レイモニャ 2022/12/05 00:00

ゲーム制作は新参者に厳しいのか

『ゲーム制作にかかわる人が自由な記事を作る Advent Calendar 2022』11/5の記事です。
https://adventar.org/calendars/8046

とある漫画家が「昔フリーゲームを作ったけど新規参入者に厳しいので作らなくなった」ということ言っていた。環境が悪かったというか理解のある人たちに恵まれなかったのだろうと思うが。わからなくもない。

昔、ゲーム作者のオフ会に何度か参加して、忘れられないことがふたつある。

おまえら本当に厳しいな

初めてゲームを作った人がおそるおそる開発中のものを見せてくれたのだが、みんな反応が驚くほど厳しかった。自分はまず処女作としてはゲームの体裁がちゃんとしていると思ったし、細かな部分は改善していけばいいのだから根幹の部分こそが重要である。しかし既に言われまくってへこんでいる様子だったので、私の言葉も世辞と捉えられて届かなかったのではないかという気がした。

その作者さんのその後はわからない。残念ながら自分はそのオフ会以降、接点を持てなかった。その人らしき作品をインターネットで見かけたこともなかった。

温厚な作者っぽく振る舞ってる人たちも、本音では他人のゲームに厳しいんだろうなと、勝手ながら思っている。特に成功してる人たちほど成功バイアスで語りたがるので新参者に厳しい印象があるが、どうか。

承認欲求のない人も実在する

別のオフ会では、なんだかすごそうだけどあまり語らない人を見つけたのでちょっとしつこく話しかけたら、開発中の動画を見せてくれて、そのクオリティに仰天したことがある。今ほど動画が普及していなかった時代に動画データがあるだけですごい。

公開しないんですかと聞いたら、特に公開する目的で作ってないという。そういう人もいるのかとまた驚いた。創作者なら承認欲求があって当たり前などと言われたりするが、本当に創作欲だけで承認欲の薄い人というのもいる。そういう人はあまり作品を公開しないので可視化されない。

その作者さんのその後はわからない。残念ながら自分はそのオフ会以降、接点を持てなかった。その人らしき作品をインターネットで見かけたこともなかった。

初心者が公開するとすぐ叩かれる状況でも、あまり承認欲求のない作者はひっそりと育っていたりするが、そういう人は公開する意欲も薄いので完成しても我々の目に触れる機会が来るのかは神のみぞ知る。

過去と未来

上記のオフ会の話はもう10年以上前になる。ゲーム制作の新参者はあまり育っていないのではないか、育っていても表に出て来ないのではないかという危機感がずっとあるが定かではない。厳しい状況にあっても新規創作者が絶えないのもコトを甘く見られている理由だろうと思う。ろくに感想もつかず無視されてもフリーゲームサイトには連日ゲームが登録され、多くの作者がやる気を失って消えてもまた入ってくる。我々の足元は既に死屍累々なのだ。マイナーなジャンルなどは壊滅しているが、マイナーなので見向きもされない。

まあこれはゲ制やフリゲに限った話でもないだろう。VtuberやYoutuberの人が「いくら頑張っても伸びない」「上下の格差がえげつない」なんて言ってるのを見ると、ゲーム制作はまだマシな気もしてくる。ゲーマーは「インディーゲームにも注目しろ」と言われるとけっこう反応するが、Vのファンに「にじやホロばっかりじゃなくて個人Vtuberも見ろ」と言って見るだろうか?

最後に3分ゲーの宣伝をしておきます。
https://3punge.wixsite.com/3punge
3分ゲーコンテストは新規作者でもなんらかの感想や反応はもらえるので良い場と思います。自分の作品は一見煌びやかなAIイラストを活用しつつ、中身はいつも通りの極レトロスタイル。これにはちょっとした意図もありますが、まずは楽しんで欲しい。ゲームの可能性を信じましょう。

※この記事に掲載しているイラストはNovelAIで生成しました。

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