恋煩いの人形たち ~明暗超えし天色の少女~【バイノーラル作品・耳かき・囁き】支援します。
恋煩いの人形たち ~明暗超えし天色の少女~【バイノーラル作品・耳かき・囁き】
作品内容
―― 終夜(よすがら)を超えて訪れた、星の少女との幸せな時間。
◆あらすじ◆
『あなた』が命を宿した人形、イリス・ユノアとアクア・ユノアと出会って数ケ月後。
彼女たちとにぎやかな毎日を過ごし続けてきたある日のこと、
突然の大雨に降られて家に帰った『あなた』は、留守番をしていたイリスとアクアから「荷物が家に届いた」ことを聞かされます。
そう聞いて『あなた』は渡されたダンボールを覗き込むものの、送り元には何も書いていません。
「もしかして、間違えて来た荷物とか?」
そう訊く妹のアクアに対し、姉のイリスはこう答えます。
「多分それはないわ。ほらここ、ちゃんとマスターのお名前が書いてあるもの。
……うーん。なんだか、すっごく怪しいわね」
怪しみながら開けてみると、箱の中には水色のドレスをまとったドールが眠りについたまま収まっていました。
そしてイリスは、すぐさま彼女を目にするなりこう言います。
「ちょっとまちなさいよっ。それってもしかして……
私たちと同じエクラントドールじゃない?」
一体このドールは何者なのか。そしてどこから来たのか。
問いただしたい気持ちに『あなた』が駆られる中、アクアがこう言います。
「今はよくわかんないし、考えるの、やめようよ?
この子が起きたときにでも、訊いてみればわかることだし」
彼女の言葉にイリスも同意し、三人は早めに体を休めることにしました。
そしてみんなが寝静まった夜……
降りしきる雨音が遠くで響く夜更けの中、
静かに目覚めた三体目のドールは横になっていた『あなた』に近づいてこう言います。
「私はミスラ。ミスラ・ユノア。
イリスちゃんとアクアちゃんの後に生まれた、三人目のエクラントドールだよ。
キミが、イリスちゃんたちを引き取ってくれた人?」
その言葉に『あなた』がうなずくとミスラと名乗るドールは、花咲くように喜びます。
そして二人で話をしている中、成り行きで『あなた』は耳かきをミスラからされることになりました。
「えっへへ……私、けっこう器用なんだからっ。
リラックスしすぎて、すぐに寝ちゃったりしないでね? マスターっ」
オリジナル作品シリーズ“Ecrint Dolls”第二弾は、
三人目のドール『ミスラ・ユノア』がお届けする癒やしの時間。
そして、イリスとアクアのその後のお話。
甘く、幸せな時間をたっぷり過ごしてください。
(本作は前作『恋煩いの双子人形 ~二つの命の願いと歩み~』とあわせて聞くとより一層楽しめます)
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