たまには真面目な創作のお話。
こんにちは、レラです。
ci-enをときたま更新していますが作品告知とカスみたいな雑記が多いので、今日は真面目に創作の時に意識してること?を書いてみようと思います。
正直こういうのを書くのが恥ずかしいタイプなのですが、アウトプットにもなるし、再認識も含めてやってみようかなぁと。
ただ『あくまでレラ個人の考え』と『創作理念のようなものであり、完璧実践はできていない』という前提だけ置かせてください。
後者がわかりにくいのでテニスで例えると、「手じゃなくて腰をひねるように!」みたいなアトバイスよく聞きますが、全員が全員知っていても完璧に実践できてるとは言い難いです、ですがそれを念頭に置いて練習、試合に挑むことで徐々に研磨され、最終的には無意識化でも実施できるようになる…できていなくても意識することは大事です。
だからできてない時も結構あるから許してねってことです。
では予防線もたっぷり貼っておいたので、個人的に意識しているキャラクターの作り方(バイノーラル作品編)を書いていきます。
何回書いていきます言うねん、早よ書けや
そもそもなぜキャラにこだわる必要があるのか
まずバイノーラル作品は基本的なADVや短編作品と違い、複数トラック存在することが特徴的です。
なので、キャラを掘り下げることができる反面、キャラが薄いと全体的に薄味な作品になってしまいます。
しかしキャラが薄くとも、他の要素で埋めることはできます、一般的な音声作品だと”プレイ”に振ることが多いですね、過激なものにしたり、はたまたひたすらイチャイチャチュチュらぶらぶ〜をするようなイメージ
レラ作品でイメージに近いものだとADV形式がそれにあたります、こちらもキャラが大事ですが、シチュや選択肢の分岐要素が強いため、ざっくりクールな子、というだけでも成立します。
ではなぜそれがバイノーラルでレラはできないのか、答えは簡単、"お漏らし"でしか興奮できないからですね。
(レラは自分の癖以外を基本書くことができない)
正確には他にも性癖はあるのですが…一回わかりやすく可視化してみましょう。
ステータス、オープン!!
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お漏らし SSS
純愛? A
耳舐め B
M系音声 A
百合 S
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これはひどい
細分化しようと思えばできますが長いので割愛。
特に純愛に関しては抜くことはすくないですが心が満たされがちです、心で抜くんだな。
多分これに関しては普段抜くのが基本お漏らし作品だけなので、セックスという行為が神聖化されているのかもしれません。
性欲も身たせるけど本質は心のコミュニケーションといった認識、恋愛観童貞か?
逆に激しいプレイといった要素に興奮を覚えないため、一般的な音声作品は”作れない”のです、作らないじゃなくて作れない、SMや百合も好きだけど関係性描写は欲しいタイプ
話がそれてしまったので戻すと、この辺の理由からキャラクターにはこだわりを入れて書こうと、お漏らしはなんでもいけるけど、純愛要素に関してはキャラクターが詰まっていないと満たされない。
キャラ作りのお話
ここにきてやっとキャラクターのお話です。
今回は既存の作品を例に解説?していきます。
https://www.dlsite.com/maniax/dlaf/=/t/s/link/work/aid/omorashi2525/id/RJ01144990.html
大鳥 溜奈(以下るなちゃん)
これ以降の作品から決めているルールなのですが、ヒロインの女の子には大きな傷となるテーマを用意しています、るなちゃんの場合『共依存』がテーマになります。
本を読んだことがきっかけだったのですが、共依存にもいろんな形があり今回だと過干渉で、娘を自分の所有物だと思っている母親と、その母親にうんざりしつつも離れられないるなちゃん、これも共依存です。
依存というと、依存してる側が原因に挙げられますがそうではなく依存されている側も原因で、その現状から抜け出せないのです。
人は変化を避ける生物です、それがたとえ不幸な状態でも
これを「現状維持バイアス」と言ったりもしますね。
この共依存というテーマから徐々に膨らませて、キャラクターに肉付けをしていきます。
大きな要素が決まると「この子はこういう子にしたい」だけでなく「こういうことになったのならきっと過去はこうだろう」という掘り下げるようなキャラ構成ができます。
以下、最初の制作メモから抜粋したもの
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過干渉な母親が確定した状態で家族構成を想像してみると、父親は基本無関心系なのだろうか、(父親も過干渉の場合、また別のヒロインになる)
きっと深い友達はいない、るなちゃん自身は良い子でも母親が友達を選別する癖や、門限が厳しいため遊びに行けない
また母親のいいなり、否定的な言葉を言われ続けたため自己肯定が低い
そんな現状が辛い、抜け出したい、でも自分では抜け出せない⇨深夜徘徊をする癖は無意識にこの現状を誰かに打破してほしかった
最終的に母親から羽ばたいてほしい気持ちから苗字は大鳥
現状から抜け出せない=留まる、それと雨がテーマなので水が溜まるをかけて
"溜"という漢字を入れてみよう。
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こう、どんどん枝分かれに設定が広がっていきます。
けどこの一部情報、本編になかったら使わんくない?と思うかもしれませんが、キャラクターが固まると台本や収録のディレクションがとってもやりやすいんです!(楽天カ◯ドマン風)
本作だとトラック1に「男の人はつけてない方が好きなんでしょ。」というセックス前のシーンがあるのですが、こちらスタジオ収録時、るなちゃんがちょっと前に出て言う演技でした。
ですがいいなりや自己肯定感の低さから”自分を大切にしていない”ような言い方の方がしっくりくるという結論でリテイクをしました。(これは台本のト書きに書いてない俺が悪い)
また深夜徘徊という設定があるため、年齢を偽る癖がついており冒頭では大学三年生と嘘をついていた、後のミスリードにつながるわけですね。
書き始めるとキリがないので締めるのですが、こう、大きなテーマから枝分かれさせていき、製作の都合で出したい設定と、深堀した時に出る設定、これを交互に行っていきます、俯瞰したり、感情移入したり、抽象と具体を繰り返すようなイメージ。
最終的に詰め込んだ後、その設定がちゃんと点と点が繋がり、線になったらOK!
ここで点が孤立する、つまり関係ない、矛盾が起こる設定に関しては削除して一通り完成です。
ただ一点、大きな矛盾はあえて残します、それが今回の「共依存」で
最終的にるなちゃんは聞き手である”あなた”に依存をして終わります、ただその依存が不幸ではなく、幸福であるなら依存ではなく支え合いだ、という結論を出して終わります。
(依存症の定義は実生活に支障をもたらす意味なので、ギャンブル依存症も支障がでてないなら依存症とは言わないらしい。)
これは物語の”神話の法則”の一部に基づいており、簡略ですが当初に目指していた宝とは違うが、本人の成長と共に自分にとっての宝を見つけるという法則に基づいたもの。
昔流行った嘘のワン◯ースの最終回で
「俺たちの仲間やこれまでの冒険こそがワンピー○だったんだ!」
みたいなありましたが、あれも神話の法則です。
既存作品だとFa◯eもそう、聖杯を求めていたが、最終的には英雄それぞれの結論を出し納得して終わるキャラが多いです。
ということでキャラ作りの意識でしたが大体同時にストーリーも確定することが多いです、矛盾の解消がゴールになるからね。
こうすると最後のセックスシーンに深みが出て、心も満たされるセックスになるんじゃないかな〜〜と思って書いてます!!!
他の作品だとほわにゃんは「承認欲求」裏垢委員長は「破滅願望」がテーマになっています。
今回は作成後なのであたかも全て最初から知ってるかのように書きましたが、実際は途中途中で共依存、依存症関連の本や記事、Abe○a TVの特集からインプットをして補填をしていました、アニメや漫画もすごく勉強になります。
ただこれはあくまでR-18作品、実用性がないといけません。
なので基本的にはシリアスシーンの後はすぐお漏らしをいれます(それもなるべくポップなおしがま)
長いよ
他にも書きたいことはあるのですが既に長くなってしまったので、キャラ作りで意識してるトピックはここで終わります。
こういった感じでキャラを作ると深みが出て、セックスシーンやお漏らしがよりエイチになると信じて制作しています。
結局その方がエロいと思って作ってるだけだからね、そう考えるとキモすぎてなんかおもろい。
ただ1番最初に述べた通り、『あくまでレラ個人の考え』と『創作理念のようなものであり、完璧実践はできていない』というところです。
特に後者に関しては完成後に「あ〜、ここはこうした方が違和感なかったな〜」と思うことがやっぱりあります。
こればっかりはトライアンドエラーを繰り返していくしかないので、いつか本当にこれだ!っていうのを作るのが当面の目標です。
まじで珍しく真面目だったな、ci-enだと初めてかもしれん。
これ文字に起こすと違う気づきも生まれて自分的に勉強になるので、メモ代わりにこれからも更新するかもです!