S&シリーズ世界観設定その２

種族

　この世界には『人（ヒト）』というカテゴリの中にも多種多様な種族が存在します。
　我々の世界の『人』の定義とは違い、『人』と呼ばれるのはエルフに似通った身体で意思疎通できる個体のことです。半身が魚のマーメイドやラミアなんかも『人』とされます。
　意思を保持して魔法で喋りかけてくる魂なんかも人と呼んでもいいのですが、その辺りはそれ次第ですね。意思をもった機械は人なのか？というテーマに近くなってきてしまうので。
　まあ大体『人』と言えばエルフ的なのを想像するのが普通です。

　ちなみに現在人口が最も多いとされているのはハーフエルフ、次いで獣人とされていますが、厳密には違います。ハーフエルフは混じった血によって変化するためです。
　あえてこちらの分類学で表すと、ホミットとエルフの混血ハーフエルフは動物界脊索動物門哺乳綱ヒト目エルフ科ハーフエルフ属ホミットエルフとなります。

　獣人も猫獣人だったり犬獣人だったり色々いるので、細分化すると最も多い人種は純エルフでしょう。

　種族についてはまだまだ語ることがあります。ハイ～～とかエンシェント～～とかゾンビとかディヴァインとか。
　ですが長くなりすぎるのでまた別の機会に掘り下げます。

生殖

　この世界の人たちは我々に比べて長命です。不老不死の種族も珍しくありませんし、そうなる手段も数多くあります。夢のマイホームを見送って先に不老不死になっとくかって人もいるくらいです。
　そんな長命の世界では生殖は重視されません。急いで子を成す必要がないためです。

　そういう事情を措いて、実際にセックスしたら子供はできるのか？
　『人間やエルフ・獣人などの遺伝能力が強い種族×完全な人型』であればできます。
　完全な人型であるということは一部の例外を除いてエルフの身体構造になっているということです。
　人間がドラゴンを孕ませるのは（性癖的にも）無理です。

　完全な人型同士であっても遺伝能力が低い異種族では子供ができません。ホミット×スプリガンなどでは生殖行為を行ったとしても、生物として進化するでもしない限りは不可能です。
　ただし、ホミット×エルフから生まれたハーフエルフとスプリガンなら子供ができます。エルフの特色は出ますが、ホミットとスプリガンの特色が出るかは子供次第です。

　本来生殖を必要としない種同士では子供ができません。デーモンやサラマンダーなど特殊な生まれ方をする種はこれに該当します。

　というか、実はほとんどの種が生殖を必要としていません。なので本来はセックスで子を成す種の方が珍しいのですが、エルフと獣人の人口が多いため性行為の知識はそれなりに浸透しています。