はてしない物語覚え書き
はてしない物語、古本屋の主人。子供は大嫌いだ！ っていきなり言うし口も悪いんだけど、バスチアンのフルネーム聞いた時に「Ｂが３つだな」って言う所で好感度が上がったし、バスチアンに名前を聞かれた後「Kが３つですね」って言われた後、多分古本屋主人のバスチアンへの好感度も上がってるな？
おぉ、バスチアンの言う「嫌いな本」が私と同じで笑う。「何か教訓をたれようという意図に気付くと腹が立った」ほんそれ。別に教訓とかは要らんのよな。本の中の人達が、どんな人生を生きているのか、追体験したいだけなんだよな、こっちは。だから、冒険物が好きなんだな。分かるよ……。
夫婦隠者、めっちゃ可愛い……何でこんな可愛い２人の事を覚えていなかったんだ。相手が眼の前に居る時は文句ばっか言うのに、相手がどっか行くとお互いがお互いのフォローをアトレーユにするの、良すぎるな……。
新しい版のはてしない物語、あかがね色の表紙じゃないし、本文二色刷りじゃないのが、ちょっと悲しい……。せめて表紙はあかがね色にして欲しかった……。
ミヒャエル・エンデさんの文章って、本当に物語が好きなんだな……というか、物語を愛している人が、好きなんだな……というのが滲み出ていて、良いなぁ。沁みる……。疲れた心に効く……。
はてしない物語、第2部はバスチアンが何か凄い美少年になった後、何やかんやあって元に戻る事しか記憶に無いんだよね……。途中がごっそり抜けてる。私が思いつく話みたいだな(何故か毎回最初と最後しか出て来ないのよ)
はてしない物語、こんなんだったっけ？ 幼心の君がヒロインなのは覚えていたが、こんなに、はっきりとバスチアンがときめいていたとは……可愛いな……可愛いのに、超絶美少年になってしまった……。その所為で記憶と可愛さが……ｵﾉﾚ……。
バスチアンは自分の容姿とか、性格を嫌っているから可愛いのであって、元から超絶美少年と思い込んでしまったバスチアンには、可愛さがねぇのよ……やっぱ見た目じゃないんだわ。拗らせ陰キャだから、可愛いんだわ……、
あっ、はてしない物語の、ファンタジーエンで出会った燃えるライオンが「物語は昨日出来上がったとしても、大昔からある、バスチアンが作ったけど、バスチアンが作った訳では無い」みたいな事言ってた意味が、今なら分かるぞ……！ 物語は作者によって作られはするけど決して「作り物」では無いんだよ
創作者では無い人でも、これを自然と理解している人は居て、旦那さんがそうなんですけど（ノロケ）ポケスリのコダックの見た目が好きだから「進化させずにいようかなぁ」って言ったら、旦那さんが「でも、コダックのままだと頭痛が治らなくて可哀想だよ」って言ったのが、滅茶苦茶好きでね……滅茶苦茶好きでねぇ！！！！！！（クソデカボイス）
昨日作られた物であっても、大昔から存在しているのが、物語だって作中で言われていて、頷きまくっていた。エンデさんは、本当に「物語」が好きな人なんだな……。後、バスチアンがアトレーユを友にしたいと願うシーンでニコニコしちゃった。千の扉の空間、良いよね……。
はてしない物語、今読み返すとヒンレックの扱いが悪かったのも、伏線だったんだな。でも、この時のバスチアンには「やり過ぎちゃったから、慰めないと」って思うだけの優しさが、ちゃんとあったからね。てか、アトレーユが今のバスチアンに対してクールなの、本来の彼の方が好きだからだろうな～
とはいえ、元はいじめられっ子太っちょ陰キャ少年が、何でも出来る力と超絶美形の理想の容姿を与えられて、しかも元の記憶を取られて、調子こかずにいられるか？ って言ったら、まぁ絶対に無理だよなとも思うから、仕方ないんだけども。
何でも出来るチートに見せ掛けて、望みと引き換えに元の自分の記憶を奪っていくファンタジーエンシステム、今思うとえげつなさ過ぎない？ そんな事やってるから、人間が来なくなるんですよ！ 思い出が奪われるって、幼心の君はちゃんと説明しろ！
とはいえ、何かを得るなら、当然持っている物と引き換えになる。何かを得るには、何かを失わなければ為らない。って思想は結構好きだから、否定は出来ないんだけど……。