九条の会 2020/02/23 12:00

(ブロマガでエミリアさん用コラム)自分の人生を生きられるSNSと殺戮の屠

*このメルマガは、エミリア氏のci-en
https://ci-en.dlsite.com/creator/1091
へ投稿したコラムです(ログ)

今回の漫画の元となっただろうskypeチャット:
2:36(111)
ぐへへ…
げひひひ
ネコバといぬとで
いかにキモイおっさんぽい発音ができるか
競っているのだ
げぴぃっ
ぐへええええ!!!!

九条エミリア 、3:43
げっぴぃ

3:43
いぬは完全に頭抜けているからな
しかしネコバもキモネコとしての意地があるだろう
深夜、駅裏のロータリーみたいな所で叫び合う合戦となるわけだわなあ


「もうこんな騒ぎは早く収束してくれと願っている。こんな事があってから皆、隠すべき醜い所が噴出しているようで気持ちが滅入る」
というコメントを海外の反応ブログで見た、
つまり、コロナウィルスにより、欧米でアジア人がすごい差別される、といった記事である。

疫病により、みな疑心暗鬼になり恐怖と義憤に狩られた虐殺が始まる……
というのはデビルマンだったか、まぁちゃんと読んだ事は無いんだが……。

そして今週はラブライブのポスターに自称フェミニストがクレームを入れて撤去、
そしてその報復? なのか? DMCAの悪用で、
一気に(そんな当該フェミニストともあんま関係無さそうな)左巻きの人たち、のアカウントが閉鎖されたりも今週だった。

何てことは無い、今や疑心暗鬼と不安と貶め、なすり付け合いが蔓延し、感染しているのではないか?
別に疫病の手に掛からずとも……。

SNSはもうやりすぎ……、もし次のテック界のムーブメントがあるとすれば、
それは”自分自身の人生を生きられる”SNSじゃないだろうか、
しかし自分自身になれるSNSって、どんなだろうね?
(鍵は自己実現や成長で、それは今でも恐らくudemyみたいな学習系、有料サロンに、
果てはもしかしたら情報商材(一発逆転)にも、その需要が底で繋がっているのかも知れないが……。
あるいは研究によれば自分の幸福よりも、他人の幸福の方が大きく感じやすいらしく
(自分に与える幸福は、ずっと幸福! ってならない、何か途中で何処かで濁っちゃう……)
それがVtuberのスパチャ額とかの理由だと解析されてるのを見たが、
その流れで言えば、支援系サイトも傍流なのか……とか。

ともかく今のSNSは連帯はあっても前向きな自己成長(幸福)感に乏しいのじゃないだろうか、
それならまだ宗教というコミニュティ、SNSの方がマシでは、という位に……)


とかまぁあるのですが、ここでラジオネーム礼門先生のツイを見てみよう↓

https://twitter.com/leimonZ/status/1229642772463800320

ゴッド松村は余りにも深淵であり軽々と語れるものじゃないので、
今回はあえてその周辺から語っていく事で、浮かび上がらせるプロセスを取ろうと思う。

つまりゴッド松村こと、置か岡さんの三作目である[殺戮の屠]についてである。

https://super-game.net/archives/1866398.html

と言っても今や販売停止になっている作品なので、記憶とこの記事を頼りに書くしかないが、
このゲームはGTA1〜2の頃のような
かなりのトップダウンビューで、ご多分に漏れず、
建物の中に居る人なんかを見つけては、マシンガンをぶっ放しまくるACTだったと思う。

だがGTAと違うのは、その相手となる人々というのが、
これが右(青色)は国粋主義者、左(赤色)なら暴力革命家、
中立(黄色)にしろカルト宗教やマフィア……とかであって、
必然、敵もやられっ放しではない。撃ち返して来る。
GTAの散発的に現れる警官どころではなく多勢に無勢、
敵の集会に単身カチ込んでも一瞬でミンチになる、くらいだった筈。

ではどうするか、このゲームが凄いのがここからで、
主人公は無色・透明な存在である僕……である。
彼がシャッポ、色付きの帽子を被れば、”色”を偽装できる。

つまり……、右と左を争わせたいなら、青色の帽子を被って、赤色のグループを襲い、
あとは色を脱いで、そこからも去るのだ。
そうなると自然に、わんさと追いかけて来た集団と、ビルの中で集会を開いているような、疑われた集団が
勝手に銃撃戦をおっ始め、血の現場が出来上がるって寸法。
ゲームも中盤になって来ると、重要なのは殺戮の腕よりも、
こうした虐殺の文法を先導する、
平たく言えば対立グループ同士の場所の確認と、逃げ道のルート確認が重要になってくる……と、
そういうゲームだったと思う。

では中立派は?
中立派は赤色に攻撃されれば青色になびくし、別の色でもまたしかり。
”中立派の主張は、自身の考えではなく、誰に攻撃されたかで決まる”
という訳だ。
マトモに争わせてもこりゃ数的に片方の勢力がボロ負けだな、というステージでは、
あらかじめそれで中立な人々を偏らせ、帳尻を合わせておくんだね。

…………。

おぉ、これこそ汚いシルエットミラージュ(?)
2014年のこの記事ではピクミンなんて書いてますが(でもピクミン同士は争わない訳で、この比喩は外してるかな…)
2020年のSNS疲れもとうに過ぎ、現実にまで波及するという今ならば、
妙に寓話的な意味を帯びているのだから、不思議だね。


あとゲーム制作的な面では、今週深いコメントを頂いた

東方ふくやぶり
https://super-game.net/archives/touhou-fukuyaburi-danmaku.html#comment-12297

もそうなのですが、吉里吉里Z製というのも興味深かった。
吉里吉里でアクションゲームを作っているのだ……
(その意味が、6年後の今週のコメントで合点が行くってのも不思議な気分だが……)

表紙の、
「今年の残虐ゲームはこれで決まり。」
「人を殺すゲームをお探しかい……?」
といったヒドイ文言に、妙に小慣れたセンスがある所にも射抜かれるものだが、
確かステージ中のBGMとかも、牧歌的な曲だったのが、いざ人死が始まると鬼のようなハードロックへ……とかなって、
ウケてた記憶があるな、どうだったかな。
こんなゲームがあったんです。

自分も昔の昔、

十塚30人殺し
https://www.freem.ne.jp/win/game/3278

なんてスクールシューターな、スカスカなフリゲを作ったりしてた時期があったものだけど、
とてもこんなクオリティのゲームは作れないなと当時、自分を省みたものである。
(吉里吉里Z製のアクションって、要はほとんどプログラム言語で構成するのに近いはずだから…)

その卓越したセンス・コンセプトに、そしてしっかりとした製作技術。
置か岡さんは今どこで何をされているのだろうか……ゲーム制作は辞めてしまったのだろうか。
(この後に一回相談のメールを貰って、それっきりなので……)
それは惜しいけども、でも何処かで生きていたらそれでいいわな、と思うのでした……。

SNSでも、案外繋がりたい人には繋がれなかったり…。

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