4月第1週
怖い話といえば、漫画のようなコンテンツ産業のビジネスマンが、意外にもマーケティング理論を知らないというケースが驚くほど多い。
令和の時代にもなれば、クリエイター側ですらマーケティング理論をしっかり勉強している人も少なくないのに。
クリエイティブ系に関わるビジネスマンは、典型的なホワイトカラー。
にもかかわらず、自分がホワイトカラーとしての基準で能力を評価されるという事実に無自覚な人も多い。
その姿を見ると、正直、恐ろしくすらある。というか、ある意味ではちょっと気の毒でもある。
とはいえ、頭が悪くなければ、マーケティング理論なんてわざわざ勉強しなくても、日々世界を観察していれば自然と身につく。
そして、中には何も考えなくても結果を出せる天才型の人もいる。
でも、残念ながらそのどちらでもない人が大半だ。
で、そういう人たちが結局何をやりがちかといえば、、先週のブログにも書いた「ジャンプごっこ」。
さらに痛いパターンになると、「商業誌ごっこ」なんてのもある。
かつての商業誌は、昭和のテレビ業界と同じように、寡占構造のもとに成り立っていた。
全国にある限られた本棚に本を置ける出版社はごく一部で、特に漫画誌なんかは十数社。その中でも上位4社くらいが、売り場のほとんどを独占していた。
だからこそ、「商業誌」という名前には特別な力があった。
実際、今でも本屋は存在しているし、紙媒体でビジネスができているところは、それなりにブランドイメージが強い。
でも、ネット系はそもそも「商業誌」じゃない。
デジタルで「誌」を発行している例なんて、聞いたことがない。
そして「商業誌」という言葉自体が、もろに昭和のビジネスモデル。
紙媒体ではない立場の人がこの言葉を使ってしまうと、今のような競争の激しい時代では、かなり厳しいことになると思う。
実際、結果が出ずに疲弊しているビジネスマンが多かったのは、そのせいだろう。
せめて、AIにマーケティング理論を聞きまくるくらいのことは、やったほうがいいんじゃないだろうか。
ちなみに、最近はブログの記事も校正させていたりする。これで少なくとも誤字は防げる。