ヴァージニアス 2020/02/27 18:00

DLsiteさんの星や冠の移動について

 DLsiteさんの販売ページに変更がありました。

 評価欄が右に移動しましたね。

 作品紹介以外を書くのもなんだかなあと思いましたが、気になったユーザーも多いだろうし私の考えを書いちゃいます。
 ビルドの記事はあと画像用意するだけだから待っててね☆

はじめに

 まず、この変更について私は賛成しています。
 前作は金~銅の冠と高評価も頂いておりますので拙作の評価が目立たなくなるのが理由ではありません。

 その理由は、DLsiteさんが潜在的な売り上げの掘り起こしを図ったと受け取ったためです。

 これだけじゃピンと来ないですよね。説明していきます。

変更の本質

 人間は面として情報を提示されたとき左上からZの順で目を動かします。なので左上には最も心を捉えるポイントが置かれるべきなのです。
 密林さんもそうですが、今までのDLsiteさんはここに☆と冠置いていましたよね。つまりは『評価で心を捉えよう』と考えていた。
 そして今それを変えた。つまり、ユーザーに向けてプッシュする部分が変わったわけです。

時代は流れる

 昔は作品数もユーザー数も多くはありませんでした。
 DLsite自体探さなければ辿り着けない売り場であり、その中からさらに自分の求めるジャンルへと潜って購入するわけです。集まるのは当然その分野を愛するものたちで、彼らの知識や嗜好が作品を評価する。だからこそ評価は適正であり、意味が生まれていました。

 では現在はどうか?

 技術と市場の発達により作品数も増え、ユーザーも爆増しました。
 市場には乱造品のような作品も投下され、そこまで関心がなくても割引されていたりポイントがもったいなかったりで雑に購入するユーザーも多くなりました。
 あえて悪く聞こえるように書きましたが、実際は良いこともあります。
 市場・ユーザー層の拡大により、サークルはファンや売り上げが増えて嬉しいし、本気の作品より質が悪いとはいえ性癖に刺さるものが多く出されればユーザーも嬉しいでしょう。ふたレ○プ百合ハーレムが少ないのは気に掛かりますが、私の作品が売れれば真似されてたくさん出るはずです。売れろ。

ユーザー層の変化

 問題となるのはユーザー層の変化です。

 作品が増えたことで良いものを探そうとする人が少なくなりました
 誰かが目の前に置いてくれないと手に取らない人、人気ならとりあえず触ってみるという人、特定のシステムや属性があれば指が勝手に購入している人、様々な人が出てきたためです。
 『好きなものを探し、同じく好きな人と楽しむ』界隈ではなくなったのです。

評価欄に潜む魔物

 ところで私、このサークル以外にもサークルを持っていたり別サークルの方とお話していたりするんですよ。
 で、よく聞くのが販売開始からすぐに評価がつき始めるという現象です。CG集や漫画だけではなく長編ゲームでも同じ。ということはクリアする前に評価をつけている人が少なからずいるのです。

 体験版やって間違いないと思った人が☆5をつけたり、ポイント欲しいからサークルに迷惑かからないよう☆5つける人もいるでしょう。これは推奨します。私の作品にもそうしてください。世界で唯一のゲームなのでこれ以上はありませんよ。

 問題となるのはね、☆1つける人もいるってことなんですよね。
 動作環境が合わなくて☆1も評価を下げたくて☆1もあるでしょう。人生いろいろ、人間いろいろです。世の中には「素晴らしい作品で次回作も楽しみなので叱咤激励の意味を込めて最低評価」とか言う人もいます。(正確には覚えていませんがPS3のソフトのレビューで実際にありました)

 この☆1評価っていうのは、プロモーション(広報活動)している作品には効かないんです。先に話した通りクリア前に☆5つける人が多いですから、4.6くらいまではいけても星を減らすのは難しいのでしょう。
 ダメージを受けるのはプロモーションしていない、つまり初回販売数が少ない作品です。評価の母数が少ないからひとつの影響力が強くなる。☆1喰らうと評価が☆4以下になるわけですよ。内容がどんなに良くてもね。

 すると☆4だから買わないという人が出てきます。
 体験版時点で自分史に残る名作足り得たとしても、スクロールして情報を集めたりすらしない。値段どころかパッケージすら見ない人もいる。
 信じられないでしょう? でもホント多いんよ。市場が大きい分野はどこもそうだから。
 しかも悪いことに、市場の拡充に従ってこの層は膨れ上がっていくんですよ。詐欺が無くならないわけですね。

 つまり現在はプロモーションしないとなかなかに売れ辛い……どころか評価さえも落ちてしまう市場なわけです。

DLsiteさんが選んだもの

 クリエイターやユーザー目線でもっと評価されるべき作品というのは、商売として見れば潜在的な売り上げがある作品なのです。

 DLsiteさんは現状よりこの潜在的な売り上げを掘り起こしたほうが儲かると考えて評価欄を動かしたのではないか、というのが私の見解です。
 聞こえ良くするなら他人の評価より作品を見せる方針にしたわけですね。

 初めのほうで言ったように、人は左上から見ます。

「まずはパッケージを見て、それから評価を見て考えてね」ということです。

 もっとわかりやすく言いましょう。

 潜在的な売り上げの掘り起こし=売れない名作のプッシュ

 ということです。

 私の考えが正しければ様子を見つつさらに手が加えられていくでしょう。まとめやトークの欄が一段下げられるんじゃないかな?

終わりに

 実際はどうかわかりません。私の考えが間違っている可能性も全然あります。
 もしかしたら会社のお偉いさんが急に仕事したくなって「この星こっちに移せ。理由だと? 私に刃向かうのか?」と言っただけかもしれません。

 真偽はともかくね、私は潜在的な売り上げの掘り起こしと受け取り、埋もれてしまう作品がもっと売れると良いなと感じたので賛成しているわけです。
 だってさ、欲しい人に渡らないのって悲しいじゃん。ユーザーもクリエイターもさ。

 ま、ぶっちゃけさせてもらえば、こんな改造よりジャンルに百合ハーレムまたは百合園を加えるほうが先決だろと言いたいですけどね。理由だと? 私に刃向かうのか?

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