LIMIT CYCLE 2019/05/09 12:10

ダイスを振る楽しみ

新作『ダンジョンと娼婦』は順調にガバチョと売れておりましてウハウハと過ごしておりますが、お買い上げいただいた皆様に置かれましてはお楽しみいただけておりますでしょうか。

サイコロを振るのが大好きな人には説明するまでもないかもしれませんが、そうでない人には本作はただの運ゲーに見えるかもしれませんので、おせっかいとは思いつつもダイスを振る楽しみみたいなものをちょこっと説明してみたいと思います。

サイコロを振って全てがきまる本作のようなゲームの場合、いい目が出続ければどんどん進むし、逆もまた然り。プレイヤーの決定権がなさすぎる、ただの作業だ、と思う人もいるかも知れませんが、このタイプのゲームの醍醐味は駆け引きです。なにとの駆け引きか? むろん、自分との駆け引きです。

ちょっと数字の話をすると、ダイス二個、2D6の期待値は7です。これはすなわち7が一番出やすいということです。本作は基本的に下方判定なので7以下で成功であれば条件は五分、実際には7を含むので6割近い成功率があります。これが8以下になると7割でこれぐらいが体感的に50%ぐらいかなーという気もしますが、判定値が+1されるだけでこれだけ違います。これが9以下となると実に8割以上成功する確率になります。つまり+1の差がそれだけ重いわけです。

そこで効いてくるのが幸運点による補正です。本作では事前に貯めた幸運点を消費して判定に下駄を履かせることができます。目安としては期待値+2を目指して補正するわけです。ただし、幸運点には別の用途もあります。幸運判定です。これは幸運点そのもので下方判定するので、事前に使いすぎているとこちらで失敗してしまいます。

つまりなるべく多めに貯めた幸運点を残しつつ、目の前の判定には成功したい。突き詰めればそこが本作の駆け引きであり、ゲーム性の全てです。ここでひたすらハラハラしてください。緊張して手に汗握ればムラムラしてその後のエロシーンも一層興奮できることうけあいです。

でまあ、あとは事前準備としてのダンジョン周回と、ご褒美としてのエロがあります。それ以外の要素はすべてフレーバーだと言っていいでしょう。

もちろんダイスがゲームにもたらす楽しみはそれだけではありません。例えば本作では省いたダイスによるキャラメイクなどは当然違った意味がありますが、それはまた機会があればあらためて。

とにかく、闇雲に何度もダイスを振るのではなく、そこのところに注目して遊んでいただければ、この手のゲームを未体験だった人にも面白さが伝わるのではないかなーと思います。

いや、やっぱり俺には無理、レベル上げて物理で確実に殴りたいと言う人には、弊サークル作の『ドラゴンと黒竜の巫女』などがおすすめですよ!

というわけで、次回作もダイスを振る方向で作りたいなーと思っております。具体的には次回以降に……ネタがたまっていればですけど。


おまけの絵。コンピュータでダイスを振る欠点は握りしめたダイスに息を吹きかけられないところですかね。連れの美女にふっと息を吹きかけてもらったりしたいですね。

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