yatsureCreate 2019/03/31 19:19

【ノベル】プレイガールー最強敬語娘とセックス部屋に捕まったー

「なんでまた私が・・・」

スタッドからのお咎めを受けたものの、浮気する事を許してもらえたアキラ。しかしながら、提出した調査報告書の内容があまりにも希薄でもう一回行ってこい、と、再調査に向かわされた。確かに、あの小屋で何やってたかって、キリトと延々とエッチしてただけである。部屋から出るときなんて疲れすぎたのとスタッドへの言い訳で頭がいっぱいになり、すっぽり調査のことなど抜けていたのだ。とはいえ、どう調査したらいいかもわからないし、うーんと悩みながらも、また誰か捕らわれてないかなーと内心ウキウキしながら、件の小屋へと向かった。

「おー、ちゃんとまだあった」

無事に小屋を見つけ、なんとなく感動したアキラは独り言を呟いた。なんともまぁ外見は普通の山小屋だが、その実中には強力な術が施されている。中にいるのが男だったら、速攻勃起させてゴム被せてイかせよう。そんなイメージトレーニングもそこそこに、アキラは勢いよく扉を開けた。中の明かりはついており、そういえば自分達が出た時は明かりをつけたままだったっけ?と思いながらも、ベッドに横たわっているだろう今回のパートナーを確認するべく、部屋の中に歩を進めた。そして、自分のアホさ加減に気がつく。ベッドの上に、誰もいない。血の気が引く。しまったと思った時にはもう遅く、扉は勢いよく閉まり、開けようと手を伸ばした瞬間、自分の体に鎖がまとわりつくのを感じ、取り返しのつかない現実を目の当たりにする。そうだ、何故この可能性を考えなかったのだろうか。あれから数日経ったから、きっとまた誰かしらが引っかかっているだろうと、無意識に答えを出してしまっていたのだ。それに、キリト曰くそれはそれは強力な術だったから、もしかしたらあの時だけの、一回こっきりの術で、今やただの山小屋なんじゃないか、という考えもチラついたのも悪かった。ごっちゃになったんだ。

「ノォー!!」

ギリギリと鎖が手足に絡み、ベッドへと拘束される。念のため力を込めて引きちぎろうと試みるも、いやはや、やはりビクともしない。終わった。もし、変な男が来たら、きっと蹂躙されるだろう。少しは優しい心を持った人が来る事を祈るばかりだが、もし"誰も来なかったら"という最悪のルートが頭によぎり、背筋が凍る。こんなところで餓死するなんて嫌だ。神様仏様、新しい出会いなんて期待した私が愚かでした。これから先、スタッドと慎ましくも仲良くイチャイチャ暮らしますので、どうかお助けください。そんな事を考えながら、とはいえできることは何もないので、一旦アキラは眠ることにした。




「・・・一人エッチしたい・・・。」

虚しい呟きが部屋に響き渡る。両手は頭の上にまとめあげられるように拘束され、足は少し開き気味に手と同様鎖で繋がれている。どうやら日が沈んだようで、外からは明かりが入ってこない。暗いと気分も暗くなるし、目は覚めてしまったので部屋の明かりはつけた。少し念じればオンオフ可能のスタンダードな明かりに今回は救われる。不思議とお腹は空かない。この部屋を作った者の目的は不明だが、拘束された者を餓死させるのは不本意なのか、エネルギーが枯渇する、と言った心配もなさそうだ。どういう原理かは、そこまで魔法を極めているわけでもない自分にはわからないが、ありがたい。便意も湧かない。ただ、性欲は湧く。全く、拘束したら触手なり機械なりで対象者を攻め立てるのがセオリーってものだろうに、何とサービスの悪いことか。と、謎の憤怒を感じていると、きぃ・・・と扉が開く気配がした。こんな時間に入ってくると言う事は、迷い人だろう。男だったら嫌だなぁ・・・。絶対生で挿れられるし、中で出すんだろうから。乱暴されたら、部屋出た瞬間殺そう。そう心に誓い、出入口へと目を向ける。

「お邪魔します。大変申し訳ないのですが、ここで一泊・・・」
「ラッキーーーーッ!!」

ビクッ。アキラの声に、思わず驚いた訪問者は扉から手を離してしまい、ガチャリと固く扉が閉められる。異変に気がついた訪問者は即座にドアノブに手をかけ直すが当然開かない。そこまではアキラの予想通りの展開だった。しかし次の瞬間、予想外のことが起こる。それは、あまりにも一瞬のことだった。

ドゴーン!!

何かと何かがぶつかったような重低音。その音圧は、非常に重いもの同士がぶつかった時のような圧力を伴ってアキラの身体を震わせた。訪問者が、扉を破壊するべく拳を叩きつけたのだ。ただ殴っただけではない。訪問者の周りの空間が捻じ曲がって見えるほどの異様な気力。かつて感じたことのないほどの威圧感がアキラを襲った。その矛先が、決して自分に向けられている訳ではない事は百も承知している筈なのに、今にも心臓が自らその役目を終えてしまいそうなほどの圧力。そういった類に異常なほど鈍感だと言われてきたアキラであったが、今回ばかりは今までのようにはいかなかった。そして、そこまで強力な力を持ってしても扉は破れず、何事もなかったようにそこに佇んでいる事に気がつき、なるほど、魔界の大将クラスでも破れない術だという事は確定情報として報告書にまとめよう、などと現実逃避に近い思考が無意識に働き始めた矢先、訪問者がこちらに振り向いた。

「・・・なんですかこの小屋は・・・。ん?何者です!?」
「ま、待って待って攻撃しないで!私もこの小屋に閉じ込められてるの!」

焦点が自分に合った瞬間、その拳の矛先がこちらに向き、慌てて身の潔白を言葉として発する。その言葉も、アキラだったから発することが出来たと言って過言はない。声が出た事そのものに、アキラ自身が驚いたくらいだったから。信じてもらえるかどうかはさておき、一旦手を止めてもらえるだろうと言う算段に全霊を掛けたのだ。ピタッ・・・と目と鼻の先で止められた拳に焦点を持ってかれる。扉からベッドまでそれなりに距離があると言うのに、訪問者はなんの迷いもなく一瞬で間合いを詰めて拳を叩き込もうとしてきたではないか。あまりにもデンジャラスが過ぎる。ここには気性の荒い者しか吸い寄せられないのだろうか。自分の拘束状況に目を通すと、すっ・・・と拳をひき、腕を組んで見下ろされる。助かった。一応信じてくれた様だ。止まっていた呼吸を再開し、深呼吸する。

「わ、私はアキラ・・・。見ての通り、この部屋に閉じ込められちゃって。」
「それは失礼しました。私はケイウスと申します。どうやらこの部屋、とんでもない術、いや、呪いにも似た魔術が施されているみたいですね。ところで・・・」

ギロリ、と、鋭い眼光を向けられ、正直もう帰りたい。肩ほどまで伸ばされた綺麗な金髪とその整った容姿、大きいおっぱい・・・正直めちゃそそられるが、なんと言うか、キリト以上に取り付く島が見当たらない雰囲気がある。気性の荒さと性格のキツさがモロに出ていて、苦手なタイプだ。性格のキツさはアソコのキツさ、などと言う世迷言が脳裏によぎったところで、彼女の口が再び開く。

「私を見た瞬間、貴女が"ラッキー"と言っていた様に聞こえましたが、それはどう言う意味でしょう?それに、こんな状況だと言うのに、部屋に閉じ込められている事への恐怖が見受けられませんね。まさかこの小屋の術者、と言う事はなさそうですが、知っている事は全部話して頂きますよ。」

よく喋る女だ、と思いながらも、やっぱり苦手だと再認識する。敵意を剥き出しにするのはわかるが、刺々しい。絶対処女だわ。処女膜から声出てるわ。お前の処女膜突き破ったろかい、と言いたいところだが、彼女の気力は半端じゃない。彼女の力は、もう別次元なように感じた。キリトと比べたいところだが、その辺りになってくるともう自分には推し量れない。ともかく、今は彼女を怒らせる事は避けるべきだ。キリトの時は自分に色々と決定権があったが、今回は何もない。それどころか、もうホント、全てを彼女が握っていると言って差し支えない。特に、彼女は洞察力もある。下手に嘘をつけば命の保証は無い、と、顔に書いてあるし。まいった。降参だ。なんでこうも運が悪い。スタッドやキリトとの出会いを運が悪かった、というわけではないが、自分も人間界では相当上位なはずで、スタッドはともかく、この小屋に関してはもっと自分より弱い者が入ってきてもよくないか、と不満に思う。が、不平不満を心の中でつぶやいていても仕方がない。

「そこの張り紙、読んだ?」
「張り紙・・・?・・・・!なるほど、脱出条件付きの拘束魔法ですか。納得です。私でも破壊できないとなれば、逆に条件は容易いものでしょう。どれ・・・。」

自分も改めて内容を確認するも、逆さで読みづらい。・・・あれ、なんか、前と違くない・・・?

"この部屋から出たければ、以下の条件を順番に達成せよ。
1、自由に動ける者Aが拘束された者Bを性的快楽で絶頂させ、拘束を解く。
2、BがAを性的快楽で絶頂させる。
3、AかB、いずれかが擬似男性器化魔法を用いた上でセックスを行い、中出しする。"

「・・・・・は?」
「・・・・・何この頭悪い注文は・・・。」

前回とは異なり、エネルギーのかけらの指定は一切ない。その代わり、プレイへの注文が細かい。特に③が馬鹿すぎる。中出しって・・・。正直、かなり楽観視していた。読む前までは、彼女ならダンジョンも楽勝だろうからさっさと封印を解いてもらって、性経験の少ない彼女に貝合わせでセックスなんて無理だろうから、擬似男性器化魔法を彼女に使ってエッチさせてあげればホイ終了、としか思っていなかったから。それがあんた、互いの絶頂て。こんなおぼこい女、イかせるのもイかせてもらうのもかなり大変だ。3はまぁ、即終わるだろうけど・・・。

「じょ、冗談じゃありませんよ!な、なんですかこれは!?せ、せ、せ・・・性行為だなんて、それも、見ず知らずの・・・女性と・・・!?」
「(セックスって単語すら恥じらう乙女かよ・・・面倒ってレベルじゃないなぁ。それにヘテロ。うーん、二重苦三重苦。)」
「・・・いやに冷静ですね?貴女、そういえば私を見た時、"ラッキー"だなんて言ってましたが・・・。」
「はぁ・・・。それ、撤回する。話せば長くなるから要点だけ話すけど、ともかくこの小屋の設立者とは全く無関係だし何も知らない。ただ私は、この部屋に来たことがあるだけ。で、前の条件は"セックスする事"だけだったから、貴女が綺麗な女性で幸運に思った、ってだけ。他意はないよ。」
「な、なんですかそれは・・・。」

彼女は何か、考え込んでいるようだ。無理もない。今の話ぶりだと自分は同性愛者で確定だし、性に対する姿勢が根本的に異なる。はぁ、憂鬱だ。帰ってスタッドとエッチしたいよー!

「ともかく・・・。あの張り紙には従うほかなさそうですね。」
「そうだね。逆にいえば、クリアすれば出られる。少なくとも、前は出られたよ。」
「・・・ひとつ疑問なのですが、貴女はなぜまたここに・・・?」
「うっ・・・。私は人間界の人間で、調査任務で再調査を命じられたから・・・って、信じる?」
「信じるかは別ですが、その仮定で話を進めないことには始まりませんね。」
「・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・。」

長い、長い沈黙が始まる。どうしよう。キリトの時は心構えとして楽だった。自分を見て"ラッキー"と口走った彼女とは、最悪身体を差し出す一択しか選択肢がなかったから。それに、タイプだったし・・・。スタッドにしたって、ドラゴンを倒すことに注力すればよかった。それが、今回はどうだ。自分が自由になるためには、まず自分が絶頂しなければならない。"何ぼさっとしてんの?早く舐めてよ"とは言えないだろう、流石に。仮にそれがうまく言ったとして、次のフェイズ。"おら、早くま◯こ出せや"って言って、出してくれるか・・・?下手したらマジで殺されそうだ。厄介なのは、パートナーを殺してしまった時のペナルティーについて明言されていないことである。キリトの時は、拘束されているとはいえ、現実として自分が彼女を殺すことは不可能だったし、身体を差し出せば殺されるルートも基本的にはなかったから考えもしなかったが、今回は違う。彼女はいつでも自分を殺せるし、殺す動機を作ることが出来る。いや、作ってしまう。処女は入れないようにしとけよ創設者〜!!

「質問、いいですか?」
「どうぞ。」
「貴女はその・・・そういう経験が?」
「まぁそこそこ・・・。そういうケイウスは?あ、私のことは呼び捨てで構わないから。」
「い、いえ・・・。私はその・・・あ、あんまり・・・。」
「(何があんまりだよ。そういうすぐバレる嘘を吐くあたりが処女なんだよなぁ・・・。)」
「な、なんです?」
「いや?経験の有無なんて、どうせ後で互いにま◯こ見せ合うことになるから速攻わかるなーって。」
「ふぇ・・・!?」
「あと、これ全然関係ない話なんだけど、嘘吐きって信用できないよね〜。」
「え、あ、あの、その・・・。」
「そうそう、セックスと言えば男のち◯こ、あれってなんか、周りがイボイボっつかトゲトゲしてて痛くない?私あれちょっと苦手。」
「そそそ、そうですね・・・!」
「それと、あの射精ってやつ、てっきり先端から出るかと思いきや、なんか中腹辺りがぱっくり開いてだらだらと漏れ出すように出てくるってのも、最初見たとき面喰らわなかった?」
「そ、そう!あ、あんなところが割れるなんて、初めて見た時は私もびっくりしました、あは、あはは・・・。」
「男って乳首がないのはなんでだろうね?」
「え!?そ、それは、やっぱり使わないからなんじゃありませんか・・・・はは・・・。」
「・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・ごめんなさい。」
「素直だね。」

男の裸も見たことない、正真正銘の乙女やないかい。耳まで真っ赤にして。なんか、ちょっと可愛いじゃん。ムラつくじゃん。彼女は近くの椅子に腰をかけ、俯き気味に顔を逸らし、押し黙ってしまった。その姿に、欲情する。すらりと伸びる細い手足から、彼女はスレンダーな体型なのだとわかる。得てして細い女の子は胸も控えめなことが多いが、ケイウスはその常識を覆した。大きい。自分も小さくはない程度には膨らんでいるが、彼女は見るからに大きい。爆乳、と言うわけではないが、豊満で、手のひらからは溢れそうだ。擬似男性器化魔法を使って、その胸で挟んでもらいたい欲求に駆られる。そう言えばスタッドもキリトもド級の貧乳だったことを思い出し、そのせいだ、と責任転嫁が始まった。胸など魔法でなんとでもなるが、貧乳の娘に巨乳化の魔法は勧めづらい。男に巨根化の魔法を進めるようなものだ。自尊心をひどく傷つける。風俗の女の子ならまだいいとして、キリトにそんな事を言ったら流石にキレられるだろうし、スタッドにお願いしたら泣かれそうだ。そう考えると、巨乳の愛人もいいかも、と思い始める。

「・・・・・・・。」
「・・・・・?・・・・っ!?」
「ハッ!?」
「・・・貴女、女性が好みなんです・・・?」
「いやー、どっちも好きなんだけどね。ただケイウスのおっぱい、なんかえっちで・・・。はぁはぁ・・・♡」
「・・・・あまり見ないでください・・・。・・・・っ!?」
「あ。」

彼女の大きな胸に想いを馳せていると、その視線に気がついた彼女はサッと胸元を手で覆い、隠されてしまった。谷間が見えていたわけではなく、衣服を盛り上げているその様子を見ていただけなのだが。しかしその光景はあまりにも新鮮で、思った以上に興奮してしまった。自分でも息が荒くなっていることがわかるが、この部屋にいる以上、隠していても始まらないだろう、なんて気を抜いたのが運の尽き。オート化された擬似男性器化魔法の発動条件に触れてしまい、ボンッ、と下着を押しのけ肉棒が身を乗り出し、スカートが盛り上がる。その光景は彼女にとって刺激が強すぎたのか、彼女はギョッとしたまま硬直してしまった。サービス精神旺盛な肉棒は、びくんっ、びくんっ、とスカートの下で脈を打ち、自身が生き物であることを強調する。

「あはは・・・。これなら、舐めやすいかな、なんて・・・。」
「な、舐める!?」
「え、あ、そこから?ケイウス、オナニーって知ってる?」
「し、し、知ってますよ!自慰行為のことですよね!?」
「聞き方を間違えた。ケイウスは、したことある?おなにー。」
「・・・・!えと、あの・・・その・・・・。」

よかった。自慰はしたことがあるらしい。自動発動の術式を組む際、しっかりとショーツも少し下がる様に組んでおいたので痛くはないが、スカートが擦れて、ちょっと気持ちいい。ケイウスの方を見ると、チラッ、チラッ、と俯きながらも視線が盛り上がるスカートの方へと行き来していて、とんだむっつりスケベであることが判明した。仕方ない、と腰を振り、肉棒にかかっているスカートをずらす。逞しく脈を打つ肉棒の全容が露わになった瞬間、彼女の表情をギョッとして、一気に顔が赤くなっていった。いい反応するじゃないか。

「なにしてんの。早く触ってよ。」
「ふぇ・・・!?さ、触る・・・!?」
「張り紙のなにを読んだのさ。早くイかせてくれない?」
「な・・・!なんですかさっきから偉そうに!ひしょ・・・男性経験があるからなんだっていうんです!?調子に乗らないで頂けますか!」
「非処女って単語を飲み込むなんて、流石じゃん。処女膜から良い声出てるよ、うん。」
「なっ・・・・!」
「それはそうとケイウスって、可愛いよね。ほら見てよこれ。ケイウスに欲情してるの、わかる?」
「・・・・!兵器である私に、欲情・・・!?」
「え?まさかその身体、機械なの?とんだむっつり耳年増系処女かと思ったら、どすけべ抱き枕だったの?・・・のわっ!?」
「はー・・・。はー・・・。言葉は・・・選んで下さい。うっかり殺してしまいそうですので・・・。」
「うん・・・マジごめん・・・。」

鋭く放たれた槍が、目と鼻の先を通過して壁に突き立てられる。非常に強力な一撃にも関わらず壁には一切傷がつかないが、自分の身体はこの壁ほど頑丈にはできていない。もう数センチ、彼女の気が変わっていたら。そんな考えが過ぎりつつも、ところでこの槍は一体どこから出したのだろうか。槍、というか、方天戟というやつか。槍の様な、斧の様な。どちらにせよ物騒な事に変わりはなく、彼女の気分次第では、いとも容易く自分の命は千切れるだろうと息を飲んだ。それは、自分が拘束されていようと自由であろうと変わりはない。彼女が自身を兵器だと名乗ったのはどういう意味なのだろうか。たまにそんな事を言う厨二病患者的戦士や魔法使いは現れるが、その延長と考えるには彼女の気力は鋭利すぎる。そんな事を口に出せば、いい加減手足の一本や二本、もっていかれるだろう。流石の自分も自分の化身も恐怖にすくみ、ガン萎えである。巨乳に惑わされ浮気心を持った事が間違いだったのだ。早く帰って愛しのスタッドに抱きつきたいものである。

「ふーっ・・・。ところで、ケイウスはここから出る気、ある?」
「なんですか突然。そんなの、当たり前じゃないですか。・・・はっ」
「で?男性器と女性器、どっちの方がやりやすいワケ?」
「え・・・。その、アキラさん・・・?なんか、怒ってらっしゃいます・・・?」
「別にー。ケイウスのペースに合わせてたら、出られるのは100年後になりそうだなって。下手そうだし。」
「そ・・・!そんな言い方ないでしょう!?わかりましたよわかりました!舐めればいいんでしょう!?」
「そーいうところなんだよねー。けどまぁいいや。ほら、どっちがいい?やっぱ肉棒?」
「・・・・女性器で。」
「・・・え?」
「そ・・・それの扱いは全然わかりませんし・・・。消してください。」
「お、おう・・・。」

意外だった。同性の性器を舐めるなんて、ヘテロが一番嫌悪感を抱く行為のはずなのに。ただ、快楽のイメージが湧きづらい、と言うのは確かにある。
ポフン。自動的に発動した擬似男性器化魔法を解除する。盛り上がっていたスカートが平らになり、ついでに下着を元に戻した。衣服をどうこうする魔法だけはスタッドに習っておいて正解だったが、あえて言えば下げたままの方が良かったかもしれない。ケイウスの方へと視線を向けると、彼女は顔を赤くし、今にも耳からピーッ!と蒸気が噴き出しそうになったまま固まっている。逆だったら秒殺できるのに、なんともまどろっこしい事この上ない。懐疑的な視線を向け、急かす様に無言の圧力をかけていると、彼女はそのたわわな胸を膨らまし、深く息を吐き出した。どうやら覚悟を決めた様だ。

「で・・・では、いきます、よ・・・。」
「はいはい、ちゃっちゃと・・・んむっ!?!?!?!」
「んっ・・・んむっ・・・!」
「んむーっ・・・!むー・・・んんっ・・・!」

やれやれと瞼を閉じた隙を突かれ、一瞬何が起こったのか理解できなかった。のそりと椅子から腰を上げた彼女は、そのまま自分に覆いかぶさる様にのしかかったかと思ったら、次の瞬間、その柔らかい唇を自分の唇と重ねたのだ。思わず目を見開き講義に喘ぐが、彼女はぎゅっ、と目を閉じていて思いが届かない。なにしてくれてんだと思いながらも、今更唇を奪われたからなんなのだと冷静になった頃、生温かく柔らかい濡れた肉が差し込まれ、体がびくっ、と強張った。

「んっ・・・!んんっ・・・・!」
「ん・・・は・・・。」
「ぷはっ!な、なにするだーっ!?」
「えぇっ!?せ、性行為の初めは口付けから始めるのではなかったのですか・・・!?私、すごい勇気を出したのに!」
「合ってるけど間違ってる!別にキスしなくたってエッチはできるし、そもそもまだエッチする必要はないでしょ!」
「い、嫌でしたか・・・?」
「は・・・・?」
「・・・・・・。」
「・・・・わ、私は別に、その・・・構わないけど、さ・・・。」
「・・・・・・。」
「じゃなくて!私が言うのもなんだけど、そういう"初めて"は、ちゃんと好きな人の為に取って置かなきゃダメだよ!」
「・・・・好きな人、ですか。」
「そう!全く、どんな育ち方してるんだケイウスは!知識がしっちゃかめっちゃかにも程が・・・。」
「・・・アキラさん。私は、"人"ですか?」
「・・・・え?」

静まり返る空気に質量が宿る。急激に重くなった空間が、再び彼女を中心として捻じ曲がっていく。途端に見え始める幻影。彼女の周りに、いや、彼女自身が、夥しい数の武具へと変貌していく。武力。彼女は、武力そのものであるとアキラの身体は直感した。人であって人ではない。彼女の存在そのものが、生物を破壊する為だけに存在するナニカなのだと、言葉を介さずとも理解できた。彼女の前では、どんな生物であれ等しく死が与えられるだろう。もしも彼女が"世界を滅ぼそうと計画している"などと呟いたとしたら、自分は世界を諦めるだろう。それほどまでに彼女の存在は、圧倒的で、異次元だった。ただ、そんな彼女だからこそ自分には彼女が・・・。

「・・・はは、"自慰"する兵器って、なんかちょっと面白いね。」
「・・・・・・。」
「貴女は?」
「・・・はい?」
「貴女は、自分の事を・・・いや、私になんて言って欲しいの?」
「・・・!」
「もうね、そういうところがいかにも"人"って感じだね。でも、正直なところを言えば兵器にも見える。私から見たら貴女は、どっちにも見えるよ。あえて言えば、それ以外には見えない。」
「・・・貴女、随分と色々欠落しているのでは?」
「よく言われるけど、じゃあケイウスから見たら私は何?」
「・・・私が怖くないのですか。」
「怖いよ。拗らせた処女は何考えてるかさっぱりだからね。」
「・・・・・・。」
「はい、小難しいお話は終わり!いいから早く下着脱がしてよ!ほら、腰浮かせるから・・・んむっ!?・・・んっ・・・!」
「ん・・・ちゅ・・・・は・・・ん・・・・。」

ぴくんっ・・・!相手に主導権を握られた口付けが、まさかこんなに気持ちいいなんて。それほどまでに彼女の唇は優しく、慈愛に満ちていた。ねっとりと舌が絡み、不慣れながらも彼女が自分を求めているのを感じ、身体が熱くなる。意味がわからない。自分の話を聞いていなかったのだろうか。文句の一つでも言ってやろうと思うも、その丁寧な舌使いが溜まっていた身体には効果抜群で、蕩ける。くちゅ・・・くちゅ・・・。ゆっくりとした彼女の動きをコントロールする事ができず、なすがままにねぶられた。時折漏れる彼女の熱い吐息に心を揺さぶられていると、彼女の両手に胸元の甲冑が破壊されてしまい、胸を揉む気なのだと悟れた。

「ん・・・は・・・!だから、こういうのは好きな人と・・・。っ・・・!」
「はい・・・。はぁ、口付けってこんなに気持ちのいい行為だったのですね。アキラさん、もっと・・・・♡」
「はい?ちょ、何言って・・・んむっ・・・!」
「ん・・・♡」

じわぁ・・・。下腹部が熱を持ち始めているのを感じ、危機感を覚える。まずい。浮気する事そのものは許されたのだが、その場合の"おしおき"が怖い。流石の自分も、アレはもういやだ。嫌なんだけど、ダメだ。なんとなくにしろ、彼女の好意が伝わってくる。下手に容姿が整っているのもいけない。おっぱいも大きいし。溶けていく脳髄を必死にかき集めて理性と相談しようとするも、舌を丁寧に舐められる快感に溺れる。ふわふわと、まるで割れ物でも扱うかの様な彼女の手つきに胸を揉まれ、感じてしまう。モテ期到来。どうしよう。こうなると、お嫁さんがいるって言い出しにくい。それに、身体はもう彼女とえっちする気満々だ。下着がじゅくじゅくに濡れてしまっているのを感じる。脱がされる時、恥ずかしいなぁ・・・。

「ん・・・は・・・♡」
「はー・・・。はー・・・。あっ・・・!」
「下着の上からなのに、こんなに濡れて・・・。嬉しい、です・・・♡」
「あっ・・・はぅ・・・!」
「・・・直接、触ってもいいですか・・・?」
「んっ・・・!も、もう触ってるじゃん・・・!あっ!それ、だめっ・・・!」
「はー・・・♡アキラさん・・・♡」
「んむっ・・・!んっ・・・んんっ・・・!」
「・・・・♡」

流石、処女を拗らせているだけの事はある。独り遊びで培ったのか、滅茶苦茶上手い。ちゃんと気持ちいいトコロを弁えている。夥しく分泌された粘液を指で掬い、充分なぬめりをもって陰核を丁寧に撫でられ、足が閉じられない事も相成って余計に感じてしまう。びくっ・・・!びくっ・・・!と、彼女の指の動きに合わせて身体が強張り、気持ちいい事が筒抜けだろう。がしゃ、がしゃ、と鎖が擦れる。なんとも穏やかで、慈しみのある口付けにメロメロだ。口付けは決して上手いとは言わない。言わないが、気持ちいい。指も舌も、懸命に愛そうとしている事が伝わってくるのだ。自分は、こういう愛撫に滅法弱い。

「うっ・・・・んっ・・・・んっ・・・♡んんんっ・・・♡♡♡」

びくんっ・・・♡びくんっ・・・♡
全身に深い絶頂の波が訪れ、跳ねる。自分が達したことを知ってか知らずか、彼女の指は止まらない。それが途轍もなく気持ちよくて、涙が出そうだ。彼女のことを殆ど何も知らないのに、何故か彼女には安心感があった。その動きの指先一つとっても、優しく、穏やかで、愛されている事が伝わる。まさか指でいかされるなんて。確かに、舐めるよりも指の方が慣れているだろうから最善といえばその通りだが、どこか納得いかない。最後の最後まで陰核を撫でられ、深い快楽の波に沈められたが、なんとか耐え切った。身体の痙攣がおさまった頃、彼女は指を下着から引き抜き、唇を離す。

「はー・・・!はー・・・!お・・・?」
「わっ・・・!」

突如ベッドがまばゆく光り、気付いた時には鎖は消えていた。どうやら一つ目のミッションはクリアできた様でなによりだが、まさか処女に、しかも指でいかされるとは完全に想定外である。言い訳をするなら、溜まっていたから。大きく体を痙攣させた上、鎖による拘束まで解けたとあれば、自分が絶頂を迎えたことはケイウスにバレている。ケイウスは上半身を起こして身体を離したのに、身体が、熱い。

「はー・・・。はー・・・。」
「鎖・・・消えました、ね・・・きゃあっ!?な、なんですかコレは!?!?」

突如、ケイウスの股間が盛り上がる。誰でもない、自分の仕業。擬似男性器化魔法を彼女に掛けたのだ。得体の知れない身体の変化に彼女は大層な驚きを見せるが、火照った身体を沈めてもらわなければならない。こんなにのぼせるとは思わなかった。だから、先手を打つ。自分の気持ちにも。

「え、あっ、アキラさん・・・?なにを・・・あっ・・・!?さ、触らないでくださ・・・ああっ・・・!」
「立派に興奮しちゃってまぁ・・・。どう?気持ちいい?」
「どうって、これ、男の人の、です、よね・・・あっ・・・!あうっ・・・!」
「クリとはまた違ったこの感触、ケイウスは好みじゃない・・・?」
「わ、わかりませ・・・きゃあっ!?アキラさんっ・・・!それ、ダメ・・・ですっ・・・あああ・・・!」
「んっ・・・はむ・・・。」

膝を崩し、女の子座りで座っているケイウスのスカートをまくり、魔法でショーツを剥ぎ取って肉棒を露わにすると、彼女は顔を真っ赤に染め、手で顔を覆った。しゅっ・・・しゅっ・・・。手で肉棒をしごいてやると、びくっ、びくっ、と肉棒が脈を打つのを感じ、わかっていながら彼女に気持ちいいかを尋ねる。彼女は混乱を口にしたが、指で作った輪っかが亀頭の傘を撫でた瞬間、可愛い声が漏れた。慣れない快感にさぞ困惑しているのだろうが、二つ目のミッションをクリアしなければならないし、そもそも自分の我慢が限界だ。堪らず膨れた肉棒を咥えこむと、彼女が喘ぐ。裏筋を丁寧に舐めつつ、口をすぼめて粘膜を密着させる。竿を手でしごくのも忘れない。気持ちが良すぎるのか、おそらく無意識に彼女は両手を自分の頭に添え、震えている。足を伸ばしていない事が幸いし、早々に絶頂することはなさそうで安心する。これで射精されるのは不本意だ。なんの為に彼女へこの魔法を使ったと思っている。

「は・・・うっ・・・!アキラさんっ・・・もう、だめ、です・・・!」
「ん・・・早漏だね・・・。もう出ちゃう?」
「は、はい・・・!あっ・・・?」
「まだダメだよ。ちょっと待ってね、えっと・・・あったあった。」
「なんです?それ・・・え・・・?あ・・・」
「私さー、実はお嫁さんがいるんだなこれが。」
「は・・・?お嫁、さん・・・?え?え?」
「女の子と一緒に住んでるの。だから、これ浮気なんだよね。」
「あ、あー!なるほど!・・・そうですよね。アキラさん、素敵ですものね・・・。・・・・!?」
「ん・・・。ほら、ここ・・・どう?ここにそれ、挿れてみたくない?」
「え、あ、でも、え・・・・。・・・・!」
「んっ・・・♡ゆび、きもちいい・・・♡」

ぬぷ・・・。ぬぷ・・・。
ケイウスの手を取り、指を割れ目へと誘導する。戸惑う彼女を他所に、その細くて長い中指を濡れそぼった肉の穴へと沈めると、体内に他人の肌を感じ、思わず身体が跳ねた。彼女の脳内は、中指から得られる粘膜の感触から演算しているはずだ。もしも、この中に肉棒を挿れたらどうなるのか、を。まだ理性が残っているうちに、彼女の肉棒にはコンドームを取り付け、中に彼女の魔力が残らないように配慮する。そうしなければ、スタッドにまた処されてしまうから。いずれにしてもケイウスにとっては未知の世界だ。彼女の手を動かし、ピストンさせる。微かな水音が立ち、こちらの情欲にも拍車がかかってしまう。呼吸が、乱れていく。

「あっ・・・!」
「ご、ごめんなさい!痛かったですか・・・!?」
「う、ううん・・・。そこ・・・もう少し擦ってもらってもいいかな・・・。」
「こう・・・ですか・・・?」
「うん・・・そうそう、そんな感じ・・・はー・・・。ケイウス、一人エッチの時に指は挿れない派?」
「えっ・・・!?だって、傷が・・・!」
「へぇー・・・。何に、傷がつきそうだって?」
「な、なにって・・・。」
「ほら、言ってくれないとわからないよ?なんで、指を挿れないのかな?言えないなら、やっぱり挿れさせてあーげない。」
「う〜・・・。・・・しょじょ、まく、です・・・。」
「あはは・・・♡よく言えました♡じゃあ・・・」
「・・・・!!」
「見える・・・かな。ここに、ケイウスの・・・挿れて?」
「ほ・・・本当にするんですか・・・?確か、二つ目の項目は・・・」
「もしかしたら、これで一気に解けるかも知れないじゃん?それとも、ケイウスはしたくない・・・?」
「そんな・・・ことは・・・・」
「・・・・・♡」
「・・・・・。」

M字に足を開き、両手で自分の花弁を押し広げる。くぱぁ・・・と、花弁の奥を彼女に見せると、初心らしく戸惑ってみせる。真面目そうな彼女のことだ、"嫁がいる"という話のことも気にしているのかも知れない。だが、この部屋から脱出するためには、遅かれ早かれ粘膜同士の接触は避けられない。一応弁解しておくが、今こうして彼女に対して股を開いているのは、なにも自分が発情してしまったからという理由だけではない。彼女は露骨に、自分に好意を持っている。二つ目のミッションは、彼女を絶頂させること。これが厄介。絶頂させる事そのものは容易い。だが、その後が問題だ。処女に肉棒を挿れる・・・。これは、非常に後が面倒なのだ。生まれたてのヒナではないが、女の子は処女を捧げた者を運命の相手だと認識しやすい。キリトの様に遊び慣れているなら別だが、彼女の様なおぼこはアウトである。もしも彼女が重症化した場合、自分はおろかスタッドにまで危険が及ぶ。その辺の女の子ならまだしも、ケイウスの戦闘力は半端じゃない。とてもじゃないが、逃げられないだろう。擬似男性器を生やそうと生やさまいと、彼女は自分によって絶頂させられた場合、十中八九、挿れて欲しくなるだろう。今の自分の様に。そうなった時、何を隠そう自分が耐えられない。本気で彼女に誘惑されたら、ホイホイずぷずぷしてしまうこと間違いなし。あの巨乳が揺れる様をみながら腰を振る?最&高かよ。

「・・・挿れます・・・よ?」
「うん。ゆっくり、ね・・・?あっ・・・♡」
「っ・・・!!なん・・・ですか、これぇ・・・!?」

ぬぷ・・・ぷ・・・。
ゆっくり、ゆっくりと腰が沈む。相当ぎこちないながらも、彼女の性的興奮が花弁を割って入ってくる。彼女が挿れやすい様に足を持ち、力を抜く。陰核による絶頂で、中はとろとろに濡れているはずだ。それに、敏感にもなっている。くっきりと膨れた亀頭がおなか側の壁を擦り、思わず下腹部に力が入るが、その頃には肉棒の半分以上が蜜壺に埋められ、キツくなった膣を意に介さずケイウスは奥まで身体を密着させてきた。ぐいーっ・・・と子宮を押し上げられ、多幸感が押し寄せる。ゴムによって熱伝導は悪くなっているが、硬い様で柔らかい肉棒の感触に、じゅわっ・・・と粘度の高い蜜が分泌されるのを感じた。

「あ・・・あああ・・・。アキラさんのなか・・・すごくぬるぬるしてて・・・!これ、この後どうすればいいんですか・・・!?」
「腰を使って、ケイウスが気持ちいい様に動けばいいんだよ・・・♡う・・・ん・・・♡そうそう、その調子・・・♡」
「はぁ・・・!はぁ・・・!し、知りませんでした・・・!男の人は、こんな快楽、を・・・!捕虜に捉えた女性に、兵士が群がっていた理由も頷けます・・・はぁ・・・!はぁ・・・!」

たんっ・・・!たんっ・・・!たんっ・・・!
経験のない行為に、どう動いていいかわからないまま、ケイウスは懸命に腰を振っている。瞼を閉じて、快楽に集中している彼女の姿はとても可愛かった。彼女がどんな人生を歩んできたかは不明だが、恐らく人間界ではないのだろう。そして、本当に遊びのない生活を送ってきたことも伝わってくる。息を乱して身体を揺らすケイウス。熱っぽい吐息にあてられ、こちらまでその興奮が伝染する。喜んでもらえてなによりだ。こうしていると、もっと彼女に色々な事を教えたくなってくるが、ひとまず今は、自分も快楽に身を任せよう。

「んっ・・・♡ケイウス、気持ちいいよ・・・♡はぁ・・・はぁ・・・♡」
「本当、です、か・・・?あっ、なんか、変な感じが、します・・・!はぁ・・・!はぁ・・・!アキラさん・・・!アキラさん・・・!」
「そのまま、したい様にしてていいから、ね・・・。あっ・・・♡」
「あっ・・・!うああっ・・・・!!」

びゅくっ・・・!びゅくくっ・・・!
擬似精液に肉棒の内側を舐められる感触。ケイウスは、その未経験の快楽に困惑しながら、身体を強く痙攣させ始めた。驚嘆の声をあげつつ、びくんっ!びくんっ!と、自分にしがみついて身体を震わせる彼女の姿は、とても健気で、愛おしい。声とともに発せられる吐息が首元にかかり、くすぐったい。彼女の、恐らく初めて抱いた他人への情欲が、ゴムの中に吐き出されている脈動を膣内で感じる。もしもこれが生エッチだったら。間違いなくスタッドにバレる。彼女の魔力はあまりにも強力で、ゴム越しだというのにその熱を膣が感じ、欲しがっている。その、力強い魔力を。淫魔ではないのだから、別に精液から魔力を摂取できるわけでもない。わかっているはずの常識を忘れて求めてしまうほど、彼女の魔力は魅力的だった。

「あああっ・・・!アキラさんっ・・・!アキラさんっ・・・!」

びゅっ・・・。びゅっ・・・。
どれほど彼女は興奮しているのだろうか。射精が長い。肉棒が脈動を終えない。そこまで自分を求めてくれている事が伝わり、不覚にもときめいてしまう。嬉しい。造形の整った者に求愛されるのは、やはり気分がいいものだ。こうなってくると、ゴムを被せたことに罪悪感を感じ始めてしまう。折角なのだから、生膣の感触を味あわせてあげてもよかったのではないか。なんて。ふと、張り紙の方へと視線を向けると、全ての項目にチェックがついていることが見て取れた。ミッションコンプリート。この部屋への出入り口の鍵は、恐らく開いたはずだ。

「はぁ・・・!はぁ・・・!」
「ふー・・・。あ、抜く時、外れない様に気をつけてね?」
「は、はい・・・。うわ・・・なんか白い液体が出てる・・・これが、精液・・・ですか?」
「偽物だけどねー。・・・え。」
「・・・はぁ・・・・はぁ・・・。」

上半身を起こし、ケイウスがちゃんと外でゴムを外せたかを確認する。コンドームの状態は問題なく、その点は安堵したものだったが、問題は彼女から生えた肉棒の方だ。がっちがち。充血したまま、思い切りそそり立っている。どういうことなのだろうか。この魔法は、本物よろしく賢者タイムへ移行するための脳内物質も分泌される仕様のはずだ。性欲が強い者や、溜まってたりする場合は2ラウンド目もいける事がままあるが・・・。なんていうか、彼女の場合はそれにしても、という状態で、今にも射精しそうなほど膨れ上がっていた。

「け、ケイウス・・・?そ、そうだ!張り紙見てよ!なんか、チェックがついてるんだ!多分もう部屋から脱出・・・」
「あ・・・・アキラさんっ!」
「ノォー!!待った待った!ケイウス落ち着いて!」
「アキラさんは、私の事、嫌いですか・・・!?」
「そ、その聞き方はずるいぞ・・・。そうだ、今度女の子を紹介してあげるよ!だから、それまで我慢を・・・」
「見損なわないでください!私は、アキラさんとしたいんです!ね、いいでしょう?」
「わわっ!?擦り付けちゃダメだよ!入っちゃうでしょ!」
「私、初めて欲しいものが出来ました・・・。やっぱり、欲しいものは力づくで自分のものにするべきだと思いませんか?」
「コラコラコラ!処女らしい拗らせ方をするんじゃない!わかったわかった!ほら、もう一個だけ持ってるから、これ着けて!」
「むむ・・・。非常に納得できませんが、やむを得ません。・・・これでよろしいですか?」
「一度見ただけでよく着けられたね・・・。そうだ、折角だから・・・」
「・・・・!?」
「ほら・・・♡後ろから、どうぞ・・・きゃあっ!?あっ・・・!あっ・・・!コラっ!少しは加減を・・・」
「アキラさんっ・・・!アキラさんっ・・・!」
「んっ・・・!あっ・・・!・・・・も〜っ!」

ぱんっ・・・!ぱんっ・・・!
飲み込みの早い彼女は、既に腰の動かし方に慣れたのかリズミカルに肉棒をピストンさせる。彼女の身体能力から考えれば、これでも相当な加減をしてくれているのだろうが、最早、濡れた肉の穴から受ける快楽の虜になっているのは明白だった。と、いうより、他人の温もりに夢中なのかもしれない。非の打ち所の無い容姿を持っていながら、ここまで拗らせているのも珍しい。まいったな。処女を奪わなければ、それなりの距離感を保てると思ったのだが。いざやらせて見たらこの有様である。得てして力を持った者は、本当に横暴で困ったものだ。

「はぁ・・・!はぁ・・・!また、出そう、です・・・!」
「うっ・・・んっ・・・!いい、よ・・・。はぁ、童貞は、奥ばっかり突くから困る・・・あっ・・・♡」
「うっ・・・!くぁ・・・!」

びくんっ・・・♡びくんっ・・・♡
腰を掴んでいる彼女の手が、肉棒の脈に合わせて震えている。タチが絶頂の快楽に身を震わせるこの瞬間は、好きだ。彼女は臆面もなく、全力で気持ち良さそうに腰を動かすものだから、こちらまでその快感が伝わってきて、余計に感じてしまった。ごつんっ、ごつんっ、と力強く降りた子宮口をぶっ叩かれ、危うくいかされるところだったが、なんとか堪えた。これ以上、彼女を調子付かせるのはまずい。なんとなく彼女は、初めてスタッドと会った自分と重なるところがあった。もしかしたら、彼女は本当に他者との繋がりなんて皆無な人生を歩んできたのかも知れない。確かに、例えば普通の道端で彼女と遭遇していたら、"死"以外を予感しない気もする。そういえば、初めは最高にツンケンしてて嫌な女だったし。コミュ障系処女そのものだった。最後の脈動まで、彼女はその肉棒を自分の体内に埋め、全てを出し終わった後もそのまま余韻に浸っている。なんのつもりかお尻を撫でられ、びくっ、と反応してしまった。気のせいじゃなければ・・・・萎えてなくない?

「はぁ・・・。はぁ・・・。」
「ケイウス・・・。終わったなら、抜いて欲しいんだけどさ・・・。」
「あ、ご、ごめんなさいっ・・・!」

ぬぷっ・・・。
彼女が腰を引き、花弁から肉棒が離れた。さり気なく彼女の肉棒に目をやると、コンドームの先がたっぷんたっぷんに膨れており、2回目だというのになんでそんなに擬似精液が生成されているのかと懐疑的な視線を送る。先ほど自分がして見せたように、彼女はそれを外して、中身がこぼれないように縛ると、据わった瞳でこちらを凝視し、はぁはぁと息を荒げている。彼女の肉棒は、未だに一切萎えておらず、やる気満々だ。うせやろ。

「はぁ・・・はぁ・・・。あ、アキラさん・・・。」
「な、なに・・・?」
「・・・逃げて、ください。」
「・・・え?」

女の子座りをしている彼女は、俯いたと思うと訳のわからないことを呟いた。しかし、その意味を即座に理解する。異様な気力が彼女から立ち込め、辺りの空間が捻じ曲がっていく。今、はっきりした。彼女は"大聖"だ。初めて見るその途轍もない気力は、ゆうにキリトを凌駕している事が、アキラでもはっきりとわかった。バチッ・・・バチッ・・・と火花が散る様な音が部屋にこだまし、その光景に冷や汗が吹き出る。兵器。彼女が言っていた言葉は、揶揄でも自意識過剰でもなんでもない。彼女は、戦そのものだった。別に姿形が変わったわけではない。だが、何千何万という武器や兵士より、彼女の方が恐ろしい。

「はぁ・・・!はぁ・・・!」
「ケイ・・・ウス・・・。」
「・・・驚きました?これが、私の正体です。この世に未練なんてないと思っておりましたが・・・。まさか私にも、こんな感情があったなんて。・・・え、あっ・・・!」
「・・・・・。」

孤独。彼女が無数の武器に見えるのと同時に、自分の目には彼女の孤独が映った。そしてそれは、まるで昔の自分を見ているかの様で見てられなかった。彼女の不意をついて近づくと、彼女は視線だけを動かし何もしようとしない。彼女は、我慢しているのだ。己のタガが外れない様に。彼女は、暴力で支配することを戒めている。伴侶がいると言った自分を、無理矢理己のものにしない様に。そんな彼女を放って逃げ出すなんて、今も昔もできやしない。彼女ははっきり申し上げてタイプだ。好意を持たれて、求められて、尊重されては敵わない。彼女の手を引き、後ろに倒れこむ。脱力に努めていた彼女は容易く自分の上に覆いかぶさる様にして倒れ、仰向けの自分に呆然とのしかかった。そんな彼女の背に腕を回し、ぐぐっ、と強めに抱きしめる。これがどういう意味を持つか、わかっている。スタッドに対して、とんでもない不義理だということも重々承知の上だ。だが、自分が自分である以上、彼女をこのまま放って置くことはできなかった。

「なっ・・・なんのつもりですか!?こんな事されたら、私・・・!」
「私の一番はスタッドって女の子。その事実は変わらない。寧ろ、それでもケイウスは私を愛せる?」
「わかりません・・・!ですが、今はとにかく、貴女が欲しい・・・!貴女と、繋がっていたいです・・・!」
「や、擦り付けちゃダメっ!生エッチはダメだってば!」
「はー・・・!はー・・・!」
「舐めてあげるからさ。それで今は、我慢して?」
「・・・わかりました・・・。」

いささか彼女はしょんぼりした表情を見せたものの、先ほど発していた気力は収まり、覆いかぶさっていた上半身を起こして離れた。次で3回目だし、そろそろ萎えるだろう。彼女に仰向けになる様に促し、股座へと移動すると、彼女は恥ずかしそうに顔を逸らした。花も恥じらってきた様な乙女が、股間から肉棒を生やした姿を曝け出すなんて、確かに羞恥の極みかもしれない。その対価を早々と受け取ってもらおうと、ぴくぴくと脈を打つ肉棒に手を伸ばす。濡れた肉棒を握ると、びくんっ!と力強く痙攣し、彼女が喜んでいることがわかる。洗浄魔法をかけて綺麗にし、裏筋に舌を這わせる。

「ふああっ・・・!」
「ゴムありエッチより、直接舐めてもらった方が正直気持ちいいよねー。あ、出そうになったら教えてね?口の中もダメだからさ・・・。」
「はー・・・。はー・・・。」
「・・・ケイウス?」
「だめ・・・ですか・・・?」
「だーめ。やめちゃうよ?」
「・・・わかりました。ぐすん。」

見るからにしょんぼりしている。まぁ、そんなのは直ぐに元気になるだろうけどね。再び舌を裏筋へと這わせ、傘の部分を強めに舐める。ぴくっ、と彼女の身体が反応していて、可愛い。もうひと舐め。とても気持ち良さそうだ。彼女が非処女なら、棒と壺を同時に愛撫してあげてもよかったのだが、膜を傷つけたら可哀想だ。

「はむ・・・。」
「っぁ・・・!は・・・うっ・・・!」

粘膜に包まれる事への期待に膨れた亀頭を咥えると、露骨に気持ち良さそうな反応を返してくれた。本当、他人の体温に慣れてないんだなぁ。口を強めにすぼめ、頬の内側を密着させつつ肉棒の裏側を舌でこすると、"ふあああっ!"と可愛い声が聞こえ、嬉しくなった。奉仕のし甲斐があるってものだ。手も使って肉棒を存分にしごいてあげると、次第にぴくぴくと細かく痙攣し始め、足の指先まで力が入ってきているのを感じる。彼女の息が荒い。

「はー・・・!はー・・・!いたっ!」
「こーら!いきそうになったら教えてって言ったでしょ?」
「な、なんでわかったんですか・・・あっ!やめてください!痛い、痛いです!」
「私に黙って出そうなんて100年早いっての。もう、次教えなかったら本当にお終いにするからね。」
「うぅ・・・。あっ・・・ふああっ・・・!」
「はむ・・・ん・・・・。」

ペナルティとして歯を立てると、彼女は大人しくなったが最高に不服な感じを出してきている。ただ彼女の場合、多分本当に自分に好意を持ってくれているので、少しだけ心が痛い。口で受け止めるくらいしてあげてもいいかな、と思ってしまうが、いかんいかん。

「んっ・・・出そう、です・・・!」
「んは・・・。いい子いい子・・・わっ!?」
「んっ・・・!んんっ・・・!」

彼女の足元方向へ肉棒を向けつつしごいていると、想像以上の勢いで擬似精液が飛び出し驚いてしまった。一応手のひらを受け皿に構えていたのだが、肘あたりまでびゅっ!びゅっ!と白濁液が飛ぶ。彼女がちゃんといける様に、驚きながらも手は止めない。全身を大きく痙攣させている彼女は、瞼をぎゅっと瞑り、絶頂の波に耐えている。心底気持ち良さそうだ。呼吸まで止めちゃって。

「はぁーっ・・・!はぁーっ・・・!」
「・・・・なんでまだ大きいのん?」
「知りませんよ・・・。そういう魔法じゃないんですか?」
「違うんだよねぇ・・・。はっ!?」
「はー・・・。はー・・・。」
「け、ケイウス?わわっ!」
「アキラさんっ!アキラさんが悪いんですよ!?私は逃げてっていったのに!」
「だ、だってまさか三回も出しといて一向に萎えないなんて思わないじゃん!?あっ!だめだめだめ!ケイウス待って・・・ああっ・・・!」
「はぁ・・・♡なんですかこれぇ・・・♡」

ずぷんっ・・・!
絶頂時に鎮静効果をもたらすはずの擬似男性器化魔法は、その効力をうまく発揮していないのか、はたまたケイウスの性欲が尋常じゃなかったのか。定かではないが、兎も角肉棒は俄然やる気に満ち溢れており、そんなケイウスにアキラは呆気なく押し倒されてしまう。両腕をベッドへと押さえつけられたアキラに抵抗の余地はない。力の差がありすぎる。最後の頼み綱である言語による懇願も虚しく、一糸まとわぬ肉の棒は、アキラの体内へと沈んでいった。先ほどの性行為ですでにほぐれていたアキラの蜜壺は、すんなりと肉棒を受け入れ、歓迎する。ケイウスに対し、満更でもなかった浮気性のアキラは、彼女に愛撫を施しながら下腹部に熱を宿らせており、粘度の高い蜜を潤沢に分泌していた。アキラの体温に包まれ、ぬめぬめとしたその粘膜の感触にケイウスは困惑を口にしながらも、その快感を甘受する。ケイウスはアキラに覆いかぶさる様にして抱きつくと、ぱんっ、ぱんっ、と恥骨が接触するほど、深いストロークでピストンを始めた。

「はぁ・・・!はぁ・・・!アキラさん、好き、大好きです・・・!私、アキラさんとずっと一緒に居たいですっ!」
「だ、から、私、お嫁さん、が、いる、のっ・・・!」
「気持ちいいっ・・・!アキラさんの中、すごく熱くて、ぬるぬるで・・・!ああ、アキラさんっ!アキラさんっ!」
「聞いて、ない、し・・・!これだから処女は・・・はっ・・・うっ・・・!」

ぱんっ・・・♡ぱんっ・・・♡ぱんっ・・・♡
完全に溺れている。肉欲による快楽に。何度か童貞に抱かれた事があったが、まさにこんな感じだったなぁと余計なことを思い出す。アキラは、こういった一方的な性行為が大嫌いだった。気持ちよくないし、この、"使われている"という感覚が、非常に腹立たしいから。力を持った辺りからはそういった類の人間とは行為に勤しむ事はなかったが、幼少期なんかは本当にうんざりしていた。もちろん、中には快楽に溺れるついでに自分を求める様な輩もいたが、論外である。そもそもアキラは好き嫌いが激しい。清濁ひっくるめて受け入れる姿勢を持っているが、その実アキラは選別していて、ないな、と思った相手には相当の塩対応を行なってきた。そのせいで余計な傷を負ったこともあったが昔のことである。

「はぁ・・・!はぁ・・・!アキラさんっ・・・!アキラさんっ・・・!」
「っ・・・・。っ・・・・。」

一見、ケイウスもそういった意味合いではその他大勢となんら変わりない様に見える。しかし、アキラの中では明確にその他大勢と彼女は分けられ、既に彼女を特別視していた。わかりやすい理由の一つが、その"強さ"である。彼女がどんな人生を歩んできたかを知る由はない。しかし、彼女が時折見せる悲しい眼差しは、本当に昔の自分とよく重なった。信じられる人間が居ない者の目。今でこそ妹であるヒジリとは打ち解けているが、生き別れていた妹と再び再開した時は相当戸惑った。育った環境がまるで違っていたから。打ち解けた理由は偏に妹のおかげである。無垢な妹は、自分を無条件で姉と慕い尊重し続けてくれたのだ。そんな妹が自分には居たが、ケイウスは恐らく、本当にずっと独りぼっちだった様に思える。そして、自分と同じ様に"人"として扱われなかったのだろう。いや、彼女に比べれば、自分はまだ"人"だった。

「はぁ・・・!はぁ・・・!アキラさん、で、出そう、です・・・!」
「・・・・・・・。」
「・・・・わかってます・・・くっ・・・!」
「えっ・・・?あっ・・・!」
「うっ・・・!んんっ・・・!」

びゅっ・・・!びゅっ・・・!
ケイウスは四度目の絶頂を迎え、再び勢いよく射精を開始する。ただし、それはアキラのお腹の上で行われた。ケイウスは絶頂の直前、その肉棒をアキラの体内から引き抜き、己の手でしごいて射精したのだ。ぱしゃっ、ぱしゃっ、とアキラのお腹付近の衣服に白濁した粘液が吐き出される。アキラは、ケイウスの想定外な行動に驚き、身を硬直させて射精を見守った。熱い吐息が、彼女から漏れている。

「はっ・・・うっ・・・!」
「・・・・ケイウス・・・・。」
「はー・・・。はー・・・。上手くできて、よかったです・・・♡アキラさんには、嫌わ

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