コミケ最終日に。かけ言葉とダジャレの境界線について
どちらも上手く伝わらないとなんか気まずいでしょう
言葉遊びというのは、結構好きだったりします
それが上手く機能するかはともかくとして、何かネーミングに迷ったりした時は、なんとなく韻を踏ませてみたり、規則性を持たせてみたり、そしてかけことばにしてみたり
今までのWedge Whiteの音声作品は「小悪魔天使の誘惑」と「月灯 -ツキアカリ-」な訳ですが、前者は「○○の□□」といった形でシリーズ展開がやりやすそうだな、と思ってこういうタイトルにしてみました
後者については、かけことばの域……でしょうか
月明かりという言葉と、作品ヒロインの「月島あかり」の名前をかけた感じですね
なんなら、あかりの名前の略称みたいな感覚すらあります
音声作品のタイトルといえば、もうちょっとこう、ストレートといいますか、わかりやすくキャッチーなものにするものかな、とも思うのですが、Wedge Whiteは全体的に「シチュエーションボイス」というよりは、正しく「ボイスドラマ」という性質が強く、お話を作っている感が強いため、割りと実験的にこういったタイトルを付けています
ただ、やっぱり作品タイトルから中身がわかりやすいというのも「強い」とは思いますので、色々なタイトルを試していきたいですね。まだまだ模索期って感じです
でも、結構毎回、タイトル会議はしっかりしてるんですよ
中々に意見を出していって、大量のボツを作り、ある時はボツをサルベージし、くっつけてキメラ化し、真理の扉に持ってかれそうになって、鎧に魂を定着させたり……
そんなことは全くしません
壮絶過ぎますね……他の音声作品サークル様も人体錬成の果てにタイトル決めしているなんて誤解されてはいけないので
不用意なことは言わないようにしましょう
こういう与太話をしている辺り、今回は捨て回だなと確信されている方もいらっしゃるかとは思いますが、割りと深いお話もしますので、どうか捨てないで……
本題というのは、当サークル「Wedge White」の名前の由来について
恐らく、あらゆる「名前」というものは、覚えやすさと同時に「引っかかり」が大事であると思います
「辛そうで辛くない少し辛いラー油」ですとか……
ええっと、後は……
わずかひとつ例示した時点でネタ切れ
という脅威の引き出しのなさを露呈させていきますが、わたしはげんきです
とにかく、このWedge Whiteという名前にも、その精神は生きています
つまり、略称としてはありがちではありますが「WW」で成立しますし「White」、ホワイトというのは覚えやすい英単語ですよね。英語を習ってある程度経った中学生の時点で理解できます
そして一方で「Wedge」という、ちょっと馴染みの薄い単語。ここが「引っかかり」になっています
実はこの単語、英検にして準一級レベルの、超マイナー単語
意味としては「くさび(楔)」となります
いきなりくさびと言われても、恐らく最も馴染みがあるのは歴史で狙ったメソポタミア文明で使われた「くさび形文字」ではないでしょうか
そう、中々くさびっていうのはイメージしづらいものです。たとえwedgeの意味を調べたとしても、中々ピンと来ない、胸の引っかかり……
それこそがwedgeなのです
くさびとは、主に木に打ち込んで使うもの
その役割としては、木を割ったり、逆に木材同士を結合したりします
つまり、あなたの胸に生まれた引っかかり、それこそがWedge Whiteが放ったWedge……
既にWedge Whiteの『攻撃』は完了している……おまえの胸に打ち込まれた『くさび』それこそがおれのスタンドの攻撃だ……ッ!
パロネタしか言ってない辺り、今回の記事の無理にひり出した感はありますが、とにかく一生懸命なんです
とにかく、Wedge Whiteという名前はその作品に触れてくださった形に「何か」を残したい、という気持ちで付けられました
それが感動でも、笑いでも、射爆了でも、なんでもいい
とにかく、なんらかの感情が残ればいい、と思って、このくさびを意味する言葉をサークル名にしました
また、ほとんど語呂合わせのように加えられた「White」については、イメージとしては真っ白なカンバスのように、何でも作れる、何色にでも染まる、という意味合いをもたせてあります
色々とぐだぐだ言ってきましたが、つまるところ、Wedge Whiteは「自由なサークル」であるというのが「実際」です
どんな感情を残してもらってもいいし、サークル側自身が色々なことを模索していきたいと思っています
さてはて、変な流れになってしまいましたが、同人サークルとしては本日まで開催されていたコミックマーケットについて触れないのが逆に不自然というものなので、軽く
まず私は生涯一度もコミケに参加したことはありません。一般でもサークルでも
チェリーボーイです
そもそも私、今生康宏は関西住みのため、中々東京にまで遠征に行くというのも……
というのは完全に甘えですが
いやぁ、コミケ規模の即売会は色々と辛い、まだオタクレベルが足りないと感じているんですよ……
ただ、全く未経験という訳でもなく、西日本勢としてはむしろこっちこそが本番と言いたい、な「こみトレ」には一般参加経験があります
もう夏コミも終わった後にそれはどうなんだ、という気もしますが、私流のイベントの楽しみ方についてなど、ちょっと語ってみてダジャレとパロに満ちたこの流れを変えて終わりたいと思います
まず、私はイベント参加前には、めちゃくちゃ調べます
excelを開きながら、そこにイベント会場の模式図を作り、購入するべき新刊のリストと、その金額一覧、合計金額の試算をして、まずは自分がどれぐらいの資金を用意すればいいのかを算出します
その後は、会場模式図を元に、どういうルートで会場を回れば効率的に新刊を購入できるかのルート決めをします
既にこみトレ新刊購入RTAのチャート作りは始まっているんです
ちゃーんとチャートを作って、チャートを守り、チャートに守られる参加者なのです
さてルート決めの後ですが、まずここで自覚しなければなりません
最初に決めたルートは机上の空論、全てのブースで並ぶことなく新刊を購入した場合の仮定でしかないのです
しかし、即売会はそこまで甘くありません。思った以上に並ぶこともあるでしょうし、新刊を掴みそこねることも、ブースに人がいないということも、なぜか画一的なイベント会場で迷うというガバの可能性だってあるでしょう
そこで、ここで決断が必要になります。覚悟で道を切り開くフェーズです
つまり、新刊の入手優先順位を付けます
ここにはもちろん、自分の欲しい度も関係しますが、一番はサークルの過去実績を元に、どうやら人気サークルだ、相応の混雑が予想されるぞ、となれば優先して並ばねばなりますまい
ただ、同時にたとえ人気サークルであったとしても、それが本当に自分にとって欲しいのかについては熟考する必要があります
「一般的に評価高いから」と並ぶのは同人の世界においての恥と知れ、です
そもそも人気な場合は委託の可能性も高いですし、過去に委託しているか、通販対応しているのか、についても調べ上げ、その上での優先順位決定が必要になります
調査ガバは許されないのです
丁寧な事前調査の末、優先して並ぶべきサークルをピックアップ。数はイベント規模やイベントを通して自分がマストで購入したい作品数にもよりますが、まあこのPU枠は5ブースぐらいでいいでしょう
そして、イベント開始と同時にこのPUサークルを周り、そしてその後、最初に決めた効率化された移動ルートに則って行動を始めるのです
さて、イベントはなまものです
PUの後にチャート通りに行動を開始した時、思わぬ行列に見舞われることもあるでしょう
「くそっ、こんなはずじゃなかったのに!このままじゃ他が売り切れるかもしれん、飛ばすか!?」
こういった焦燥感に駆られることもあるでしょう
しかし、しかししかししかしです
大胆なオリチャーは死と知れ
あなたは学校のテストを解いた後に何度も見直しをして、そして試験終了のチャイム間際、間違いに気づいて書き直したことがありませんか?
そして、答案が返却された時、その書き直した問題は正解していましたか?
間違えているでしょう。なんなら最初書いていた答えが正解していたことでしょう
そういうものです。急ごしらえの方針変更など、大抵いい結果を生まないのです
なので、チャート遂行中にハプニングが起きた場合の最適解は――チャートを守る
並んでいいんです。並べばいい。それで他が売り切れたとしても、目の前にあるブースから離れないのがいいんです
なぜなら。そう、なぜならば
ブースを飛ばした結果、なんかリズムが乱れて他のブースの行きそこね、買いそこねが頻発するから
それはチャートに逆らった者への罰
ガバがガバを生み、ガバの連鎖に囚われた者はもはや、チャートの加護を失い、イベント敗北者となってしまうのです
それゆえに死んでもチャートは守るんです
そうやってチャートに守られた結果、大体欲しかったものは手に入ったとします
さあ、ここで「よし、めっちゃ時間余ったけど帰るか!」と言い出すのは……カバ!
チャートは終わったのです。チャートの束縛から解放された後にすること、それはもう一度会場を回り始めること
私はイベント参加時、最初の試算の2倍ほどの軍資金を用意することにしています
そう、あらかじめ購入を決めていた新刊は、あくまでネット上で見られるわずかな情報から決められたもの
実際に現地に行った時、思わぬ欲しい作品が見つかることなど、全く珍しくはありません
そう、最初にチャートを厳守しろというのは、そういった誘惑にも負けず、まずは最初に決めたものを全て買うか諦めるかした後。その上で、現地で欲しいと思った物を買いに行け、ということなのです
これは自分のためでもあります。現地で目移りした結果、行く前から欲しいと思っていた作品を買えなかった時の悲しみ、苦しみ……それはあまりにも辛いのです
ゆえに、まずはチャートを守る
その後、現地のライブ感で動き始めるのです
究極、現地での出会いについては、諦めてもそこまで精神的ダメージは大きくないはずなのです。なぜなら、行くまでは知りもしなかったのだから
これは調査ガバというよりは、ランダム要素みたいなものです
私は安定チャートを組んでいるので、ランダム要素を視野には入れていません
そのため、ランダムでドロップするアイテムを取りそこねても、それは仕方がないことなのです……
という精神で、現地で欲しいと思ったものは後回しにします
そして、もう1周する中で、じっくりと購入していく
これこそが自己流のど安定思考のイベント参加RTAチャートです
次のこみトレは9月8日です。このチャート作成法を試して、RTAされてみては!?(責任は取りません)
色々とドタバタしましたが、最後に夏らしいイラストなど
Wedge Whiteの新作は現在、2作進行中です
その中の一作のキャラクターになります。どうぞ、お楽しみに……!