【お試し公開】「隣のマリヤさん ~夫プロデュースによるロシア人巨乳妻寝取り計画~」⑤
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あらすじ
25歳サラリーマンの拓己は恋をしていた。しかしその相手マリヤは隣に住むロシアの「人妻」だった。
決して叶うことない恋にヤキモキした日々を送る拓己は、ある日近所のサウナでマリヤの夫ミハイルと出会う。そのミハイルから拓己はとんでもない依頼を受ける――うちのマリヤを口説いてくれないかと。
寝取らせ性癖を持つ白人夫からのまさかの寝取り依頼。しかしマリヤは夫の性癖のことを何も知らず、拓己のことも弟のように思っている。
夫“プロデュース”の巨乳人妻寝取り計画。果たして拓己は、憧れのマリヤを寝取ることができるのか――。
エピソード5
「西村さん、この前とは少し違ったお菓子を作ってみたんですけど、よかったら食べてみてください」
太陽のような聖女の笑みが、何の変哲もない日本人である俺に向けられる。食卓に乗せられた手作りのお菓子はミルフィーユ状に重ねられたケーキのようなものだが、質感はティラミスのようでもあり、俺の知るものとは少し違った。Медовик(みざびーく?)と呼ばれるそのお菓子は、サワークリームと蜂蜜で作るロシアではお馴染みのケーキであるらしいが、日本人の俺には新鮮に映った。正直マリヤさんの手作りというだけで、俺は市販のお菓子の何百倍もの価値がある。
ロシア人のマリヤさんがロシアのお菓子を作るのはごく普通のことように思えるかもしれないが、よくよく考えればマリヤさんの出身はアメリカである。ただルーツはロシアにあるらしく、出身地ではないにせよ、自分の親の郷土料理を大事にする姿勢は本当にマリヤさんらしいと思った。
「あ、ありがとうございます。マリヤさんの作るお菓子、本当に大好きなんで」
俺は照れつつも、フォークで蜂蜜ケーキを口に運ぶ。実は甘いものはそこまで得意ではないのだが、マリヤさんの作るお菓子は甘さは控えめで、俺の口にも合っていた。本当であれば「マリヤさんの作るお菓子」ではなくマリヤさん「が」大好きなのだと声を大にして言いたいが、ご主人のいる前でそんなこと言えるわけがなかった。
そうここは、ペトロフスキー家の食卓である。
“Медовик тоже можно есть, он ведь не слишком сладкий, да?”(あなたも、メドヴィークならそんなに甘くないから食べられるでしょ?)
ソファの前で新聞を読んでいたミハイルさんに声を掛けて、お菓子を勧めるマリヤさん。ここは夫婦の食卓で、俺はその食卓に“お邪魔”している身なのである。
あの事件以来、俺は晴れて(?)ミハイルさんの友人になった。
頻繁に夕食にもお呼ばれされて、先週なんて夫婦と一緒にピクニックに行ったくらいだった。
普通に考えて俺は“邪魔者”であるはずが、マリヤさんは嫌な顔ひとつしなかった。気を使って顔に出さないのではなく、ご主人に友人ができたことが心底嬉しいようである。ミハイルさん、どんだけ交友関係狭いんだよと思いつつも、俺はペトロフスキー家にまんまと入り込めたことに内心では高揚していた。
(相変わらず、すっごいな……)
外で立ち話をしているのとは違う。自宅という空間で同じ時間を過ごしているからこそ、俺はマリヤさんの“肢体”をまじまじと眺めることができる。
つくづく思う。白人さんの身体はレベルが違うと。170センチ越えの身長もさることながら、そもそも腰の位置が全然違うし、足首はあんなに細いのに、臀部にはしっかりとしたボリュームがあるというところに、明確な人種のギャップを感じる。そのたおやかな流線美は部分的には豊満さを、部分的にはくびれを作る。女体というものを如実に体現したそれは、まさしく西洋美術に描かれたヴィーナスそのものだ。
そして嫌でも目が行く、“ロシア人”らしいボリューム。我らが日本人女性と一線を画すそれは、男の欲望を掻き立て、同時に強い母性も感じさせる、実に神秘的な代物だ。
――Аааааа ♡ Михаил!! Это приятно!! Засунь его туда еще немного!
あの動画を思い出すだけで、赤面する。この豊満な胸元の中身を、俺は彼女を許可を得ず“見て”しまった。
正直、服の上から見るよりも大きかった。下着という防護服を取り払ったマリヤさんのそれは、形も“色”も理想的な、天然の爆乳である。
挟めるどころではない。なんなら“埋まる”ことすらできる。そういうレベルの危険物が、今は俺の約1メートル先にある。
映像越しとはいえ拝むことができた。それだけでもとんでもない僥倖。満足して然るべきなのかもしれない。しかし人間とは強欲なもので、映像越しに拝んでしまったからこそ、今度は生で見てみたいという欲求に駆られてしまう。
映像技術がどんなに進歩しても、実物には敵わない。現に映像で見たマリヤさんの“生乳”より、服越しに拝むマリヤさんの胸元の方が、ずっとずっと魅惑に満ちていた。あの映像を思い出して俺は何度もシコったが、映像より目の前にあるロシア人人妻のおっぱいの方に強く惹きつけられるのだ。
こんなにまじまじと奥さんのおっぱいを見ていたら、普通であれば咎められそうなものである。もちろんマリヤさんにはバレないように視線を送っているが、同じリビング内に他でもないミハイルさんがいるのだ。
でも、不問。
俺が見ているのは明らかにバレているのに、ミハイルさんは何も言わない。気付かない振りをしている。なぜなら俺がこの食卓にお呼ばれされていること自体が、ミハイルさんが立てた“計画”だからである。
――うちの妻を、口説いてもらえないだろうか?
その依頼に基づいて俺は動いている。動いているというか、実際にミハイルさんに言われるがまま“交友”を深めているだけである。
ここ二週間くらい、俺はこの“歳の離れた友人”とかなり長い時間を共にした。だがそれで「友達」になれたかというとそうではなく、流石に歳が離れすぎているので、相手が大学教授ということもあり、講釈を聞くような時間も多かった。
彼の専門分野である文化人類学の話をされたり、ロシアというよりソ連時代の話を聞かされたり。まったく興味がないわけではなかったが、同じ内容であればマリヤさんから聞きたかったというのは恋する男児のワガママだろうか。
そして専門分野の会話の中で、人類はもっと異人種間で交配して遺伝子の多様性を広げた方がいいという、今この状況においては“きな臭い”持論を聞かされることもあった。本人は決して明言はしないが、俺とマリヤさんのような、黄色人種と白人のことを言っているのはさすがにわかった。
この人は、本当にマリヤさんの「愛」を確かめたいだけなのか。はたまた「その先の何か」を期待してるのか、俺には半信半疑なところだった。状況からして十中八九「クロ」なのだが、ご主人が頑なに口を割らないので、この人に本当に寝取られ性癖があるかどうかは、実際のところはわからない。ただ、
――君の“その立派なもの”を、マリヤに見てもらおうじゃないか
この人が、陰でとんでもない計画を進めているのは嫌でもわかった。
現役大学教授のミハイル・パーヴロヴィチ・ペトロフスキーが立てて、その“綿密なる”作戦は、
「おっと、すまない」
ティーカップに入った紅茶を、ご主人がわざとらしく俺のズボンにこぼすというものだった。
「あっっっち!!!」
もちろん事故ではなく意図だから、ある程度冷めた状態の紅茶がかけられるのはわかっていた。ただ熱湯ではないにせよお茶である。それなりの温度はあり、ズボン越しとはいえ火傷するかと思った。いくら早く作戦を決行したいとはいえ、気が逸りすぎだろ変態ご主人。
「何やってるのあなたっ、大変、早く拭かないと――」
焦ったマリヤさんが慌ててタオルを持ってくる。事前の指示通り暖色を選んで穿いてきたズボンは、物の見事に紅茶色に染まっていた。
「だ、大丈夫ですか西村さん?」
「だだだ、大丈夫です」
結構際どいところを拭いてくるマリヤさん。さすがにon the penisということはなかったが、あのマリヤさんに下半身を弄られているような状況にはさすがに勃ちそうになってしまった。
ここでマリヤさんが誤って俺の股間を触ってしまう、なんてことはさすがにミハイルさんも期待していない。俺は一瞬期待したが、常識的に考えてそんなことがあるわけなかった。しかし現役大学教授の計画は“隙を生じぬ二段構え”。その後のミハイルさんの誘導もあり、俺はあろうことか、
「まじか……」
あろうことか、ペトロフスキー家のお風呂場を借りることになってしまった。
他所の、お風呂。ここ二週間くらい二日に一回の割合でペトロフスキー家を訪れていたが、さすがにお風呂を借りるようなシチュエーションはなかった。
日本で買った日本の戸建てだ。さすがにお風呂場がロシア式(どんなものかは知らないが)ということはなく、少し広めの脱衣所に、少し広めの浴室があるだけだ。
ただ普段はここでマリヤさんが入浴をしていると考えると、自然とドキドキしてしまう。思春期の頃は女の子の残り湯でも興奮できたものだが、まさにそれと似たような心境である。
ただ突発的な“事故”だったので、もちろん浴槽にお湯は入っていない。俺はマリヤさんの残り湯を味わえないことにがっかりしつつも、紅茶まみれになった下半身を洗うため、ズボンと下着を脱いだ。あくまで下半身を洗うだけだから上は着たままだ。お茶で汚れた部分だけを洗うというシチュエーションである。
だがこの状況において、事前にミハイルさんから非常に細かい指示があった。
まず、シャワーのお湯は常に出しっぱなしにすること。そうすることで音で中の様子が掴めなくなる。少なくともシャワー音が響いている限りは、俺は浴室の中にいると思われる。
そして大事なのは、服は脱いだままにしておくこと。ただ下半身丸出しのまま仁王立ちは不自然なので、今まさに下着を脱ぎましたよというポーズをキープする。
加えて何より重大な指示。脱衣所のドアがノックされても、決して反応しないこと。気付かないふりをすること。そうすることで、ミハイルさんは自分の意図する状況を作り出そうとした。
すなわち、
「え?」
着替えとバスタオルを持って、脱衣所を訪れたマリヤさん。
ノックをしても返事がないし、中からシャワーの水音も聞こえているから、当然彼女は俺がシャワー中だと思っただろう。
だが現実の俺はミハイルさんの指示通りノック音をすっとぼけて、マリヤさんから“見える”位置関係で、脱衣所でパンツを脱いだばかりのような体勢だった。
“Ложь...”
脱衣所の前で蒼色の目を見開き、硬直する金髪のロシア人女性。
当たり前だ。ほとんど同世代の男が、“丸出し”で立っているのだから。
だがここはお風呂の脱衣所。人間が“裸”でいて然るべき場所である。実際は俺があえて返事をしなかったことで生まれた恣意的な状況だが、そんな事情を知らないマリヤさんは、自分がとんでもない粗相をしでかしてしまったと気付いた。
「ご、ごめんなさいっ!!!」
顔を真っ赤にして、脱衣所のドアを勢いよく閉めるマリヤさん。その反応で、俺は改めて自覚する。自分は今、マリヤさんに“局部”を見られてしまったのだと。
「あ、あの、ごめんなさい、ノックの返事がなかったから私てっきり、ああなんてこと……Мне жаль, Боже.”
ロシア語と日本語が入り乱れている。彼女が混乱しているのがわかった。あくまでこれは俺とご主人が“仕組んだ”ことなんだけど、彼女は完全に自分の不注意のせいだと思っている。俺は彼女に対する申し訳なさを抱きつつも、憧れの人にあらぬものを見られた事実に少し高揚してしまっていた。映像とはいえ俺もマリヤさんの裸を見たのだから、ある意味で“おあいこ”と言えなくもないけど。
「本当にごめんなさい……私、見なかったことにしますから、あの、タオルと着替え、廊下においておきますから」
そう言って、マリヤさんがそそくさと廊下を走り去る音が聞こえる。あのお淑やかなマリヤさんが走るのだから相当動揺したのだろう。本当に申し訳ない。そして同時に、そんな妻の姿を見てよからぬ妄想をしている旦那には軽く殺意すら覚えた。あんた、あんな美人な嫁さんに何見せてんだよ。見せたのはあくまで俺だけだどさ。
その後一週間は、本当に気まずかった。
マリヤさんとは顔を合わすたびに平謝りされ、あれだけ頻繁だったペトロフスキー家への訪問も、おそらくマリヤさんの側が気まずくて断っているのだろう。めっきりなくなってしまっていた。
「あれは不幸な事故ですから、俺も忘れるんで、マリヤさんも忘れてください。俺まったく気にしてませんから」
俺がそんな虚勢を張って“手打ち”にすることで、なんとか丸く収まった。マリヤさん本人も「西村さんが……そう言ってくださるなら」と受け入れ、俺はなんとかしてマリヤさんと元の関係性を取り戻したのである。
ただ、危なかった。下手をするとマリヤさんとの関係性が一生断絶するところだった。大人にとって“性”の話というのはそれだけリスキーなことなのだ。そのことについて、恨みつらみも交えてご主人に抗議すると、
「あれはれっきとした正攻法だ。私が見る映像作品には、その手の“ハプニング”で妻が夫以外の男性を意識するシーンがよく出てくる」
……だめだこいつ。完全に日本のアダルトビデオワールドに毒されている。そのうち時間停止モノは実はフィクションじゃないとか言い出しそうだ。
「だいたい、あんなんで本当にマリヤさんが俺を意識するんですか?」
今さらながら、俺はご主人の作戦の軽率さを断罪する。
たしかに意識はしただろう。しかしそれは隣人の陰茎を見てしまってめちゃくちゃ気まずいという意味での意識だ。ご主人のいう「興味」という意味での意識とは程遠い。
それにもう、あの“和解”を経て、今はもういつも通りのマリヤさんだ。ただでさえ「弟」のように思っている近所の青年。考えて見れば姉が脱衣所で弟の股間を目撃したとて、それがその手の意識に変わるはずがなかった。
「傍から見ていて、マリヤに何か変化があったという実感はない。マリヤは相変わらずマリヤのままだし、君を見る目も以前と変わらない、歳の離れた弟を見守る姉のようだ」
“歳の離れた”弟って、より意識から遠ざかってんじゃねーか。もはや同世代の異性じゃなく、彼女の中では甥っ子のような感じなのかもしれない。たしかに日本人は向こうの人より童顔だけどさ。
「だが、内心ではまったく変化がないわけではないようだ。ここに面白いデータがある。これはうちの妻のスマートフォンを遠隔で閲覧するためのアプリなのだが」
「は?」
さらっととんでもなことを告白してくるご主人。いや、それって盗聴アプリとか盗撮アプリに近いやつじゃん。さすがに夫婦間であっても犯罪だろ。
だが今さらこのご主人が何を言っても驚かない。家中に隠しカメラを設置しているようなご主人なのだ。妻のスマホの遠隔閲覧くらいするだろう。
俺が思うに、マリヤさんはフラ◯デーや文◯にまる一ヶ月張り付かれても、塵一つ落とさない人だと思う。つまりやましいことなど何もない。ご主人がどれだけお膳立てしても浮気してくれなかったのがいい証拠じゃないか。
俺は申し訳ないと思いつつも、どうせたいしたデータではないと思い、ミハイルさんが見せてきたスマホの画面を見る。そこに映っていたのは、
[японский][генитальный][размер]
[японские мужчины][русский человек][сравнение]
[желтая раса][генитальный][большой]
どう見てもロシア語の羅列である。日本人の俺にこんなものが読めるわけがなかった。
「これは君が脱衣所でマリヤと“遭遇”した翌日の、マリヤのスマホの検索履歴だ」
「検索履歴?」
マリヤさんのことだ。そんなの作ったことないお菓子の作り方とか、裁縫の指南サイトとか、ほんわかした内容だろう。そんなもの見たって何になるんだと思いつつも、俺はそのキリル文字を眺める。だがそんなもの読めるはずがなく、俺はただただご主人の前で頭を捻っていた。
「では宿題としよう。ここに日露辞典がある。この画像は後で君のスマホにも送るから、明日までに何が書かれているか調べてくるといい」
「はあ……」
いきなり大学教授ヅラかよとげんなりする。英語すらまともに読めない俺に、どうしてロシア語などという難易度の高そうな言語の翻訳を押し付けるのか。
しかもデータで文字を送ってくるのではなく、スクショ画像。安易に翻訳ツールを使わせない気だな。まあその気になれば写真からも翻訳できるけど、マリヤさんとの話題作りの意味も含めて、自宅に帰った俺は分厚いロシア語辞典と首っ引きで、マリヤさんの検索したワードの正体を突き詰めた。
マリヤさんとの話題作り。
でも俺は、そんなものが夢物語だったと理解する。マリヤさんが検索したワードは、決して普段の雑談で持ち出していいようなものではなかったからだ。
なぜなら、俺が辞典と首っ引きで紙に書き起こしたロシア語和訳には、
японский(日本人)
генитальный(男性器)
размер(大きさ)
японские мужчины(日本人男性)
русский человек(ロシア人男性)
сравнение(比較)
желтая раса(黄色人種)
генитальный(男性器)
большой(大きい)
聖女が検索したとは思えない、生々しいワードが並んでいたからである。