東方二次小説(第13話)「アイドル天狗はたて」(2)
人里を離れるとすぐに、黒い妖怪が現れて隣を飛行している。
「あれってぬえじゃない・・・やばいなあ・・かなり強敵じゃん・・・」
右近の言う通りの素早さや、正体不明で姿を現さないところなど。まさにぬえならば可能。・それ故・・はっきり言ってかなり強敵。
「文か飯縄丸様と来れば良かったよお」
とはいえ・・明らかにこちらを狙っている。適わないなら余計に先手必勝!
はたては突然くるっと転回方向を変えてぬえの下に回り込む。
「いっただき!シャッターチャンス」
ぱっちり
もう一枚ぬえのスカートがのぞける位置に入り込むと
シャッターを押した。
「やった~つ」
「なにをする!」
「パンツ泥棒の写メGET!」
「天狗の小娘があ~~」
ぬえははたての連続攻撃にかなり怒っている。
「ゆるさないぞ~!」
怒り狂ってはたてを追いかけてくる。
「や~だよ~折角のトップ記事スクープ!わたすもんですかあ~」
はたては自慢のスピードで妖怪の山への逃げ切りを図ったが。
ぬえはたての逃げ切りを許さない。
「しつこいなあ~」
「こら~小娘!写メ返せ~」
ひらりひらり交わすはたてだが、ぬえもまた早い。
にげているつもりんはたてだが。いつの間にか林の中に逃げ込むことに
「取り合えずこのなかで巻こう・」
「まてえ・・・天狗~」
追ってくるぬえから目が離せないはたて・
だが。
「きゃっつな、なに!!」
蜘蛛の巣?しかも巨大な?
いっぽたりとも動けなくなくなってしまった。
やがて、ぬえがにたにた笑いながら追いついてきた。