ヴァージニアス 2020/11/15 18:00

S&シリーズ世界観設定その3

 今回は軍事力について書きます。

世界の軍事力

 ほのぼのとした町が多いこの世界ですが、軍事力をもたない国はほとんどありません。
 軍事力をもつということは自衛の必要があるということです。この世界には多くの危険があり、獣やドラゴン・野盗などから民を守らなければなりません。

 侵略行為をする国がいても自衛手段は必要です。目的はお金だったり土地だったり技術だったり思想だったり……はたまた征服それこそが目的だったりします。一国が侵略を始めれば周囲全てが対抗力を持たなければなりません。

 そのため各国は騎士団・兵団・レンジャーなんかを統率していたり、兵器を保有していたり、突出した能力の個人がいたりと軍事力をもちます。ヴァーデンリッテではヘイリステン、ホームダンジョンではステライツやガトナズが大きな軍事力を有しています。

強国の要、魔法鉄

 魔法鉄とは魔力を蓄える金属ワーワルトから作られるインゴットです。
 これを用いた装備は物理にも魔法にも強く、非常に強力です。そして何より重要なのは量産のしやすさ。腕の良い鍛冶屋であればクラフトできます。これ以上のインゴットや装備となると伝説級の鍛冶屋でもなければ手も足も出ません。

 これを使って軍隊を作る国は多く、史上最大の帝国ドラグログですら下級兵に装備させていました。「ワーワルトが帝国を作る」とまで言われてしまう代物です。

 シリーズ既プレイであれば想像できるでしょうか? 木で作った弓と草から作った布を着た状況で魔法鉄フル装備の兵士に襲われたらどうなるか。
 状態異常で撃退する? いやうん……まあそれもアリなんだけどね? 一般人はそんな具体的な対策なんて出来ませんので……。現実で例えるなら銃器に対して槍や弓で対抗するようなものなのです。

(メタ的な観点だと、魔法鉄が出てきたらストーリーも中盤に入った証拠です。魔法鉄装備は通常購入できる中で最も強力なシリーズであり、表ストーリーだけ楽しみたいプレイヤーへの最後の救済措置でもあります)

個人の武力

 ただし現実と大きく異なるところがあります。それは、圧倒的な力を持った個人がいるということ。

 この世界には神と呼ばれる者がいたり、一振りで大地を変形させてしまう常軌を逸した強者がいたり、世界を支配せんとする魔王がいたりします。
 こういった個人に対しては、魔法鉄フル装備の1億人が束になっても勝てないことは往々にしてあります。もはや国家間の小競り合いに意味がなくなったり団結する必要が出てきたりと、まさに災害が起こったような対応になるでしょう。

 最も身近な例ではシロちゃんです。レベル60くらいになった彼女に、貧弱一般人では到底太刀打ちできません。1億人に襲い掛かられたとしてもタイラントとって放置しているだけで稼ぎに使われる末路しか見えません。

 こういった個人は抑止力になったり逆に争いを起こしたりと様々ですが、社会および歴史に少なくない影響を与えます。


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