尾上屋台 2019/12/30 06:14

「GRANBLUE FANTASY The Animation Season2 」

・アニメ公式


見ててちょっと思ったのが、最近は本寸法のハイファンタジーって、ゲーム原作のものじゃないとなかなかお目にかかれないな、と。
いわゆる異世界転生みたいなのって、厳密にハイファンタジーってのとはちょっと違うと思ってるんですよ。
それはどっかで現実世界とリンクしてるからってわけじゃなくて、世界観の作りが甘過ぎるよなって意味で。
ただ、ゲームだと、イチからきちっと世界観を構築してますよね。

それはそういうことができるスタッフ、チームがいるからってのが大きいというか。
僕なんかもハイファンタジーで作品出しててよく思うのが、一人で世界設定練り上げてくのって、まあ大変だなと(笑)。
たった一人でその世界を構築するあらゆるものに精通していなくちゃいけないわけで、いや、自分でもよくやってるじゃんって(笑)。
このくらいの文明レベルだとこのくらいのものはあるだろうとか、そこから外れたものを出す場合には、実際の世界と違って、これがこのくらいの時期に発明されてるんだろうとか。
少なくとも、ある程度の歴史や文化の知識がないと、そもそも作れないですしね。
ゲームだと、知識持ち寄って形にしていけるわけですけど、個人でやってると、そりゃまあゲームの世界とか間借りしたくなる気持ちも、わからんではないかなあと。
ただ根本的なこととして、物語作るってのは資料を読み込むってのが基本的にあるはずなんですけど。

この作品、まあ原作のエピソードのいくつかをやってくって感じだと思うんで、全体の感想としては、まずまず無難な構成になってるんだろうと。
話ひとつひとつも、破綻してるようなとこは全然見られないですし。
毎回よくできてるなあと、そんな感じです。

ただ、絵は結構勉強になる作品でした。
キービジュアルとかに比べて、実際の画面はかなり彩度抑えてあるんですよね。
僕は無意識に描くとかなり彩度高めに描いてしまう傾向あるんで、いかに彩度抑えて表現するかって部分で、すごく参考になりました。
え、よく見るとこんな霞んだような空で、こういう広大さとか表現できるんだって、そういうとこにも驚きがあって。
魔法とかは彩度高めの配色で、演出にもメリハリが利いてますよね。
色合い、という点で、すごく参考になったし、発見の多い作品だったかなと。

グラブル原作が今もって覇権タイトルのひとつだと思うんで、シーズン3にも期待したいですね。
話もそうですけど、まず作ってくれるよなって部分で(笑)。
いや、最近は円盤の売り上げ、結構落ちてるって話も聞くんで、心配になったりしますね。
配信とかが増えたからってのと不景気のダブルパンチだと思うんですけど、配信の方、きちんと収益に繋がってるのかなとか。
まあその辺微妙だと製作そのものが行われないわけで、見る側としてはやはり心配ですね。
グラブルは大丈夫・・・ですよね?

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