「私のために、苦しんで」制作後記&ちょこっとだけ二作目のお話
はじめまして。
『きつね百貨店』の中の人、折紙ななこです。
一作目のリリースから、早くも1ヶ月ほど経ちまして、今さらですがCi-enを立ち上げてみました。
折紙の備忘録も兼ねて、書きたいことを書きたいように書く場所にしようと思うので、基本的にはどなたでもご覧いただけるような記事を投稿してまいる所存です。
どうぞよろしくお願いいたします。
さて、おかげさまで「私のために、苦しんで」のリリースを無事に迎えることができ、思っていた以上にたくさんの反響をいただけて、大変ありがたい限りです。
制作中は「これがおもしろいのは私だけかもしれない…」と不安でいっぱいでしたので、レビューやご感想、あたたかい評価も多くいただきまして、感無量です。
ひとえに、演者様、音響制作様、イラストレーター様、デザイナー様、制作にご協力くださったすべてのみなさまのおかげに他なりません。
素敵なご縁をいただけて、私は本当に幸せ者だなあと嚙み締めております。
本作については、中の人のXにて、(公式設定じゃない妄想も含め)ちょこちょこお話ししているんですが、制作後記的に文章にまとめてみたくなったので、こちらでトラック毎にこういうことを考えながら書きましたよ、というお話をしていきたいと思います。
意図や背景を明かすのってちょっと野暮かな、とは思うんですが、執筆したのが半年以上前で忘れてしまったことも多く、かえってちょうどいい塩梅で余白を残せるかも!ということで書いてみたいと思います。
構想について
そもそも折紙はシナリオはおろか、小説などもまったく書いたことがなく、実はこれがはじめての創作活動で、わたくるは純粋な私の処女作です。
シチュボ自体も、はじめて聴いたのがちょうど1年ほど前でして、シチュボを作ってみよう、と思い立ったのも本当に突然、たしか昨年の9月か10月あたりのことでした。
「こういう話を書いてみたい」と洗い出したものの中のひとつが本作で、同時に何本か書き進めてみたところ、いちばん筆の進みがよく、また自分が看板を構えるサークルの一作目におくならば最もコンセプチュアルかな、ということで、本作の制作を開始しました。
可哀想な男が好きなんです。
どんな可哀想な男を書こうか、と考えた時に、「好きな相手にやりたくもない蛮行を働かざるを得ない」という大変おいしそうなシチュエーションを思いついてしまい、そこを軸にストーリーやキャラクターを肉付けしていきました。
当初の構想段階では、赤城がヤンデレな属性で、ふたりで堕ちていくバッドエンド的な展開も考えたんですが、右肩下がりに堕ちていくだけだと(少なくとも今の自分の技量では)話に盛り上がりが生まれなくてあんまり滾らないなーというのと、あまりにも救いがないつらいだけの話になってしまうのが嫌で、ハッピーエンドにしたくなりました。
(あとは、ヤンデレよりも、いわゆる「普通の人」が巻き込まれる方が可哀想だな、という下心もあり)
そうすると、男側に、どん底まで落ちぶれてしまったヒロインを引き上げられるだけの度量が必要だとなり、そんな経緯で赤城拓己という男が誕生しました。
とにかくヒロインを一途に愛するいい人。
ただしかし、精神的な健康度はある程度高いので、自己犠牲に徹するわけではなく、自らの意志をもってヒロインに尽くし続ける、というスタンスを維持させたくて、本当はもっといろんな場面でヒロインにごめんごめんと言わせていたのですが、これでも結構削った記憶があります。
どちらかというとヒロイン側の心情表現(を受けた赤城のリアクションをどう描くか)のほうが難しくて、私が想定する心情変化と、リスナー様の心情変化に極力乖離が生まれないように…と頭を悩ませました。
ヒロインに自我をどれくらい持たせるかってすごく難しいなあと、今回勉強になりました。
これはよく言われる話でもありますが、人間関係って自分を映す鏡だと思っていて、シチュボのキャラクターもまた、ヒロインという鏡がないとキャラクターにはなり得ないと思っているんですが、あまりにもヒロインの自我が強く出すぎると聞き手は置いてけぼりになって自慰行為をただ見せつけられるだけみたいになるので、本作もそのバランスがとれていただろうか…といまだに心配。
本作のテーマは「罪悪感」ですが、これは赤城のみならず、結局ヒロインも同じものを赤城に対して背負うことになっていた。だから、ヒロインのやることはかなり手厳しいのですが、絶対にヒロイン(リスナー様)を「悪人」にはしたくありませんでした。
自分ではコントロールの及ばない、どうしようもないことばかりがふりかかってきたときって、その苦しみから逃れたくて、全部自分のせいにしたくなったり、誰かのせいにしたくなったりすることってあると思うんです。
もちろん、だからといってやっていいということにはならないこともあるわけですが、赤城にとってはヒロインから受ける仕打ちは罪滅ぼしになっていたし、ヒロインにとっては生きる術としてやむを得ない自傷行為のような日々になっていたし、結果としてwin‐winになっていた。
この構図を維持するのに心を砕きました。
赤城ってシチュボのキャラクターにしてはほとんど特徴がないというか、本当にごく普通の人なので、正直あんまり引きがないなあと思っていたんですが、「好き」と言っていただけることが想像以上に多くて驚きました。
たくさんの方に愛していただいてよかったね、赤城。
トラックごとに
プロローグ「契約」
緊張感のあるシーンですが、ずっと会うことを拒絶されていたヒロインから連絡があって、ほのかな期待も胸に馳せ参じた赤城。
このときの心境はトラック6で語られるわけですが、まさかプロポーズされることになるとは思っていなかったでしょう。
「結婚って、幸せになるためにするものなのに」は、こういうことを普通に言えちゃう赤城の純粋さというか、本当にごく当たり前の幸せを手放しに信じているいい人、という性格を表したくて入れたセリフです。
トラック1「夕餉」
本編で描いたのは、お父さんの病状が悪化したことを皮切りにふたりのいちばんどん底の時期なんですが、3年間のうちは浮きつ沈みつ、比較的穏やかな時期もありました。
(ヒロインが忘年会に行くくだり、こちらはそのあとにくる、赤城が飲み会を全部断ってまでヒロインに尽くしているんだという話の前振りでもあるんですが、ヒロインも浮きつ沈みつしているんだと表したくて入れました)
なので、日常場面ではそこまでピリピリしすぎているわけでもなく、お互いにある程度距離の取り方がわかってきている。
しかしながら、鍋の味を褒めてくれる赤城に、わざわざ「鍋のもとを使っただけ」とちくりと刺すようなことを言うヒロイン。そのへんはわきまえたうえで、「君が作ると、なんでも格別においしくなる」と屈さない赤城。
といった具合に、お互い牽制し合っている雰囲気と、赤城の懐の大きさがセリフの端々から伝わるようにと思って書きました。
「赤坂の店の水羊羹」はモデルのお品があります。
実際には期間限定のお品物なので、赤城は手に入れることが叶わず、何かほかのお菓子を適当に見繕って買って帰ったんでしょうねえ…
トラック2「慰撫」
赤城による徹底的な奉仕。
赤城は贖罪のためのみならず、ヒロインを愛しているからこそこの関係が続いている、ということをお伝えするためのトラックです。
演者様のお芝居ありきというのは言わずもがな、なんですが、ラストの「好き」のセリフがよかったと言っていただけることが多くてうれしかったです。
意図としては文字通り、ヒロインへの気持ちをまっすぐ言葉にしているわけですが、赤城としては、「これでいいんだ、大丈夫なんだ」と自分に言い聞かせるような、そんな不安の表れからこぼした一言でもあります。
ヒロインが素直に自分に体を預けて、快感に身をゆだねてくれる姿を見ることでちょっと安心するけど、根本的な不安は払拭しきれない。
収録時、このへんから本当にかわいそうになってきちゃって、「私はなんてかわいそうな話を書いたんだ」とやっと気づきました。
ちなみに、本作では淫語を用いませんでしたが、これは赤城の性癖的にそういうタイプではないかなーと思ったからそうしたのであって、サークルの方針というわけではありません。
もし清楚系だと思われた方がいらしたらすみません。今後の作品では、淫語を使うものも制作予定です。
トラック3「動揺」
3年前の出来事について真相が明かされるトラック。トラック4の前振りです。
説明口調になりすぎないように、でも状況を説明させないといけなくて、ここはかなり推敲しました。
赤城が誠実であればあるほど、ヒロインの罪悪感も強くなる。
この時点で、ヒロインも赤城にだいぶ惹かれはじめてきていて、でもお父さんをあんな目に遭わせた男と幸せになっていいんだろうか、いやそんなことは許されない、と逡巡しており、いっそ赤城が嫌ってくれたらどんなに楽になれるだろうかということも考えてトラック4の展開に持ち込んだ、という想定で書きました。
トラック4「贖罪」
本作のサビ。ここが書きたくて制作を始めたので、折紙的には大変満足しております。
執筆中はそこまで深く考えず、お口でゴムつけるってえっちでいいな、くらいのテンションでフェラのくだりを入れたんですが、この局面での中出しって”加害させる”意味が強くなるので、そのあとの首絞めのインパクトが薄れちゃったかもと思うと、やっぱりゴムはつけさせてよかったなと振り返り。
赤城がやたらとキスや愛撫をしようとするのも、気持ちよくしようとするのも、不安の表れから必死に「愛のあるセックス」にしようという試みです。
でもヒロインとしては、ここで赤城の愛を受け取るわけにはいかない。
だから二回戦目の首絞めに展開していくわけですね。
首絞め中、ヒロインが笑って見せて、「どうして、笑ってるの…?」と赤城が慄くくだりを入れようとしていたんですが、そこまでいくともう取り返しがつかないくらい過酷になっちゃうかなというのと、ヒロインが性悪女っぽくなりすぎてリスナー様の気持ちが離れちゃう可能性が高いかもと思って削りました。
最後の「ごめん」には
・ひどいことをしてしまってごめん
・こんなことをさせてしまってごめん
・気持ちよくなってしまってごめん
などの栄養素が詰まっています。
トラック5「動揺」
トラック4から1か月後。
赤城とヒロインをつなぎとめていたもの「罪悪感」が揺らぎ始めます。
お父さんの余命が間もないことがわかり、心理的な余裕がまったくなくなったことで、トラック4であんなことがあったのに、それでも変わらず尽くし続ける赤城に対する罪悪感に耐え切れなくなり始めたヒロイン。
罪悪感をよりどころにした関係だったわけですから、これが揺らぐとふたりが夫婦でいる意味もなくなってしまう。
というところで、赤城としてはこれから何を糧にすればヒロインをつなぎとめられるだろうかと焦りもあったかもしれません。
赤城がヤンデレだったら、トラック4と同じようなヒロインの自傷行為に徹底的に付き合う選択をしてメリバ、という展開になっていたでしょう。
それはそれで味わい深いんですが、本作の赤城は、ヒロインのことも、ヒロインを選んだ自分のことも信じたいという男なので、ひたすらに優しく支え続け、ヒロインの変容を待つことしかできない、もどかしい葛藤を抱えることになるわけです。
余談ですが、ベーカリーじゃなくて「パン屋さん」、「なんかオシャレな感じ」っていうこの、モテようとして女子に迎合しよう、みたいなのが感じられないワードセンスが赤城っぽくていいなあって思ってます。
「バゲット」は、たぶんヒロインと結婚してから知った語彙です。かわいい。
トラック6「告白」
お父さんの手紙を読んで、「最期は呼吸するだけでも苦しそうだったのに」とこぼすセリフは、実は赤城がお父さんに会っていたということを示唆するために入れました。
お父さんは本作におけるキーパーソンであり、お父さんの後ろ盾があったからこそ、赤城は最後までヒロインに尽くし続けることができました。
いくら器の大きい男とは言え、あの状況をたったひとりで抱え込むのはとてもじゃないけどしんどすぎるので。
ヒロインが出て行ったあと、赤城がヒロインを探しだして会いに行く展開なども考えたんですが、赤城の性格からして身動きがとれなくなり、ラストチャンスとして命日の墓前に足を運ぶ、としたほうが自然なような気がして、本編の展開を採用しました。
ここでやっと赤城のターンが回ってきて、秘めていた想いを語るわけですが…
赤城がヒロインのことを好きになったきっかけは、ごちゃごちゃ考えずに「一目ぼれ」としました。
ここまでの展開がかなり理性的で複雑だったものですから、ここはもう理屈抜きのほうが逆に筋が通るというか。
好きになっちゃったからしょうがない。惚れた弱みというやつですね。
人間関係において、距離を置いたり、時間の経過を待つことでしか解決できない問題というのは往々にしてあるわけですが、「償いの機会を与えてもらっているみたいで」っていうのも、1年離れて過ごしたからこそ言えることなんじゃないかと思うし、ヒロインサイドも受け止められなかったと思うんです。
「君は幸せになっていいんだ」は、絶対に入れたくて入れたセリフです。手放しに言われるだけだと説得力がないので、ここでもやっぱりお父さんの存在が後押しする形で、結局ふたりを結びつけることになりました。
トラック7「初夜」
トラック4と対になる絡み。
命がけのセックスってエロいですよね。
本作、全体に構成に悩むことはあれど赤城のセリフに困ることはさほどなく、彼に話したいように話させたものをそのまま書いたという感じなんですが、このトラックのセリフは特にすらすらと書けました。
男が「抱いて」って言うのが好きで。ここでやっとふたりの関係が対等になりました。
「もし他の男に抱かれてたら~」のセリフに代表するように、実は赤城は結構独占欲の強い男なんじゃないかと、完成してから思いました。
トラック2での「こうするのが好きでしょ、知ってるよ」という趣旨のセリフも、そういう意図で書いたつもりではなかったんですが、今にして思うと独占欲の表れだったりするのかな、と。
そんなこんなでハッピーエンドです。
私自身は泣ける話として書いたつもりはなかったというか、それこそ可哀想な男を愛でることを主眼として書いたので、「泣いた」というご感想を多くいただいたのが実は意外でした。
でも、自分の書いたものにそこまで没入していただけたということと、自分のクリエイティビティを信じていいのかな、と背中を押していただいたように感じられて、すごくうれしかったです…!
特典トラック「台所」
ふたりが夫婦として、人間として、ちゃんと前に進み始めたところまで描きたかったのと、お手に取ってくださったみなさまへの感謝の気持ちとしておつくりしたトラックです。
自分が作るものとしてR-18作品を出すからには実用性もあってほしいぜ、と思っていて、本編は内容が内容だけにスケベ要素が弱いかも…と及び腰になり、特典トラックはエロさに重きを置いて書きました。
シチュエーション自体は、新婚の雰囲気なら台所で立ちバックっしょ!とごく安直な発想です。
赤城は避妊をしないという選択に伴う結果やその責任を軽んじるような男では絶対にないので、「子ども」のくだりを入れました。
あとは、子どもを持つという選択についても考え始められるくらい、余裕が出てきたということですね。
まとめ
ということで、たぶん語ろうと思えば無限にいろいろ話せるんですが、こんなところで。
その他、中の人のXでmondに寄せていただいたものにお答えする形でいろいろお話ししているので、もしご興味おありの方は覗いてみてくださいね。
決して安いお買い物ではありませんから、お手に取ってくださったばかりではなく、大切なお時間を割いてご感想やレビュー、評価などを寄せてくださった皆様のご厚意は本当に尊いものだと思っており、心から感謝しております。
本作のご感想と併せて、シチュボにストーリー性の高さを求める方からご期待の声を寄せていただくことも多く、大変ありがたく思っております。
折紙は人間関係オタクなので、どういういきさつからセックスするに至ったのかとか、そのセックスにどんな意味合いがあるのかとか、セックスを通じて関係性にどんな変化がうまれたのかとか、そういうのが見える作品が好きです。
なので、自分が手掛けるとなると、とにかくまずはお話としておもしろいかどうかを最重要事項として考えています。
一方、ただのスケベな人間でもあるので、エロさも抜かりなく極めていきたい所存です。
自分のクリエイティビティの発露として本を書いているので、性癖に素直に従いながら、続けられる限りはマイペースに活動していけたらいいなあと、そんな気持ちでおります。
今後制作する予定の作品は、必ずしもわたくると同じラインの作品ばかりではありませんが、長い目で見守っていただきながら、またご自身に刺さりそうな作品がリリースされた暁には、気にかけていただけるととてもうれしいです。
どうかご無理のない範囲で、今後も応援くださいますと幸いです!
2作目のこと
さて、先日サークルアカウントのほうでも公開しましたが、あらすじはこんな感じ。
絵に描いたようなブラック企業に勤めるあなたは、過酷な労働の日々に疲れ果て、いよいよ転職を検討することに。
手始めに資格の勉強でも始めてみようと参考書を求めて立ち寄った書店で、同じ本を取ろうとした宮前 小太郎(みやまえ こたろう)と偶然手が触れ合う。
宮前は新進気鋭のイケメン若手経営者であり、言い寄る女性は後を絶たないが、『初めては運命の相手との両想いいちゃラブエッチがいい』という信念のもと、貞操を守り続けてきたプロ童貞であった。
少女マンガのテンプレ的出会いからあなたを運命の女性だと直感した宮前は、あくる日からあなたへ猛アプローチを仕掛けるが、それはほとんどストーカーのやり口と紙一重のものであった。
果たして宮前は、あなたのストーカーか、それとも運命の相手か…⁉
わたくるから打って変わって(打って変わりすぎ)、ラブコメです。
スケジュールの都合で手持無沙汰になるタイミングがあり、ふとコメディを書いてみたいな、と思い立ちまして。
「ポジティブで朗々としゃべるタイプのストーカーがいたらおもろいな」という気軽な発想で書き始めてみたところ、信じられないくらいあっという間に書きあがってしまい、またこの宮前という男が折紙的にぶっ刺さりのメロ男になったので、これは絶対に今年中に音声にしたい!という衝動のまま、2作目として制作することにしました。
宮前はあんまりいないタイプの童貞キャラかなーと思います。たぶん。
詳しくはまた予告を出してからお話ししようと思っていますが、変だけどいいヤツです。メガネかけてます。
完全にコメディが主軸なので、絡みパートはわたくるより少なめではありますが、ゆえに気軽に音声を聞きたいときにはぜひ、と思います。
気軽にと言いつつ、本編1時間30分くらいになりそうなんですが。
自分の笑いのセンスが試されると思うとドキドキしていますが、ちょっとでもクスっとしていただけたらうれしいです。
今回も累計200DL達成記念トラックのご用意があり、こちらはわたくると同様、エロいのが書きたいだけで書きました。
9月をめどに、早ければ8月中のリリースも叶うかも、くらいのスケジュールで制作を進めております。
楽しみにお待ちいただけると幸いです!