
快感の余韻から抜け出せないまま、再び高みに登ろうとするように、膣と腰が反応していた。
亮のペニスは、挿入されたまま、わずかに上向きに角度を保っている。
紗耶はそれを軸に、自分の気持ちいい角度を確かめながら、静かに──そして、次第に貪欲に、腰を動かし始めた。
「……ふぁ、……あ……あっ……ぁん……っ……」
漏れ出す吐息はすでに喘ぎに変わり始めていた。
亮の胸元に両手をつき、彼の腹部に太腿を食い込ませるように体重をかけて、
上下というよりも、円を描くように腰を回していく。
それは“突き上げる”というより、
“すり潰す”ような、
“求めて、なぞる”ような動きだった。
「……先輩……」
亮の声が低くなる。
「そんなに腰振ったら……俺、ほんとにイっちゃいますよ……」
その言葉は、支配ではなく懇願に近かった。
だが紗耶はその言葉に反応せず、ただ目を閉じたまま、己の感覚にだけ没頭していた。
膣内は、すでに快感を記憶していた。
そして亮の肉の形も、熱さも、脈動も、すべて覚えていた。
「……ぅ……ん……ん……っ……も……ぉ……」
舌がもつれ、言葉にならない。
それでも声にならない言葉が、喉の奥から漏れる。
「……りょ……く……ぅ……、ほ……し……」
意味をなさない音の連なり。
だが、それは確かに“欲”を語っていた。
亮は、腰を支えるように両手を紗耶の太腿に添えた。
だがそれは制止のためではない。
自分のなかで起きている快感を必死で受け止めるためだった。
「……ぉ……んっ……ぁ……」
紗耶の腰の動きが、次第に深く、そして速くなっていく。
膣が、明らかに“搾り取る”動きになっていた。
彼女の頭はもう、快楽以外のことを考えていなかった。
「ふぁっ、っ……あっ……! はぁ、ぁん……っ」
呼吸が乱れる。
乳房が大きく上下し、汗に濡れた髪が頬に貼りつく。
しかし紗耶の顔は、これまでで一番穏やかで、幸せそうだった。
亮を見ていない。
見なくてもわかっている。
自分の中にある彼が、どれだけ気持ちいいか──
そして、自分がどれほど彼を求めているか。
「……すごい……先輩……」
亮の声が上ずる。
「……先輩の膣……俺のこと、全部覚えてるみたいです……」
その一言に、紗耶は微かに頷いた。
そして──
「……ぉ……りょ、……っく……ん、……き……もぢ……い……、も……と……」
それは、呻きに近い。
快感が脳を支配する中で、言葉にならない音が、かすかに愛を訴えていた。
快感はもう、頂点では終わらない。
絶頂の先にある、“貪欲な悦び”へと──
紗耶は、導かれていた。

If you liked this article, support the creator with a tip!

Sending tips requires user registration.Find details about tips here.

Latest Articles

Search by Article Tags

Monthly Archive

Search by Exclusive Perks

Search Articles