3.11から10年。ちょっとだけ雑談。

3.11のあの日から今日で10年。

IRODORIは主要メンバー三人（ライター、原画2名）が当時宮城県、まさに仙台市で被災しました。

お互いすぐに安否確認はできたものの、一週間電気ガス水道のない生活をしましたし
電気がないもんだから情報がまったく入ってこずに海沿いがあんなことになっていることを震災から一週間後に初めて知りました。テレビに映る映像はかなりショッキングでした。

それまではホントに毎日「生きる」ことだけで必死だったんでした。買い物も全部徒歩、コンビニにはなにも食料がない、歩いて行けたドンキで缶詰買うのに長蛇の列、並んでいるとどこからともなく津波が来るから逃げた方がいいといわれ（悪質なデマ）せっかく並んでいてもう少しというところで何度して家に帰ったことか…。

被災した人にしかわからないこともたくさんありますし、マンションから見える道路の向こう側は全部流れた状態でした。その当時商業作品を作ろうと思って一つ企画書とキャラデザまでやっていた作品があったのですが震災があり、そこから数年落ち着くまでなにも着手もできすに作品自体も流れてしまいました。マンションも引っ越すことになり、流れ流れて今の山形に落ち着いたかんじです。

ただ、そこで考える時間ができたことで今、自分達にしか作れない作品を作ろう、と強く思い始め、ある程度固まっていた企画書自体すべて白紙に戻し、一から作り直したのが処女作、「桜花裁き」というかんじです。

10年も立つと体験していない人達にとってはだいぶ思い出の彼方の一つになっていくかと思います。体験した人達にとっては忘れられない日となり、1年に一度気を引き締める日になっていくと思います。

自分達が生きている限り、いつ何が起こるかわからない、一生に作れる作品には限りがある、なら今を大事に、命を大事に残せる作品作りをしよう、と強く思い始めました。

と、少々真面目に語ってしまいましたが。
気を取り直しまして！明日はラジオ配信日です！お楽しみに！

（おまけでどんなのを作っていたのかフォロー以上の方へちょっとだけ雑談）