「精液ごみの出し方」制作秘話と、皆様への御礼と、二作目について。
すっかり暖かくなりましたが皆様、いかがお過ごしでしょうか。ぽかちゅでございます。
世間ではGWということで、外に出かけたり思いっきりゲームしたりして楽しむご予定があったりしますでしょうか。
それともやっぱり、好きな音声作品を買い漁って、溜め込んだものを放出する日々を送ったりされるのでしょうか。
私は例年通りお仕事をするのですが、今年からは自分の活動もやっていけるようになって、幸せでございます。ただし、お財布は悲鳴を上げております。辛いです。
■「精液ごみの出し方」発売から一ヶ月、皆様への御礼の言葉。
さて、「精液ごみの出し方」を発売してから、もう一ヶ月ちょっと経ってしまいました。本当にあっという間でしたね…
現時点で総販売数950本、お気に入り数は2,221、レビュー数については16件もいただいておりまして、本当に皆様ありがとうございます！
ここ一ヶ月は本当に販売数の動向を観察しながらいただいたレビューを見てにやにやしたりなるほどと思ったり、同人活動をやっていた時のあの久しぶりの感覚が戻ってきたようで、とても幸せな日々でございました。
ただ、ランキングに関しては最高でもボイス・ASMR部門でも10位と、あと一歩及ばずといった感じで、もっとここをこうできればというところもやっぱり出てきまして、そこは正直なところ悔しかったです。
もちろんこれでも恵まれている方だと思っているんですが、ここをもっとこうすればよかったというところが制作～発売までを通して勉強になったので、次はちゃんと反省を活かして作るぞ！という気持ちで。
いただいたレビューの中でもやっぱりコンビニのシーンは気に入ってくださる方が多かったみたいで、とても嬉しかったです。
シナリオや声を褒めてくださる方が多い中でも、プロットを見てから発売を待っていてくださったという方がいらっしゃいまして、
これが本当に泣きそうになるくらい嬉しかったです。
本当にレビューに関しては時々読み返してはこれをエネルギーにして仕事も頑張っているというくらい元気をいただいておりまして、
サークル二作目を元々出すつもりではありましたが、出すぞ！という決意がより固くなりました。
また、今回翻訳も申し出ていただき、繁体中文版も出させていただきました。
元々色々な方の助けを得て世に出せた作品なのですが、発売後もこのように色々としていただけて、とても嬉しく思っております。
■「精液ごみの出し方」制作秘話。
そういえば語っていなかったような…ということで、本作の制作秘話というか小話を。
今作はヒロインの性的行為に対する感情描写というものをテーマに置いて制作を進めました。
ヒロインである“あやか”は自分の置かれた立場に従って、「精液」というごみの処理を行いました。最初の時点で、特別な恋愛感情などはもちろんありません。
ただ、あやかも女の子なので、仕事とはいえ性的行為を行っているうち、あなたの事を「可愛いな…」と思うようになってしまい、少しずつ好きになっていってしまいます。
“女の子なので”とつけましたのは、セックスを行う時に、男性は性行為と恋愛感情を切り分ける事ができるけど、女性は切り分けられないという話を参考にしまして、
もちろん皆さんがそうとは限りませんが、あやかはそういう女の子であるという事にしました。
その後、コンビニでお互いばったり会ってしまい、トイレの中でお互いの感情が爆発してしまうわけですけども、
もうこの時点であやかはもうあなたの事がめちゃくちゃ好きになってしまっています。
なので、最後の精液収集の時は別にしなくてもいいのに中に出してもいいですよなんて言ってしまいます。可愛い。
本当にあなたの事が可愛くて可愛くて仕方がないので、からかってみたりするお茶目なところもあったりしましたね。
…とまあ、こんな流れであやかの性的行為というものはお仕事から愛情表現へと変わっていくわけですが、
男性だけが気持ちよくなる為だけに女性が頑張るのではなく、女性だって自分が気持ちよくなるためにエッチをするし、そのためだったら相手の男性のおちんちんをぬきぬきもするだろうし…という、「男性にとって都合いいだけじゃない女性を描きたかった」というのが、今作の制作目的でした。
オナニーというより、セックスしてほしかったって感じでしょうか。
実際よくセックスよりオナニーの方が気持ちいいということは言われますが、愛情のあるセックスは、そりゃもうリアルタイムに相手をオカズにしてお互いオナニーしてるわけですから、もっと気持ちいいに決まっている。…たぶん。
このへんのコンセプトを固めたら、次にこうしようと思っていたのが各依頼をさせていただいた方々に「とにかく暴れてもらう」ということでした。
自分の場合特に、恥ずかしながら音声作品の勝手がわかっていないわけですので。こんだけ音声作品に携わっておきながら。
なので、自分の拙いこだわりを押し付けるよりは、自分が作った土台を元にとにかくこね回していただいて、どうなるのかを見たかったというのがありました。
ただすいません、デザインだけはイラストが関わってたのでちょっとめんどくさいことを言ってしまいました。カジデザイン様ごめんなさい…
おかげさまでとても良い作品になったと思いますし、とにかく表現については勉強になりました。トキベ様は何度もこれは言っていますが選ばれるワードや追加されたシチュエーションがとにかく秀逸で、
逢坂様は、収録の際事務的な時はしっかり冷たい感じで作りつつも、それが少しずつ溶けていく感じを見事に演じてくださって、歴戦の兵達恐るべしや…という感じでした。
編集もお名前は出せないのですがとにかくびっくりでしたね！めちゃくちゃ臨場感がすごかった…PVでも冒頭の音声をばっちり使わせていただきました。
PVといえば、最初のニュースシーンも贅沢に山田じぇみ子様とこやまはる様に演じていただきました。
作品紹介の時にお名前を乗せるともしかしたらファンの方々にとって検索妨害になってしまうのではないか…（ちょっとしか出番がなかったので）
かといって載せないわけにも…と悩んだ末、それでもこんなチョイ役を全力で演じてくださったお二方を載せないわけにもいかないということで載せるという決断に至りました。
■音声作品を作ってみてわかったこと。
10年以上音声作品のイラストを描いてきました。そういう自負が自分にはありました。
一時期、ご依頼で描かせていただいたイラストの作品がなかなか出ないので、一定期間経ったらイラストだけでも公表させてください！なんてお願いしていた時期がありましたね。
しかし自分で作ってみてどうですか、音声作品を一本作るのってめちゃくちゃ大変でした。
企画から始まってプロットを作り、それを元にシナリオライターさんにシナリオ制作を頼み、シナリオができたら声優さんに収録をしてもらい、その為のスタジオを押さえ、そこから編集、イラスト、デザイン…
これを同時並行で作っているサークルさんは並大抵の所業ではない…
最初のメールを送ったのが去年の5月でした。そこから発売まで十ヶ月かかっています。
もちろんやりたいこと全部やるといって発売延期もしました。とはいっても、期間はそこまで変わりません。
発売したって、売れるかどうかわからない。めちゃくちゃ不安。そんな時に関わってくれた人が宣伝してくれるとめちゃくちゃありがたい。嬉しい。一人ではないと思える…
自分が逆の立場で、関わってくれた方々が宣伝してくださったら相当な励みになるのではないか、というのが本当によくわかりました。
それから、これはイラスト制作、要するにご依頼を受ける立場としての話ですが、
今まで仕事を受ける以上はまず相手の出したいイメージを出せるようにということで、テンプレートなんかも作りました。
でもこれはどちらかというと制作途中にトラブルがないように作ったものです。
それから、イラストというのはあくまで看板であって、大切なのは中身だ、と思っていました。
誤解のないように言いますと、だから適当に作っていいと言いたいわけではありません。
ソシャゲと比べると直接的な商品ではないので、音声作品のイラストは立ち位置が違うよな、と思っていたんです。
しかし、イラストが良くなければ中身も手に取ってもらえません。
もちろん今までも相手の出したいイメージを出せるようにと、自分の実力を出せるように頑張ってきたつもりでした。
でも、もっとできることがあったんじゃないか？と思ってしまいました。
もっと早く自分で音声作品を作って、サークルさんの気持ちや、作品を買う人の気持ちがもっとわかっていたら、もっと作品を買ってもらえるような努力がもっと早くできていたんではなかろうか、と思うようになりました。
本来、こういうネガティブな事を言うべきではないと思っています。ご依頼いただいた方に失礼ですし、これからご依頼される方も不安になるでしょうし。
でも、自分はこのままではだめだし、もっと色々今までできていたはずのことがあったと、今はただ、悔しい気持ちでいっぱいになっています。
当初、お仕事を少しずつ減らして、最終的には創作だけでやっていけるように、と考えていたこともありました。
ですが自分で作品を作ってみて、その大変さがわかったら、サークルさん達に対する尊敬が今まで以上に強くなりまして、
同時に申し訳無さも強くなりまして…。
もっとお仕事も頑張ろう！絵も頑張ろう！と思うようになりました。
お仕事で落ち込むことが結構多かったのですが、
前向きになれてよかったです。
ぽっかちょこを立ち上げてよかった。
■二作目について。
二作目のお話なのですが…
すみません、まだ企画が完全に固まりきっておりません。
ただ、ご依頼したい方はだいたい固まっておりまして、コンセプトというか、目標もあります。
一作目はとにかくやりたいことやろう！ということで突っ走ったのですが、
二作目は「一目見ただけでどんな味かわかる」作品を作ろう！と思っております。
食べやすく、それでいて前作よりもエロいのが作りたい。
絵も絶賛研究しております。二作目にはそれも活かしたい。
あと、二作目の時期によっては、間になにか別作品を挟む検討をするかもしれません。
こっちはなるべく自分だけでやるのも考えています。やるなら耳舐め系の作品になるかと思います。
～最後に～
ここまで読んでくださった皆様、ありがとうございました。
今後もCi-enの方では、制作進捗なども上げていこうと思っておりますし、
サークルの方が好調になれば、コンテンツの拡充もしていきたいと思っておりますので、
まだまだコンテンツすくないですが、よろしければ支援していただけたら嬉しいです。
二作目以降も新作クーポンなど配布は続行する予定ですので、是非！
それでは、サークルぽっかちょこ主催のぽかちゅでした。