妖怪あんかけ 2020/08/31 02:49

雑談「ズビズバ」の謎

「ズビズバ」

ジャンボークAの歌詞

昔 「ジャンボークA」というロボット特撮があり、その歌に

輝けPAT
「ズンズンズビズビズビズバ~ 
 ズンズンズビズビズビズバ~」

という歌詞があるんですが

ふと
「ズビズバ」ってなんやねん? という疑問がわき、ググって調べてみたです。

元は「老人と子供のポルカ」という歌の歌詞らしい

ググってみたところ「老人と子供のポルカ」
という歌の冒頭の歌詞にズビズバはあり、そこから色んな歌に流行したっぽいです。

「老人と子供のポルカ」はビタミンウォーターのCMに使われたりして
そのCMバリエーションで銀河鉄道999の鉄朗とメーテルが歌ったこともあるそうです


よくわからないけど、なにか子供言葉のようで可愛い感じの歌です。
ところが歌詞の一部を抜粋するとちょっと変わった歌詞

(たすけて~)


ズビズバー パパパヤー

やめてケレ やめてケレ

やめてケーレ ゲバゲバ

やめてケレ やめてケレ

ゲバゲバパパパヤー ラララ


(中略)


どうして どうして

ゲバゲバパパパヤー

おお 神様 神様

たすけてパパヤー


2番

(中略)

やめてケーレ ジコジコ

(中略)

3番

(中略)

やめてケーレ ストスト

(中略)

(たすけて~)

曲なしに歌詞だけ見るとなにか不気味です。


この「ズビズバ」ですが、ではどういう意味なのか? ですが
ググるといくつか説が

スキャットではないか?

こちらの方の推測は「スキャット」ではないか? ということです。

スキャットとは何でしょう?

~ウィキペディアより~
スキャット (Scat)とは
、主にジャズで使われる歌唱法で、意味のない音(例えば「ダバダバ」「ドゥビドゥビ」「パヤパヤ」といったような)をメロディーにあわせて即興的(アドリブ)に歌い声を一つの楽器として表現することが目的

なるほど。よく「デュワ~」とか「デュビデュワ~」とか歌ってるやつですね?
「ドュビドュワ~」と「ズビズバ」って似てますから、それかもしれません。

方言ではないか?

こちらの方の推測は「方言」ではないか? ということです。

「ずび」は「少しずつ」という方言があり、そこから

「ずびすわ」→「わずか進んでは座る」
で、老人が少し進んでは座らざるを得ない
という意味ではないかという説ですね。

この裏付けが一つあります、歌詞の「やめてケレ
これは訛ってる言葉を使ってる老人であることを示唆しています。
つまり 

老人は標準語を喋ってないんだ、その意味を考えてくれよな という作詞家からのメッセージを込めてる可能性ですね

隠された意味

歌詞を見ると1番2番3番 ほとんど同じで、下記の文だけ違います

やめてケーレ ゲバゲバ
やめてケーレ ジコジコ
やめてケーレ ストスト

実はウイキペディアによると「老人と子供のポルカ」には、隠された意味がいくつかあるそうです

ゲバゲバは「ゲバ」→学生運動
ジコジコは「ジコ」→事故
ストストは「スト」→スト

この歌が作られた当時、学生運動やストで日本は大混乱を経験した頃で、
これらに老人や子供は巻き込まれると、どうしょうもない
という風刺が込められてるとか。

ここから考えると「ズビズバ」も何か意味を含ませてる可能性が考えられます

パパパヤ

となるとズビズバとセットになってる「パパパヤ~」にもなにか意味をもたせてるのでしょうか。

ここからは私の推測ですが。
歌詞の中に「神様、神様、助けてパパヤ~」と助けを呼ぶ部分がありますが、ここでは ”パパヤ~” です

ここで曲名ですが <「老人と子供」のポルカ>です

子供が助けを呼ぶ時は「パパ」→お父さん

つまり

「パパ」(や~) と子供はお父さんに助けを呼んでいるのではないでしょうか。

そして聖書では「父」は「神」も意味しますね
(「」と子の精霊の神名においてアーメン)みたいな。

老人は「パパ」や~ → 「父」や~ → 「神」や~ 
神に「助けて」と呼びかけてる。ということになるのではないか? と推理してみました。

ポルカ

タイトルには「ポルカ」とあります。
ポルカは舞曲だそうで

ポルカは、1830年頃おこったチェコの民俗舞曲である。速い2拍子のリズムに特徴がある。

助けてと言いながら踊るというのはどういうことか? となりますが
つまり、この場所から動けずジタバタ逃げ惑ってる

おっかなびっくり進んだり、逃げ道がない中で逃げ惑うことしかできない。
まるで踊っているようだ!
ということになるでしょううか?

「ズビズバ」の謎が解けたか?

さて、それらと「方言」の意味を組み合わせると、この歌の意味はこうなります

「学生運動や事故やストで怯える世界では、老人や子供は怖くて歩けない。逃げることしかできない。パパ! 神様! 助けて!」



「ジャンボーグA」から調べて、まさか
「老人や子供の悲鳴」
に行き着くとは全く思いもしませんでしたがw

今回はこんな雑談記事となりましたが「ズビズバ」探求の旅、いかがだったでしょうか? 

何も考えずに調べてこんな落ちになるとは思わなかったんですがw

最後に

そのようなわけで
元の意味は、「怖くてソロソロとしか動けない」という社会を憂いた暗喩
ジャンボークAの方の「ズビズバ」はスキャット

という推論にたどり着きました。


(明日商業の締め切りなのに逃避で)色々調べてたら、思いもかけない雑学が身について面白かったですが、
これらの意味を色々含ませて、社会に訴えかけってる本当に
作詞家って凄いですね。


それではまた~

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