フェアリーメイト: 画質を維持しつつ軽くする
今日は軽量化と画質設定についてです。
快適にプレイしていただくために、どんな工夫をしているのか、紹介させていただきます。
予想外の重さ
ヒロイン一人の恋愛ADVなので、RPGやアクションゲームに比べれば処理は軽いだろう。
開発初期はそう考えていました。しかし、3Dゲームって知らないうちにどんどん重くなるんですよね……。
- 複数のカメラが同じ場面を重複して描画
- 無駄にポリゴン数の多い小物
- 想像以上に重かった画面エフェクト
しまいには開発機(ゲーミングPC)でも60FPSが出ない状態に...
最適化
これはマズイということで、数ヶ月かけて最適化に取り組みました。
上記の問題もそうですが、ヒロインの描写も調整しています。
本作のウリは、ヒロインのパキッとした陰影だと思っています。巨乳の下に影ができるのっていいですよね……。しかも胸の揺れに合わせて影もしなやかに動く!
ところが、影の描写はかなり重いのです。
さらにヒロインは20cmの妖精さん。画面いっぱいに拡大しても不自然にならないように、影の精度をミリ単位で計算する必要があります。でも単純に影の精度を上げると、部屋の家具まで全部細かい影が付いて激重になります。
そこで遠景の陰影を事前に焼き込んだり(ライトベイク)、距離ごとに影の精度を変え、画質を維持しつつ軽量化しています(カスケードシャドウマップ)。
またヒロインの部位ごとに影を落とすかどうかも細かく設定しています。例えばヒロインのカバンや、ニーソックスは影を作らない設定にしています。
カバンのヒモは胴体をぐるりと囲んでおり、かなりの計算量になります。しかしヒモは皮膚に密着しているので、影を落としても代わり映えしません。
ニーソックスは脚の皮膚を暗くしているはずですが、そもそもニーソックスをはいているので影が脚にできても見えません。しかし計算量だけ食います。床に落とすシルエットなら、ニーソックスではなくヒロインの胴体を計算元に使ったほうが効率的です。
軽量化オプション(画質設定)
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