組長が亡くなってから早10年 #ファミコン40周年
任天堂元社長で、同社を世界的なゲーム機メーカーに育てた山内溥(やまうち・ひろし)氏が19日、肺炎のため京都市内の病院で死去した。85歳だった。告別式は22日午後1時から京都市南区上鳥羽鉾立町11の1の同社本社。喪主は長男の克仁氏。
1927年、京都府生まれ。49年、家業のカルタ製造を継ぐ形で山内任天堂(現任天堂)に入社し社長に就任した。早くからハイテク玩具の成長性に目を付け、83年に家庭用ゲーム機「ファミリーコンピュータ」を発売した。同機のヒットを期にハード・ソフトからなるゲームビジネスに本格進出し、同社を世界企業に育て上げた。
53年間の社長在任を経て2002年に相談役に就任。筆頭株主として任天堂への発言力を維持しながらも、表に出ることはなく後進の育成につとめた。