●痴人の略27●

「ふふ、片方だけで十分だというのに、ムチャをする・・・」



「なに、この子はこの程度では折れませんよ。みたまえ、こんなになっても、未だに声を抑えようとして口をつぐんでいるよ。常人なら、暴れて叫ぶほどだというのに」



そう言って笑うと、老人たちは容赦なく鬼灯の美肌へと手を伸ばし、好き放題にその肌触りを愉しみ始める。



「ふあぁぁあっ!あっ!あぁぁあああああ!」



わき腹を撫でられ、鎖骨を撫でられ、胸を撫でられ、耳を撫でられる。一斉に浴びせられる感覚に鬼灯の性感神経が悲鳴をあげそうなほど刺激される。
彼らを楽しませまいと、声を必死に抑えていた鬼灯だったが、もはや声を抑えられるなどと言うレベルではない。
拘束されていなければすぐにでも逃げ出し、解毒剤をすぐに打つか、効果がおさまるまで一人でじっとしていたいほどだったが、老人たちがそれを許すはずもなく、極敏感になった肌を容赦なく撫でまわし続ける。



「あぐっ!あぐっ!あぁぁっ!ひぁっ!そ、そこはっ・・・!あぁぁあっ!だめ、やめ、んぐっ!んはぁぁぁあああっ!」



息継ぎをする間もないほど感じさせられ、鬼灯の白い身体が妖艶にくねる。老人たちの無数の手が鬼灯の裸体を撫で回し、まるで触れられた箇所から蕩かされるような感覚さえ感じながら、鬼灯は快楽に耐えるしかなかった。



「ふふ、いい声で鳴く。最初から素直になっていれば、薬など打たれなくてすんだものを・・・」



「何を言います、最初から使う気満々だったじゃないですか」



「そうだったかね?」



「ああぁぁあっ!うあっ!はあぁぁあっ!はぁっ!はっ!はぁぁっ!」



激悦で身悶えまくる鬼灯を無視するように、老人たちは手を動かしながら談笑し合う。
一本の指でなぞられるだけで身体全体が引き攣るほどの激感に襲われると言うのに、無数の指と掌に美肌の上を這い回られ、鬼灯は拘束している鎖をガチャガチャと鳴らし、激しく身もだえ、叫ぶしか手段がなかった。



「そういえば、この子は胸だけでイケるんだっけ?」



「そのように報告されているが、本当かね?」



「試してみようじゃないか・・・」



「っ・・・!!」



ただ肌に触れられているだけで涎が垂れそうなほどに感じると言うのに、最も感じる性感帯の一つである部分を責められたら、鬼灯は正気を保てなくなってしまうかもしれない。
しかし老人たちには鬼灯の焦りなどどうでもよく、ただ自分たちの性的欲求を満たすことだけに興味を持ち続けていた。



人差し指が右の突起に触れた瞬間、電流が流れたような感覚が鬼灯を襲い、身体が反射的に跳ねてしまう。



「あっ!」



「おお、ビクっとしたぞ」



「そんなに感じるのか?」



鬼灯の様子を見て、面白がる老人たちは、我も我もと指を伸ばし、胸の突起を指先だけで弾きにかかる。



「あっ!あぁっ!うあっ!あぁっ!あっ!」



断続的に与えられる電流に似た激悦に、鬼灯はいいように喘がされ、身体を反応させられてしまう。
しかも、これだけで十分なほど鬼灯は感じているのに、上半身はずくずくと疼き、もっと刺激が欲しくて堪らなくなってくる。



(こ、こんなやつらに、さわられているというのに・・・!浅ましい・・・!)



強力な薬を打たれて追い詰められているとはいえ、卑劣極まりない者たちに良いように喘がされている状況が悔しく、鬼灯は涙が出そうだった。



「いやらしい乳首だ・・・こんなに汚れない色をしているのに、こんなに感じやすいなんて・・・」



「本当に、嬲りがいのある子ですね」



「もうカチカチに充血しているよ。淫らだな・・・」



老人たちに勝手なことをいいように言われるが、鬼灯は反論したくても身体で感じる快感が凄すぎて、口を開くと喘ぎ声になってしまい、制止の言葉すら紡ぐことができない。
抵抗することもできず、老人たちにネチネチと体中を撫で回され、その感覚に愉悦を感じている自分も許せなかった。



「ほらほら、こうすると感じるか?」



指先で連続してビシビシと弾かれ、そのたびに快感の火花が上半身で散り、鬼灯は頭が真っ白になる愉悦に晒されてしまう。



「あぁぁぁぁぁぁ・・・・っ!」



白い裸体がヒクつき、快楽に小さく震えている。
快楽に蹂躙されて、すでに意識を半分失っているに等しい鬼灯の表情は、日頃の凛とした雰囲気を消し、老人たちが息をのんで見守る淫らな表情に成り代わっていた。



「こうしたほうが感じるんじゃないのかね?」



「いや、こっちのほうが刺激が強いだろう」



右は指で抓まれてそのまま左右に摩擦され、左は抓まれて引きの伸ばされる。
到底両方の刺激を我慢することなどできず、鬼灯は盛大に喘ぐことしかできない。



「あっ・・・!あぁぁぁぁぁぁああ!」



(だめだ、狂う!頭、おかしく、なるっ・・・!)



あまりの激感に鬼灯の頭は真っ白になり、何度も意識が明滅するほどだった。
刺激が強すぎて気を失いたくても、次々と与えられる強刺激で意識を取り戻される。
まだはじまったばかりの淫○問だというのに、鬼灯の身体は、早くも快楽に没入しようとしていた。



「しかしよく実っているな・・・食べてしまおう・・・」



「くくっ、わしも食べてやろう。若い身体の実は、さぞうまいだろうな」



両脇にいた二人の老人が舌なめずりをしながら両の突起に近づき、同時に口を付ける。



「あぐっ!あっ・・・!あぁっ!」



指とは違うぬるりとした感触と口内の温かさに、鬼灯は強い快感だと受け取って感じてしまう。
さらに舌で突起を弄ばれ、ぬるぬるの感触に晒され、愉悦が一気に駆け上がる。



「ああああっぁぁあっ!やめっ、んぐうぅぅっ!」



ジュルジュルと音を立てて吸い上げられ、耳からも犯される感覚を味わい、鬼灯の身体がさらに熱を孕む。口での愛撫に耐えれず、鬼灯は背筋を仰け反らせ、くの字に腰を曲げたりして老人の口から逃れようとするが、拘束された上、感度を爆上げされている鬼灯は、快楽で痺れて満足に抵抗もできず、一方的に激悦を与えられ続けてしまう。



「ほらほらイクかな?イキなさい、存分に・・・」



舌を突き出して突起をぐるぐると舐め回しながら、老人が鬼灯に囁く。自分の身体の一部とは思えないほど感じきって、鬼灯には老人の言葉すら遠くに感じた。
老人たちの舌の動きは巧みで、慣れているらしく、鬼灯が感じすぎてしてほしくない愛撫ばかりを繰り出してくる。
突起を先を硬くした舌で上下に素早く撥ね、突起の周辺をぐるぐると舐め回し、舌を柔らかくして全体を包み、大きく下から上にレロレロと舐め続ける。
それのどの行為をとっても鬼灯には声も出せないほどの愉悦で、抵抗する思考すら取り払われて快楽に耽溺してしまう。



硬くした舌で突起を真上から押し付け、グリグリとこね回すと、振動に似た感覚が生じ、鬼灯は喜悦に切ない声をあげた。



「いっ・・・!くはぁぁぁっ!あああああーっ!」



責められているもう片方は、歯で軽く甘噛みされ、前歯で左右に擦られ、時折強めに噛んで引き伸ばし、紅い果実を十分に味わっている。



「あぁぁぁあああっ!んぐうぅっ!はぁ、はぁはぁはぁ、あぁぁあ・・・!」



ビクンビクンと鬼灯の白い身体が痙攣し、いつ絶頂してもおかしくない状況であることは、誰の目にも明らかだった。
車の中の責めでも十数回と絶頂させられ、イキ癖がついた鬼灯に、絶頂を我慢などできるはずがない。



「ほら、おもいっきりイケ!」



そう命じられた直後、両胸の突起を甘噛みされ、一瞬強く力を入れられると、高まり切っていた絶頂の沸点を簡単に超えさせられてしまった。



「あぁぁっ!くぁっ・・・!あああああああああーーーーーーー!」



叫ばずにはいられないほどの愉悦が押し寄せ、鬼灯が胸を大きく突き出したまま数秒硬直する。絶頂の快楽を全身で味わわされ、もう何も考えられなかった。


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