【お試し公開】「隣のマリヤさん ~夫プロデュースによるロシア人巨乳妻寝取り計画~」④
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あらすじ
25歳サラリーマンの拓己は恋をしていた。しかしその相手マリヤは隣に住むロシアの「人妻」だった。
決して叶うことない恋にヤキモキした日々を送る拓己は、ある日近所のサウナでマリヤの夫ミハイルと出会う。そのミハイルから拓己はとんでもない依頼を受ける――うちのマリヤを口説いてくれないかと。
寝取らせ性癖を持つ白人夫からのまさかの寝取り依頼。しかしマリヤは夫の性癖のことを何も知らず、拓己のことも弟のように思っている。
夫“プロデュース”の巨乳人妻寝取り計画。果たして拓己は、憧れのマリヤを寝取ることができるのか――。
エピソード4
――俺がマリヤさんを寝取るしかないじゃないか。
そう結論づけたところで、そんなことが果たして可能なのかどうか、疑問だった。しかしマリヤさんを傷つけず、かつ俺がショックを受けないためには、俺が平和裏にマリヤさんを“寝取る”しかない。
…………絶対無理ゲー。
そう思った。だってマリヤさんは聖女なのだ。俺なんか眼中にあるわけがない。
でもあの変態ご主人が何をしでかすかわからない以上、悠長なことは言っていられなかった。
「……お、俺が奥さんを寝取ればいいってことでしょうか?」
ご主人のいる寝室に戻って、俺はそう聞いていた。もし違ったらとんでもない話だが、あの「状況証拠」を見てそう結論付けない人間が果たしているだろうか。しかし現役大学教授であるご主人は、偏見かもしれないがいかにも教授然とした回りくどい言い方で俺の言葉を訂正する。
「私はただ、妻が誰にも靡かないところを見て安心したいだけだ。べつに君と妻の不貞行為を望んでいるわけじゃない。そこは勘違いしないでほしい。ただ――」
ごほんとわかりやすい空咳をして、ご主人が俺を見る。その蒼色の瞳にはどこか覚悟のようなものが浮かんでいる。
「もしその過程で“何か”が起こったとしても、私が君を訴えることはない」
真剣そのものの顔つきで、ご主人はそう言った。たとえリスクを背負ってでも妻の愛を確かめたい。そういう気持ちが滲んでいた。たしかにあんなに美人で若い嫁さんをもらって、相手が浮気をしないかどうか不安になる気持ちはわかる。
ただご主人の目的が、果たしてそれだけなのかどうかは疑問が残った。
【日本人が“パコる”】
【巨根日本男児で白人美女を征服し隊】
【白人巨乳美女喘がせ祭り】
【夫の前で腰を振られて】
【夫の上司に犯される妻】
【夫のいない間に輪○まわされて喘ぐ巨乳人妻10選】
本棚の奥に隠された、大別すると二種類のニッチジャンル。単純にあの二つを“複合”すれば、一つのジャンルが見えてくる。
すなわち――白人の夫が白人の妻をアジア人の男に寝取られてしまう、というジャンルである。
ご主人は、マリヤさんが俺に犯されるところが見たいんじゃないのか?
そういう疑念が常にちらついたが、そこは年の功なのか人生経験の差なのか、ご主人は絶対に明言しようとしない。あくまで“事故”という形で俺とマリヤさんがセックスすることになっても不問に付す。そういうスタイルだ。決して「うちのマリヤを抱いてほしい」とは言わない。
「“シチュエーション”は私が考える。パターンは既にいくつか用意している。せっかくの機会だ。今回のことを期に、君と私が友人関係になればいい」
下手をすると年齢が二回り離れていそうな外国人に、友人になろうと誘われる。偶然だろうがさっきマリヤさんにも似たようなことを言われた気がする。ミハイルさんの友人になってほしいと。
それ自体はやぶさかじゃない。ボロアパートと富裕層向け戸建てという違いはあれど、俺とペトロフスキー家はれっきとした隣人同士なのだから。ロシア人夫婦とのご近所付き合いを兼ねた国際交友は、決して悪いことじゃない。ただその“目的”がとても人には話せない内容だということが、俺に一抹の不安を抱かせる。
あのマリヤさんと“お近づき”になれるなんて最高の話だ。これまでは毎朝の会話だけの楽しみ。それ以外にも顔を合わせる機会があれば天にも昇る心地だった。それが家族ぐるみの友人関係ともなれば、さっきみたいにマリヤさんの手料理を楽しんだり、割と至近距離からあの“お膨らみ”を観察できることも想像に難くない。俺とマリヤさんの接触回数はこれまでとは比べ物にならないくらい増加するだろう。
ただ大事なことを忘れていないだろうか。マリヤさん本人は俺のことを何とも思っていないという事実である。
当たり前の話だ。だってマリヤさんにはミハイルさんという夫がいるのだから。仕事の都合とはいえわざわざこんな極東の島国にまで彼女は付いて来たのだ。何だったらご主人の話を聞く限りでは、むしろマリヤさんの方がご主人に積極的に口説き落とした。しかも当時彼女は中学生、ミハイルさんは教師という立場でだ。
普通に考えて、俺の付け入る隙がどこにある。ご主人の方はよからぬ計略を企てているようだが、結局はマリヤさんとミハイルさんの「ラブラブ夫婦生活」を見せつけられて終わりな気がする。
はっきり言って、ご主人の“妄想”は都合が良すぎる。いくら他の男と妻を自宅に放置したとして、あのマリヤさんが浮気なんてするはずないだろ。その辺りがまったくもって解釈不一致だ。あなたはマリヤさんと十年以上恋人生活を送ってきて、そんな簡単なこともわからないか。
恋は盲目というが、性癖もまた盲目。ご主人の抱くそれは、俺ら日本人が中学生の頃に抱く“エロ妄想”と大差ない。喩えるなら巨乳の若い女教師に優しく筆下ろししてもらうような、非現実的な世界。そもそもうちの学校には若い女教師も巨乳の女教師もいなかったんだが?
ぶっちゃけて言うと、ご主人は現実が見えてないように思う。
大学教授という頭の良い人間にしかなれない職に就いていながら、まるっきり現実が見えてない。現実と妄想の区別がついていない。俺がその旨をはっきり告げると、
「マリヤはああ見えて、性欲はかなり強い方だ」
「はい?」
まさかの暴露話。それって赤の他人に話していいような内容なのかよ。プライバシーの侵害が過ぎるだろ。
「初めては君も想像しているようにマリヤが十四のときだ。それ以来、週五回のペースで営んでいる。ロシアではべつに珍しいことじゃない。スラヴの女性は往々にして性には情熱的だ」
「な、何の話ですか」
暴露話と講義的な話が微妙に混ざり合っていて混乱してしまう。たしかにロシア人女性は“激しい”なんて都市伝説は聞くけれど。
「今でも週に三回は求められる。あれも今年で二十七だ。生物学的に見ても性欲が高まるのは自然なこと。ただ私はもう五十で、その要望に必ずしも応えられているとは言えない。マリヤは今後数年“繁殖欲”が高まりを見せる歳だが、私の方は年々衰退を自覚している。そもそも私は、もともと君のような“逞しい”を持ち合わせていない」
なんかもう色々と情報過多で頭の処理が追いつかない。マリヤさん、やっぱり年上だったんだ。俺にとっては二つ上の“姉さん女房”か。なんて悠長なことを考えていたら、マリヤさんの個人的な性事情まで暴露されて大いに動揺する。そして見えてくる、ミハイルさんとマリヤさんの抱える問題点。
加齢によって精力が退化するご主人と、出産適齢期を迎えて性欲が高まる妻。
これはおそらく世の年の差カップルの多くが抱えている問題だと思う。男はまあ勃ちさえすれば何歳でも致すことはできるが、じゃあ年老いてもなお性豪のままでいられるかというと必ずしもそうではない。それに女性の場合は現実の問題として、出産可能年齢というものがある。子孫を残すために性欲が強くなるのは当然のことで、“聖女”にとってもそれは例外ではない。
お互いの性欲のミスマッチ。
ミスマッチというか、マリヤさんの“求める回数”にミハイルさんが及んでいないということだろう。
「君のように若くて逞しいオスとの“交配”を、マリヤはもしかしたら求めているかもしれない。意識的な部分では皆無だろうが、人間だってあくまで動物の一種に過ぎないのだから」
マリヤさんだってもしかしたら俺との“セックス”に興味を持っているかもしれない。ご主人はそう言っている。ただ俺は半信半疑だ。理屈はわかるが、やっぱりそれはご主人の“性癖”に都合が良すぎる。それにもし深層心理でマリヤさんがそんなことを思っていたとしても、それが現実になるかどうかはまったくの別問題だ。ご主人の「仮説」はそれが決定的に欠落している。
「マリヤさんは動物じゃありません。この世でもっとも素敵な女性です」
たまらずそう反論していた。なんでマリヤさんのフォローを俺がやっているのかわからない。でも彼女を侮辱するような発言は、たとえご主人であっても許したくない。マリヤさんは俺にとって世界で一番素敵な女性であり、神が“作り給うた”聖女なのだから。
「それは私だってよくわかっている。心から妻を愛していなければ“こんなこと”は頼まない。ただヒトは人間でありながら、同時に動物である“瞬間”もある」
ご主人が枕元に置いてあったスマートフォンを手に取る。そして音量を「最小」にし、俺の目の前で再生した動画に映っていたのは、
“Аааааа ♡ Михаил!! Это приятно!! Засунь его туда еще немного!”(あぁんっ♡ ミハイルっ!! これいいっ!! そこもっと突き上げてっ!)
俺が聖女と崇める女性の、“一糸まとわぬ”姿だった。
普段の彼女からは想像もつかないような嬌声が、ロシア語独特の響きを伴って叫ばれている。
この寝室のベッドを、斜め手前から映したような画角。ミハイルさんは仰向けで寝転び、マリヤさんはいわゆる騎乗位の体勢で激しく腰を振っていた。
日本人にはありえない、とんでもない大きさのおっぱいが、薄色の乳輪と乳頭を隠すことなく、激しく上下に揺れている。彼女の“秘部”は明らかにご主人のモノを咥え込んでいて、これが紛れもない夫婦の営みであることを物語っていた。
“О, я сейчас кончу! Дай мне еще свой член!”(ああイキそうっ! あなたのペニスもっとちょうだいっ!)
憧れの女性の、セックス映像。それはまさしく、ポルノ映像で見るような営みだった。
激しく、ダイナミックで、何より彼女の上げる嬌声が、俺の本能的な部分を掻き立ててくる。
もっと穏やかで、幸福に満ちたものだと思っていた。でもそんなものは、まやかし。素人童貞が夢見る都合の良いファンタジーだ。
人間は動物の一種である。その事実を他でもないこの映像が証明している。それは夫であるミハイルさんが妻であるマリヤさんを○す映像ではなく、妻であるマリヤさんが、夫であるミハイルさんを“貪る”映像だったのである。
べつに特筆すべき映像ではない。世の中のセックスなんて俺が知らないだけで往々にしてこういうものなのだろう。ミハイルさんの年齢を考えると、若いマリヤさんが“主導権”を握るのはむしろ自然の流れである。
でも「普通のセックス」すら知らない俺にとっては、その光景は衝撃的だった。
だって“あのマリヤさん”が、まさしくセックスに没頭しているのだから。聖女と崇めしマリヤさんが、一糸まとわぬ姿で、夫のチンポで気持ち良くなっている。
それは物凄く“当たり前”のことなのに、俺にはひどく現実味のない光景に見えた。さながら「マリヤさんという聖女」を誰か寝取られたような気分だが、マリヤさんは妻でミハイルさんは夫なのだから、そこに何一つ不貞は存在していない。
衝撃映像だと感じるのは、俺が世間知らずだからだ。プロのお姉さんとの一度きりの経験しかないから、これが「普通」であるという現実を受け入れられない。マリヤさんもまた女性であり、妻である以上当然ながらこういう側面は存在する。内面は大和撫子とはいえ血は欧米なのだから、日本の女性よりも激しいことだってあるだろう。
幻滅はしていない。ただ、ロシアの女性は夜はこんなに“凄い”んだということを痛感した。こんな女性に激しく求められたら、自分が相手を満足させられているかどうか不安になるのはむしろ当然なのかもしれない。
「こんなもん俺なんかに見せていいんですか……」
わかっていて聞いている。他の男に妻の痴態など見せていいわけないと。
正直赤面が止まらない。あのマリヤさんの裸が、余す所なく画面に映し出されている。しかも彼女は今隣のリビングにいるんだぞ。マリヤさんだってまさか自分の“痴態”を隣人に見られているなどとは夢にも思うまい。この状態でマリヤさんの顔を見たら、俺は間違いなく勃つ自信がある。
「私だって見せたくはないが、君はマリヤを神聖視している部分があるようだから」
「神聖視はしていますよ、あんな素敵な女性なんだから。ただあなたが言うように、彼女も“女性”なんだってことは認めます……」
現実を見せつけられて、渋々と受け入れる。あのマリヤさんにだって人並みに性欲はある。人並みというか、日本においてはやや激しい方かもしれないが。
意外というか、むしろ普通のこと。ただ単に俺が目を背け続けていただけに過ぎない。二十七歳にもなれば女性はたとえ聖女であろうと“繁殖欲求”が増すのである。
でもだからといって、そこに“活路”があるとは思えない。なぜならマリヤさんは人妻で、仮に性欲は人並みにあるにせよ、内面はまさしく聖女だからだ。
それに他でもないミハイルさんが言っていた。彼女は俺のことを「弟」のように思っていると。彼女が俺のことをそんな身近に感じてくれていたことは素直に嬉しいし、僥倖だが、裏を返せば俺は彼女にとって恋愛と最も遠い存在ということである。
そんな相手を、どうやって寝取る。仮に俺じゃなくても、とても夫以外への“そういう感情”などありえなさそうな人なのに。
「それに関しては私に考えがある。たしかに君が言うように、マリヤは君のことを“そういう対象”としては見ていない。マリヤが君をそういう対象に見てくれないと、そもそも彼女の愛を確認しようがない」
本当にマリヤさんの“愛”を確認したいのか甚だ疑問に思うようなことを言って、ミハイルさんはいつもの教授然とした知的な雰囲気を作る。私に考えがあるって、それってあなたの奥さんを他の男が寝取る算段なんですけど。
「マリヤが君を性的な対象に見ていないのなら、手始めに“そこから”始めよう」
相変わらず、本当に意味がわからない人だなと思いながらも、一度は乗りかかった船なので話を聞くことにする。誓って言うが俺は少しでもマリヤさんを傷つけるような“作戦”ならただちに断るつもりだ。
だがミハイルさんが自信満々そうに言ったのは、
「君の“その立派なもの”を、マリヤに見てもらおうじゃないか」
本当にこの人に任せていいのだろうかと、俺は早くも不安になるのだった。